素敵な『普通の日』
『長女』を初めて保育園に連れて行ったあの日から10年が経ちます。
保育室に入った時の不安そうな表情は昨日の事のように覚えています。
10年も経ったはずなのに今日も朝から保育園に向かわないといけません。
そう⋯『三女』です。
その三女もあと数日で卒園しようとしています。
仕事の前に子供を保育園に送っていくのが、私の日課です。
帰りの迎えはというと妻もフルタイムで働いている事もあり、母もしくは父(ばーちゃん、じーちゃん)にお願いしています。
ホントにありがたいです。
自宅から保育園まではゆっくり歩いておよそ10分の距離にあります。
あえて車は使わずできる限り歩いて行くようにしています。
雨の日は雨の日で『傘をさして、長靴をはいて』が子供にとってはイベントになるのでもちろん歩いていきます。
10年間を振り返ってどうだったか?というと、子供には申し訳ないですがほとんどの日は『めんどくさい・しんどいな~』『言うことをきかない子供にイライラ』でした。
楽しいと思える日があったか疑問です。
ほんと子供には申し訳ない・・・
卒園まであと数日。
それが終わればやっと送っていかなくても良くなる!やったー!
・・・のはずがここへ来て『さみしい』んです。
自分でも意外です。
『やっとめんどくさい事から解放される』と思うはずだったのに何故かさみしいんです。
先日YouTubeを見ていると『ビートたけしさんの格言』みたいな動画があり、その中にこんなものがありました。
『若いうちから生きがいなんて見つけてどうするんだよ。そんなのは死ぬ時に「あー、あれが生きがいだったんだ」ってわかるもんだろ?』
最近疲れているのか、この言葉が妙にしんみりきました。
『生きがい』というと大袈裟ですが、10年間の登園路は私にとって『幸せな時間』だったのかもしれません。
ところで私は今回、この登園生活でひとつ学んだ事があります。
それは『やりたいことはやっておく』です。
こんなの何千万回も聞いたような言葉ですが、ホントにそう実感しているのであえて書いています。
保育園とは別ですが私は以前YouTubeにチャレンジした事があります。
これが驚くほど何も起きませんでした。
2年間無駄にしたようなものです。
もうYouTubeをやる気にはなりません。
しかし、それで良いのだと思います。
無様な失敗や無駄な時間に終わろうとも一度チャレンジして納得していれば、いつか『幸せな時間』だったなと思える日がくるはずです。
これを子供との関係に置きかえてみると・・・
『一緒に過ごす時間を少しでも多く作る』
となるのかもしれません。
遊びに限った事ではありません。
掃除したり、ご飯作ったり、塾の送り迎えしたり⋯
そんな『いつも通りの事』で十分です。
私自身も親との思い出はほとんどが『住んでいたアパートの風景』や『近所のスーパー』、『怒られたこと』などなど、日常の出来事です。
なので私も子供とは『素敵な普通の日』を過ごしていこうと思っています。
きっと数年後に『素敵な思い出』としてよみがえってくると思います。
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