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内視鏡を通して見える世界〜初の胃カメラ体験記〜【ホッと一息】

こんばんは、"もっちゃん"です。
記事に興味を持ってくださり、ありがとうございます。

衝撃的な出来事であり、この思いをどこかに記録しておきたいと思って、今回記事にしました。

『初の胃カメラ体験記』です。

今後、胃カメラや人間ドックを考えている方に参考になる部分があれば幸いです。

◯経緯

今年で齢35になります。

補助が出るということもあり、
今年は満を持して初の「人間ドック」を受けてみよう、
ということになりました。

どうせ人間ドックを受けるなら、ということで、
オプションにはなりますが、

胃の内視鏡検査(胃カメラ)を受けてみよう!

ということになりました。

これまでバリウムを飲み、グルグル回されて検査してきました。

それよりも少し楽なのではないか!?

という淡い期待を持ちながら、人間ドックに向かいました。

◯胃カメラまでの検査

もはや検査着に着替える段階からオノボリサン状態です。

優しい病院のみなさんに教えていただきながら、なんとか検査までたどり着きました。

さすが人間ドックだけあって、いつもの健康診断よりも多くの検査があります。

デフォルトで肺機能の検査があったり、超音波エコー検診があったりします。

どれも初体験ではありましたが、比較的滞りなく進んでいったように思います。

印象的なのは"肺機能の検査"です。

看護師さん?検査技師さん?がやり方を教えてくれるのですが、その説明が上手い!

実演を交えながら教えてくれて、私も初めてながら、なかなか上手にできたように感じています。

そんなことを繰り返しながら、いよいよやってきました。胃カメラです。

◯胃カメラ前に〜経口か経鼻か〜

胃の内視鏡検査に際しては、

「経口」か「経鼻」か

を選択することができます。
要するに、内視鏡を口から入れるか、鼻から入れるか、ということです。

それぞれにメリット、デメリットはあるようですが…。

私の事前調査(周辺の方々に聞きました)によると、
圧倒的に「経鼻」を奨める方が多かったです。

両方経験した方も多く、

「鼻からの方が楽だったよ!」

という言葉が多く聞かれました。

それを受けて、私は

「経口」

を選択しました。
間違いではなく、あえての選択です。

バリウム検査を乗り越えて、何事も経験だ、と思っていた私は、
あえて茨の道を選択することにしました。

安易に人から聞いた情報のみで、穏やかな道に流れてしまっていいのか

と、それっぽい信念のようなものにすがり、あえての「経口」選択です。

経験者たちも、「あれはやだよねぇ〜」くらいの感覚で話す「経口」。
バリウムと比べたら大したことないんじゃないか、という、謎の過信。

そんなことに後押しされて、二つ返事で「経口」を選びました。

それが全ての始まりでした。

◯不穏な内科医の前フリ

内視鏡検査の前には内科医の問診もありました。

「今回は初めての胃カメラですか?」との問いに、

「はい、初めてです!」と意気揚々と答える私。

「…そうですか。頑張ってくださいね」
「大丈夫、5分くらいで終わると思いますから。」

…。

なんか不穏な感じがしました。

そのころから、なんかドキドキし始めた感じがしています。

◯いよいよ検査室へ

そして、いよいよ内視鏡検査の時がやってきました。

検査室の前で、胃の粘膜をキレイにするという謎の液体を飲み、待ちます。

少しすると、自分の番号が呼ばれ、検査室に入ります。

なんか、案内やイラストを読んでいて、明るい部屋で穏やかにお医者様と話しながら内視鏡検査をするイメージを勝手に描いていました。


初っ端からそのイメージが破綻します。

なんとなく薄暗い検査室。
手術室のようなベッドと、手術をするようなカッコのお医者様や看護師さん達。

何か妙な物音を立てている機器の数々。

けっこう無愛想なイケメン若ドクター。

不安しか生まれない空間でした。

そうして不安なまま検査が始まってしまったのがいけなかったのかもしれません。

◯いよいよ内視鏡検査!まさに俎上の鯉

(※不快に感じる描写があるかもしれません。見たくないよ!って方はそっと閉じてください。)

そして、検査室に入ったら、すぐに検査が始まりました。

まずは麻酔

喉にシュシュっとスプレーします。
めちゃめちゃ苦かったです。

え、これだけ!?って感じでした。
しかも、時間を置かずに、どんどん先へ進みます。

もはや麻酔が効いてるのかもわかりません。
それでもベッドに横たえられます。

そんな中、即刻見覚えのある
「口に咥えるやつ」
を咥えさせられ、

ヨダレ受け止め用の吸水シートのようなものを頭の下に敷きます。

そこからはもう…


オオオエエェェェッッッ!

声にならない声を発し続けること、幾度となく。

声にならない声を発し続けたとて、止まることのない管の進行

「力を抜いてください!」

と優しい声をかけながら、背中をさすり続けてくれる、看護師さん。

力を抜こうにも、抜けません。
もはや反射です。

それでも続く管の進行。


「今から一番細いところです。頑張ってくださいね〜」

と、穏やかに話すイケメンドクター。

いや、まだしんどいところじゃ無かったんかい!
と、声にならないツッコミを、心の中でし続けます。


オオオエエェェェッッッ!

最大の苦しみがやってきました。
もはや満身創痍どころじゃない私は、どうしていいのかわかりません。

まさに俎上の鯉

顔から出るものが全て出ているのではないかと心配になりますが、何もできません。なされるがまま。


「一番細いところは抜けましたからね〜」

少し安心する言葉が聞こえました。

しかし、止まることのない管の進行。
ぶっちゃけ、細いところもそうでないところも大差ありません。


でも、だんだんと私も慣れてきたのか、目の前のモニターに目をやる余裕が出てきました。

とてもキレイに映る自分の胃の内部に、若干楽しみを覚えました。

経口の内視鏡は、経鼻のものより太いものを用いることができるから、より胃の内部がキレイに見ることができる。
なんてことを聞いたことがあります。

科学の進歩に感動しつつ、
「経口にしてよかった」
とほんの少しだけ思いました。


しかし、未だしんどさはあります。
お腹に達してからは、なにか胃の中に噴射されているような感覚がずっとあります。

「今は十二指腸ですからね〜」

の看護師さんの言葉。

いや、十二指腸って、胃を通り過ぎてるじゃないか!

と、声にならないツッコミを心の中で入れ続けます。


しばらく私の胃の中を内視鏡が彷徨った後、やっと終了の言葉が聞こえました。

内視鏡を抜く作業でも同じだけの苦しみがあるのでは、と恐れていましたが、

抜く作業は比較的楽でした。

ピークは最初です!
あるいは、一番細いところ、です!


管が全部抜け切ると、なんとも言えない解放感がそこにはありました。

◯検査終了後、世界が明るい

検査終了後は、最初は不安を煽っているように見えた検査室も、

無愛想に見えたイケメンドクターも、

なんだか明るく見えました。
表情までも穏やかになっている感じがします。

「最後の方は上手でしたね〜!」

という、なんとも言えない看護師さんの励ましの言葉もあたたかく感じます。

しんどかった内視鏡検査も、ついに完全終了です。

検査中こそ、あわや怒りさえ覚えたお医者様や看護師さんたちともお別れです。

考えてみると、
あの時看護師さんが背中をさすりながら優しい言葉をかけ続けていなかったら、
イケメンドクターが集中して迅速に検査してくれなかったら、

私は意識を失っていたかもしれません。

医療に携わる方々はスゴイです。
頭が上がりません。

急に感謝の気持ちが溢れ出てきました。

できる限りの笑顔で挨拶をし、検査室を後にしました。


終了後、しばらくは麻酔が効いた状態になるので、飲食はできません。

もうお昼の時間だな〜、と空腹を感じるくらいの余裕が出てきました。

◯検査結果は後日郵送

一連の検査を終えましたが、結果は後日郵送とのことです。

まだまだドキドキする日が続きます。

でも、結果を見てからが人間ドックです

何も無かったらそれで良し、何かあったら今わかって良かった!ということです。

気を抜かずにいきたいと思います。

◯胃カメラを乗り越えて

今回、人間ドックというか初めての胃カメラを経験し、

なんとなく
一回り大きくなれた気がします。

なんでしょう。この上ない身体的な苦痛を乗り越えたからでしょうか。

胃カメラを通して見えた世界がそこにはあった気がします。

なんとも言葉に仕切れないこの感情。

でも、終わってすぐの今、なんとなくこの感情を書き記しておきたかったのです。

内視鏡を通して見える世界がそこにはあるのです。

◯次は「経鼻」で

まだ私は内視鏡の一端しか経験していません。

順調に健康にいけば、次の内視鏡検査も同様に胃カメラになると思います。

その際は、次は「経鼻」にしてみます。

多くの方が"比較的楽だった"という鼻からの内視鏡。

また内視鏡が新たな世界を見せてくれるかもしれません。

そして、どちらも経験した上で、きちんと判断できるような大人になりたいです。


そんなことを考えた、初の人間ドックでした。

長くなってしまって申し訳ありません。
そして、お目汚し部分が多数あり、申し訳ありません。

でも、この感覚が消え失せないうちに書き記しておきたかったのです。

読んでくださった方、ありがとうございます。

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