【米国神経集中治療医学会】只今学術集会開催中！〜おすすめの教育ツールを語る〜

■ 始めに

今回はコラム的な内容で、
私が最も大好きな医学会についてご紹介したいと思います。

と言うのも、現在アメリカ🇺🇸（アリゾナ・フェニックス）で
第21回米国神経集中治療医学会学術集会
（Neurocritical Care Society 21st Annual Meeting🧠）
が開催されています。

今の楽しい気持ちのまま、この記事を書く事にしました。

■ Neurocritical Care Society

この医学会は、2002年に創立された、まだ新しい学会です。
非常に活気にあふれ、アットホームな雰囲気です。

一方で、最先端の内容を扱っており、毎年ワクワクして参加します。

Neurocritical Care Society

私がまだ医師３年目の頃、この学会の存在を知りました。

日本で神経集中治療医になるには、どうすればいいのか？

とても悩んでいた時、この学会で用意している
教育コンテンツやガイドラインを参考にし、
自分で研修プランを組み立てていた記憶があります。

例えば

■ Neurocritical Care Guidelines

ここには、代表的疾患の管理方法が記載されています。

Neurocritical Care Guidelines

■ Podcast

神経集中治療関連のpodcastも用意されています。神経集中治療関連の医学知識の習得や英語の勉強にも使えます。
https://www.neurocriticalcare.org/Events/Event-Calendar/Podcasts

■ The Emergency Neurological Life Support® (ENLS)

一番おすすめなのが、
神経集中治療を体系的に学ぶことができるENLSです。
各疾患の管理方法から、神経集中治療で使用する薬剤の知識などが
ここに集約されています。

有料ですがその価値は十分にあります。
この分野に携わる全ての職種にとって役立ちます。

最初の1時間の管理を学ぶコースと称され、
救急外来での管理を学ぶコースかと最初は思うのですが、
神経集中治療で使うスキルも十分に網羅されています。
https://www.neurocriticalcare.org/NCS-Learning-Center/ENLS

とても気に入ってしまい、
過去に、私の神経集中治療部でも開催をいたしました。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsnecc/30/2/30_14/_pdf/-char/ja

これ以外も、まだまだ教育ツールはありますので、
気になった方はホームページをのぞいてください。
https:/www.neurocriticalcare.org/home

■ 最後に

アリゾナは最高気温が44度という灼熱の環境ですが、
皆とても楽しく過ごしています。

こんな神経集中治療に多くの方が興味を持ち、
また学術集会に一人でも多くの日本人が参加されることを楽しみにして、
今回は終わりにしたいと思います。