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クラシコ、レビュー。

こんにちは。

本日は、雨。家で仕事なので影響はないですが、涼しいのはいいことです。

昨日の深夜、クラシコがありました。

伝統の一戦と呼ばれる、

スペインのバルセロナvsレアル・マドリード。

サッカー界で、最高峰のレベルであり、歴史が深い一戦です。

私はバルセロナファンなので、当然バルサを応援しています。

昨年は、シーズン終盤で、4−0で勝利。

しかし、これはレアルはリーグ優勝がほぼ決まっている状態でしたので、あまり参考になりません。

その前の3試合は、レアルの勝利。

ここ数年は、バルサが勝てていません。

そんな中で、バルサが首位で、レアルが2位、勝ち点は同じという、前半戦の大一番の勝負。

負けられない、試合でした。

試合をレビューしたいのですが、

もう結果をご存知の方がほとんどだと思います。

かつ、私も細かく書きたくないので、結果だけ。

1−3での敗戦となりました。

点数以上に、力の差がはっきりと出た敗戦です。

昨季、CLとリーガの二冠をとり、

おそらく、ベンゼマはバロンドールを取るほど大活躍し、

ヴィニシウス、ロドリゴも覚醒し、

カゼミーロは抜けましたが、チュアメニがしっかり補填し、

モドリッチ、クロースは健在で、カマヴィンカもしっかりフィットさせ、

DFは、アラバ、リュディイガーが加わり、DFの層が厚くなり、GKのクルトワも絶好調で、

隙がない布陣です。

監督もアンチェロッティが今季もつとめ、万全な体制。

そこに、バルベルデが今季は手をつけられない調子の良さです。

対するバルサは、シャビ体制、シーズン初期からは初で、

大型補強に、大量放出。

チームを立て直しの一年目です。

C Lは苦戦してますが、リーガは1失点のみで、得点を量産し、好調。

レバンドフスキが加わり、得点力は倍増し、

今季絶好調のGKテアシュテーゲン、DFのクンデやクリステンセンの補強もはまり、安定感がありました。

が、代表weekの怪我人続出で、アラウホがアウト、クリステンセンは前節怪我をし、クンデはクラシコで復帰という、苦しい台所事情。

不安定なバルサと、万全なレアル。

そんな2チームの現状が鮮明に出た試合でした。

得点差以上に、チーム力の差、全体のコンセプト、個々の役割分担が明確で、

チームとして機能していました。

対するバルサは、バラバラな印象で、チームとして一体感がなく、隙が多く、

失点も致し方ない状態でした。

では、何がダメだったのか、分析していこうと思います。

大きく分けて、5つ。

①全体のプレスの掛け方の意思統一が曖昧

②守備のブロックがアンバランス

③カウンター対策の引き出しの少なさ

④ミスマッチの対応策

⑤攻撃のバリエーションの少なさ

この5つが問題点ですぐわかるところでした。

①、②、③、④ 全て守備のこと

シャビバルサは、前線からのハイプレス、インテリオールのどちらかが、相手CBまで、プレスをし、両WGはサイドをケア、CFは、CBを一人見る、

ピポーテは前から潰しに行く、前がかりな守備が特徴です。

メリットは、即時奪回した時に大きな得点チャンスになる、相手に自由を効かせないこと。

デメリットは、ロングボールのカウンターやパスワークで交わされたら後ろに広大なスペースができ、失点リスクが高いこと。

DF以外は、前からプレス、ハイラインを保っていましたが、DF陣は、ヴィニシウスやベンゼマなどカウンターに優れている選手を警戒し、ラインを少し後ろに作り、中盤と守備陣の間にポケットのようなスペースがありました。

さらに、DFは中途半端なポジションで、下げすぎるわけにもいかないので、ある程度後ろにはスペースを空けていました。

そこに、鈍足のセルジロベルトやエリガルがいて、ラインがバラバラで、

バルデなどは何度もラインを統一できていませんでした。

もう、やられるのは目に見えていたはずですが、

シャビは特に守備の準備をせずに、カウンターはいいようにやられていた気がします。

失点はほぼカウンターからではないでしょうか。

昨年は、ヴィニシウス対策で、アラウホを右SBで対応させましたが、彼は怪我でいない。

セルジを当てるのは、選択肢としてしょうがないか知れませんが、

カバーをクンデ一人にするにはきついでしょう。

ピポーテのブスケツはフィジカルや走力には優れませんし、ペドリは疲労が濃くみえ、デヨングは守備はイマイチです。

あまりに、レアルに対して、考えていなさすぎな守備プランでした。

レアルはブロックを引かれる相手の方が苦手とするはずで、撃ち合いの方がカウンターが効きやすいので得意です。

ブロックをどこかでひき、前半はしのぎ、後半でハイプレスを仕掛ける。

その人員として、ガビやケシエを後半から入れるのだったらよかったです。

クンデとエリガルのCBコンビもほぼ試したことなかったのも、裏目に出たでしょう。

失点すべきプランで、失点した感は否めません。

⑤攻撃のバリエーション。

中盤でボールを保持し、両WGに供給し、1対1を崩し、レバンドフスキが仕留める、もしくは中盤の選手が前線に顔を出し、仕留める。

これがシャビバルサの基本系です。

両WGが、1対1で勝つことが前提で、

昨年は、デンベレが無双し、トラオレも調子よかったです。

この試合でも、ハフィーニャは、右WGで、メンディに抑えまくられました、

がっかりするくらい、全く通用せず、シャビが彼をスタメンで使ったことが敗戦の一つでしょう。

それくらい、彼は攻撃のバリエーションにかけ、途中からは仕掛けることもせず、後ろにボールを返すのみ。

過大評価だったのでしょうか、もうハフィーニャはスタメンでは見たくありません。

左WGのデンベレも機能せず、イマイチでした。

レバンドフスキは孤立し、ペドリが何度かチャンスメイクもしましたが、得点の匂いはせず、デヨングも怖くない攻めをします。

手詰まり感が強かったです。

後半、アンスファティ、フェラントーレス、ガビ、を投入してからは、流れが変わりました。

アンスやフェランは張るだけでなく、中にも移動し、連携を良くします。

その結果、アンスの個人技、レバンドフスキのお膳立て、

フェラントーレスのゴールで一点返せました。

そのほかにも、アンスには惜しいシュートが2回あり、1つでも決まっていたら、、、と思います。

CLでも決めきれないことが、今回でも浮き彫りになり、

特に、ハフィーニャの起用は、今後絶対に控えるべき、だと思います。

これから、攻撃のバリエーションが増えるのかはシャビの手腕は疑問符ですが、

選手個々のクオリティは高いので、期待です。

今回で、実力不足、もうNGだなと思う選手は、

DF エリックガルシア

右SB セルジロベルト

WG ハフィーニャ

です。

彼ら3人は明らかに、実力が見劣りしていました。

エリックガルシアは、対人も弱いし、高さもないし、スピードもない。ライン統率がうまいわけでもなく、今回でまた救いようのない実力を見せてしまいました。

アラウホやクリステンセン復帰したならば、即刻ベンチに戻してほしいなと思います。

三失点目のロドリゴへのPKも軽率で、いい加減にしてほしいなと思います。
2失点目も、彼の軽率なクリアからでした。

セルジロベルトは、もともと中盤の選手で、右SBがいないからこなしてくれてましたが、走力が必要な現代サッカーに彼はマッチしないでしょう。

対人の弱さ、スピードのなさ、簡単に裏をとられる。

相手にどうぞという隙を与えているようです。

彼を使い続けたバルサにも責任はありますし、ダニアウベスを放出し、デストも出し、誰もいなくて、彼を使い、失点にキヨするなんてお粗末です。

冬の補強の第一に右SBは必要でしょう。

ハフィーニャは、よく走る選手だと思っていましたが、クラシコで見た限り、走りが効果的ではなく、ポイントを押さえてないため、賢くない走りをしているなと思いました。

裏を取られるシーンも数多くあり、守備ではダメ、

攻撃では、ドリブルのバリエーションがなさすぎて、相手が楽々止めれていました。

彼にはチャンスを相当与えたと思うので、来季放出候補でもいいくらいの存在感です。

彼ら3人は、強豪相手にはバルサのスタメンには絶対入って欲しくないメンバーだなと思いました。

今回の敗戦でシャビへの疑問符はつくと思いますが、

数シーズンは首にせず、見てほしいと心から思います。

圧倒的に経験が不足しているのは、明らかで、

しかし、彼のカリスマ性やビジョンは、選手を惹きつけます。

今季はダメでも、来季には必ず結果に結びつけてくれるはずだと思うので、辛抱が必要だなと思います。

結果に焦っているのか、試合を決定づけられる選手、

レバンドフスキやペドリを使いすぎているのも、経験の浅さならではな気がします。

使いすぎたので、大一番で疲労が見え、本来のキレが見れなかった気がします。

マジョルカ戦などは、後半でレヴィは下げるべきでした。

今のシャビのサッカーだと、ブスケツは厳しい気がするので、来季は契約満了もあり、ピポーテが変わると思います。

ここにフィジカル重視、守備重視の選手がいるだけで、安定感がグッとますと思います。

ペドリ中心にボールは回し、ガビが走り回る。

両WGの一人は、ゲームメイクにも貢献し、もう一人は個人でガンガン仕掛けられる。

WGの一人は、アンスファティが絶対的なエースの位置で君臨してほしいなと思います。

クラシコでも、彼の活躍がピカイチでした。

フェラントーレスもクラシコで得点を決め、ここから復調してほしいです。

まだバルサは、本当に若いメンバーばかりで、これからです。

右S Bは若手でなく、ベテランでいいと思うので、

うまくバランスをとってほしいなと思います。

クンデアラウホのCBは、若いし、左の軸をバルデにするなら彼はまだ10代。

右はライン統率もうまい、ベテラン、

おそらくシャビは、アスピクリエイタを本気で取りたかったはずです。

しかし、取れなかったのはしょうがないですし、縁なので、

冬に一人取り切ってほしいなと思います。

冨安なんて、最高の選手だなと思うのですが、バルサは取らないのでしょうかね。

左右両足蹴れて、CB、両SBもこなせる。

高さもあり、速さもあり、フィードもうまく、対人も強い。

文句なしの選手ですよね。

しかもまだ若い。懸念は怪我の多さでしょうか。

兎にも角にも、今回は完敗でした。

そして、悪いところもちゃんと露見し、

逆に良いところも見えました。

前線の軸はアンスファティにしてほしいと心から思う試合でした。

次節、ビジャレアル戦は、勝利し、良い状況で、バイエルン戦に望めれたらと思います。


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