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うつ病急性期の頓服薬は積極的に使うべきである理由

主に使われる頓服薬の種類

私のパニック障害とうつ病の急性期を振り返ると、「頓服薬をもっと積極的に使っておけば苦しまなくても済んだのに」と思うことが度々あります。

パニック障害やうつ病の急性期に出される頓服薬としては大きく分けて2つの系統があると思います。

まず一つ目が抗不安薬です。ロラゼパムやリーゼ、メイラックスなどが代表的な薬でしょうか。

抗不安薬は依存性や耐性があるので使い過ぎてはダメだという情報はネット上にいくらでも転がっていますが、私が使ってみる限りそこまで依存性はありません。

唯一依存性があると感じたのはソラナックスくらいなものです。ソラナックスは使った直後にかなり頭がぼんやりとする感じがあって、効き目が切れてくると猛烈な焦燥感に駆られました。

人それぞれ薬に対して合う合わないはあると思うので、依存しやすそうだと感じた薬は飲むのをやめれば良いだけです。

私はソラナックスに依存しそうだったのですぐに違う薬に変えてもらいました。

頓服薬の2つ目の種類が抗精神病薬です。クエチアピンやリスペリドンなどが挙げられます。これらの薬はそこまで依存性はないとされているので積極的に使っても問題ないと思います。

入院中に出会った統合失調症の爺さんはリスペリドンを1日に3回くらい使っていました。

頓服薬を積極的に使うべき理由

私が頓服薬を積極的に使うべきだと思う理由は、うつ病の初期などは本当に何をしても苦しい時期が続くからです。

私も大学4年の後期がそうでしたが、自分の部屋で座って何をしているわけでもないのに、とにかく毎日辛かったのを覚えています。

そんな中、唯一苦しみを和らげてくれたのが頓服薬のリーゼでした。リーゼを飲むとスッと心が軽くなって体の不快感も飛ばしてくれました。

正直リーゼがなかったら本当に危ない行動をとっていた可能性もあります。

先ほども述べた通り、頓服薬には依存性や耐性がありますが、オーバードーズなどの危険な行為さえしなければ、比較的安全な薬がほとんどだと思います。

そもそも安全な薬でなければ医者は処方してきません。

よくインターネット上には「抗不安薬は依存性があるから危険だ」とかそういったことが書いてありますが、そもそもインターネット上に書き込みをするような人というのは薬に対する耐性が弱い人が多い気がします。

あの悪名高いデパスでさえ依存に陥るのは1/3の患者だけだそうです。だとすればそれよりも安全な薬で依存症になってしまう可能性はかなり低いと思います。

しっかりと医者の言う通りに服薬して、効果を実感している人はインターネットに書き込みをしたりしません。そうした点でバイアスがかかっていると言えます。

たまたま薬に対して敏感な体質を持っていて、なおかつインターネットを好む人たちが薬の悪いところを書き込んでいるに過ぎないのです。

急性期にできるのは薬で症状を抑えることのみ

うつ病などの急性期にできることといえば、薬で症状を抑えて寝ることくらいなものでしょう。

インターネット上には瞑想をしたりとか、マインドフルネスとか色々な方法が書かれていますが、ぶっちゃけ急性期のあの苦しみを味わったことのある人であれば、そんな瞑想ごときで逃れられるレベルの苦しみではないということがわかるはずです。

頭の神経伝達が狂っているのですから、瞑想やマインドフルネスで治るわけがないのです。

急性期に頼ることができるのはやはり医師から処方してもらった薬が一番でしょう。

そこで「薬に頼るのはよくない」といって無理して我慢するのは余計症状を悪化させると思います。

私は急性期に「薬に頼るのは最終手段だ」くらいに考えていたのでとても苦しい思いをしました。

今思い返せば、もっとしっかりと頓服薬などを使ってしまえばよかったと思います。

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