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古民家で暮らそう!㉒屋根&離れの改修と大雨!

この移住&リノベーション体験記は、11年前に我が家が兵庫県・多可町に引っ越しをしたときのことを振り返りながら執筆していますが、今は「古民家空間 kotonoha」という民泊&レンタルスペース兼自宅、デザイン事務所として活用しています。

まずはきれいになった下記のページをご覧いただき、「ボロボロだった状態が頑張ればこうなる!」という過程を楽しんでいただければと思います。そして、是非、いつかお泊りに来てください。お待ちしております!

屋根の塗り直し

2013年8月末に移住をしまいたが、移住後もリフォームはまだ続いていました。
屋根は、茅葺きの上にトタン板を敷いてあります。このトタン板が、何ヶ所か浮いている部分があったのでそれを直して、剥げている塗装を剥がして黒に塗り直してもらっています。こんな感じで足場を組んで作業をしてくれています。これは錆び止めを塗った状態です。
ぱっと見た目はそれほど高く見えませんが、屋根は素人が手を出さないほうが良いです。実際にはかなりの高さですし、屋根の傾斜も急ですので落ちたら半身不随か、下手すると死んでしまいます。

屋根の作業って、天候との兼ね合いがあるので、なかなか予定通りには進みませんでしたが仕方がありません。
それと、雨漏りしていた母屋と離れの繋ぎ目部分もしっかり改修してもらわないといけません。

壁が完成!

そして、庭に面して壁が無くなっていた部屋ですが、今のところこんな感じです。やっと壁ができて一安心です。窓は、以前ここにあった納屋についていた木枠の窓を入れてもらうことにしましたが、壁材は予算の都合上リブ板です。
昔の家って、よくよく見てみると屋根や外壁ひとつとっても、ものすごく手間をかけて丁寧に作られているのが分かります。

キッチンはまだ構想中

自分の気に入ったキッチンを自作すると意気込んでいますが、なかなか手を付ける時間が無く、すっかり後回しになっています。こんな感じでアイランド型の流しができるだろう…というイメージで、段ボール箱を重ねてネットで購入したシンクを置いてみました。ホントにうまくできるでしょうか!?
そして、換気扇もネットで購入しました。家の構造上、換気扇をあまり上の方に付けることができないので、安全のためにカバーのあるものを選びました。シンプルで良い感じです。

まだちゃんとしたキッチンがないので、この日はホットプレートでできる餃子を作りました。ガスもまだ無いので、カセットコンロで調理する日々です。
そして食べた後には洗い物を風呂場に持って行って、洗面台や風呂場で洗います。しゃがんだまま食器を洗うのは、結構ツラいものがあります。早く流しを作らないと!

歯ブラシを立てているのは、ビールの空き缶です!
今思い起こすと、このときの生活ってとにかく毎日前に進むしかなかった日々ですので、結構楽しかったように思います。

いきなり大災害!?

こうして平和に過ごしていた我が家ですが、越してきてからわずか1週間ほどの9月2日の朝、どしゃ降りの雨に見舞われていきなり凹まされることになりました。
家の前に流れている川はホタルが飛んでいて、普段は穏やかでとてもきれいなこんな感じの川なのですが…

2日の朝に起きてみると、7時~8時の1時間に100ミリ近い驚異的な雨が降ってこんなことになっていました!え~!!!半分溢れてる!事務所の窓から、川の護岸を越えて水しぶきが跳ね上がっているのが見えていました。この道の真横に我が家があり、しかも事務所は道よりも少し低い位置にあるので、溢れて来たらいきなり浸水の可能性が…。家の中から土手の高さを超えて、川が波打っているのが見えていました。
こちらの動画は、これでもまだ少しマシになった状態です。真っ只中のときは、もっとすごかったので近づくこともできませんでした。

雨漏り!!

それに追い打ちをかけるように、まだ作業中の母屋と離れの繋ぎ目のところから、ものすごい雨漏りです。とてもバケツでは受けきれない状態なので、衣装ケースの中身を使って応急処置。
そしてさらに、こちらも作業中の中庭部分から床下を通って、土間に水が流れ込んで来ました!家の床下を通って、川のように土間から外に流れ出ています。
雨漏りって気分的ダメージが大きい…。まるで漫画のような展開です。

越して来て数日なので、どこに避難したら良いのかも分からず、とりあえずお隣の奥さんと携帯番号の交換をして、避難しなければいけなくなったらお電話を頂くことにしました。下流の方では、すでに避難勧告が出ている地域もあるらしく、天気予報では明日もまだ大雨の予報だし、しかも台風も接近していました。
その日は終日ずっと雨が降っていたし、予報を見てもまだまだ降り続くとのことなので、「これは溢れる」という判断をして、まずは犬&猫たちを連れて避難できる準備を車に積み込み、水に浸かると困るパソコンや書類などを屋根裏部屋に移動させました。そうなると、隣で川がゴーゴーいっているのは怖いけど、いったん腹をくくるともう逃げるしかないので意外と心穏やかでした。
前の家も川沿いだったので、一度溢れたのを経験しているのですが(しかも自治会長のときだったので、ホントに大変でした!)、そのときとは比べ物にならないぐらいの怖さで、本気で家を捨てて避難しないといけないって思ったのは、このときが初めてです。
あ~、張ったばかりの床が…。床上浸水になったら、みんな手伝いに来てくれるかな…とか考えていました。

幸い、翌日には台風が温帯低気圧に変わってくれたし、普通の大雨という程度で済みましたので溢れることはありませんでした。テレビをずっとつけていたけど、この地域以外にも関西一円でたくさん警戒警報や避難勧告が出続けていました。
いきなり「床上浸水!?」って思うような事態になりましたが、お隣のご夫婦や区長さんも心配して来て下さいましたので、おかげで…と言うか、近所の方とも仲良くなることができました。

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