#170 読書録 暇と退屈の倫理学 第六章 暇と退屈の人間学から環世界をちらりとのぞき込んだ話
こんにちは!けーたです。
今日はコツコツ読み進めているシリーズ「暇と退屈の倫理学」の第六章暇と退屈の人間学を読んだので読書メモを残しておきます。
既にいくつかの暇と退屈の読書録を出しているのですが、せっかくなので、vol.1のリンクを貼っておきます。
気になりましたら覗いてみてください
ということで、今日は「環世界」がメインの登場人物?となる第6章についてここから触れていきたいと思います。
という、自分としては荒木マスターのVoicyで初めて言葉の存在を認識した
第六章を読んで感じた事
まずは、ここでユクスキュルの環世界の理論をを基に、人間と動物の区別についてより深い考察を学ぶことができました。
もっとも印象深かったのは、ダニの世界の常識を知る事により、人間が認知できている世界とダニの世界の違いが明確にされたこと。
そして、人間とダニは今回例として引き合いに出しただけなので、実は、単一の世界など存在せず、すべての生物は別々の時間と空間を生きているここにつながるとなると面白い!となりましたっ
そもそも、自分の文章より、こちらの方がおススメですw
そして、印象的なことは、環世界を移動できることが人間と動物の差異なのか?と人に説明はできないけど、わかりかけているぐらいの門戸の広さがこの本の魅力かなと思いました。
何とか、理解できるかもって淡い期待が最高ですね。
この本はどんな人におススメ?
暇と退屈の倫理学、最初から最後まで分かったって状態に持っていこうとすると、たぶん挫折します。
なぜならば、きっとこの本を山登りに例えると、上り切る為に様々なバックグラウンドの知識が連動して(様々な登山グッズ)やっといただきに挑戦するような構成になっていると思ったからです。
実際、過去の投稿に書いていますが、まったく歯が立たない章がありました。何度、ページを行き来しても太刀打ちできない。
でも、そんな中でも、少しわかったこと、新しい知識や考え方に出逢える事に喜びを感じる事ができる人には是非是非おススメです。
価格も増補新版で1200円+税って安すぎです。
頭に刻んでおきたいフレーズ達
人間と動物の差異、その他の動物に比べて、環世界の高い移動能力を持っている事
まず、人間と動物の違いは何か?と問われたときに、言語を扱う事、道具を扱う事、など思いつくような事はいくつかあります。
ただし、「環世界の高い移動能力をもっているかどうか」この答えを自分のオプションの中に組み込めるかと思ったら自己肯定感が爆上がりです。
一つの環世界に浸ってられない人間
ここの、人間って使い方は、特定のヒトというよりも、人類全体にかかっている言葉。
環世界の移動能力を高く持っている。このことが一つの環世界にとどまっている事が出来ない。
その結果、極端に退屈を恐れる事を嫌うという思考の流れはある程度理解ができたと思います。
ちょっと体感値というか原体験が弱いのでここを日々の中で実践していきます。
まとめ
この第6章は環世界という考え方を学べる事。そして、環世界の考え方を使って人間と動物の違いを分かりやすく定義してみるという事が学べる魅力的な章でした。
まだまだ、人にスラスラと説明できるレベルではないものの、noteに6章での学び、思考のながれについては詰まることなくかけています。
それぐらい具体例が、ダニであったり、盲導犬であったり身近でわかりやすいです。
もし、この本を家に積読している方がおられたら、第6章だけでも読んでみてはいかがでしょうか?
だれかの選書の参考になれば幸いです。
ではでは
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