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【10】発達障害の私が翻訳者になって気ままな在宅で自由に生きるまで

メンタルのコントロール

フリーランスとして働く人にとって、とても大切なことがメンタルのバランスです。どうしても仕事の波はあるし、始まったプロジェクトはいつしか終わるのです。そんなときでも、バランスを崩さないでいるために、フリーランス歴が十年を超える私が実践して、よかったと思うコツをまとめてみます。

〜〜 このマガジンの目次です 〜〜

【1】はじめに 〜どんな人に向けて書いたのか〜
【2】発達障害が見つかったきっかけ…それは瞑想の先生
【3】発達障害が判明してからがスタート
【4】5年間のブランクから脱しようとするも、ブラックに落ちる
【5】プログラミングスクールの落ちこぼれ 
【6】3つのスキルをかける。100万分の1の人材になる方法
【7】
日本人が英語を使う仕事をするならTOEICは避けられない
【8】翻訳者にとって語学力以外に重要なこと

【9】ツールの使いかたを学ぶには派遣はおすすめ
【10】メンタルのコントロール
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焦るとどんどんよくない方向に落ちていくとわかっていても、実際目の前に暗雲が立ち込めてくると、誰でもバタバタしてしまいます。私も、何度落ち込んだり、もう駄目だと腹をくくったり、この先どうしようかと眠れない夜を過ごしたかわかりません。

でも幸い、不思議なことに、なんとか今まで仕事の波は好調です。ピンチだと思えた時期を乗り切るために役立った5つのコツ(+1)をまとめておきます。

1. 固定費を下げる

仕事が好調な間に、家賃が安い物件に引っ越しておいたり、自炊のための道具を揃えておいたり、公共のスポーツジムを調べておいたりして、固定費を下げましょう。フリーランスにとって固定費を下げることは、なによりも心強い防衛策です。

今月は仕事がうまくいっていても、来月には収入が半分になるかもしれません。それでも慌てないですむように、できるだけ固定費が少なくしておきましょう。固定費が少ないと、収入の波があっても心が落ち着いていられます。

2. 健康に投資する

体調が悪くなると誰でも悲観的になってしまいます。特に、誰にも守ってもらえないフリーランスは、一気に奈落の底に落ちてしまいます。フリーランスにとって、健康は重要な資産だと言えます。健康なら働けるし、どんな時代の荒波でも前向きに対応できるからです。

その重要性を実感すれば、食事に気を使ったり、定期的に運動をするのがどれほど大切かつ割安の投資なのかがわかるはずです。さらに、どんなに忙しくても、定期的に健康診断を受けるようになるはずです。たとえば健康診断で半日つぶれても、体調が悪くなって入院したりするようなことにならずにすむのであれば、それはとてもすばらしい投資です。健康の重要さは、歳を重ねれば重ねるほど実感できます。

3. 自然に親しむ

どんなに努力しても、思うようにいかない時もあります。そんなとき、心を元気に、前向きにしてくれるのは自然との触れ合いです。

といっても、大自然の奥深くまで出かけていく必要はありません。たとえば公園のベンチに座って、空気をじっくり味わったり、コーヒーをボトルに入れて近くの川辺に座ったり、自宅のベランダから暮れていく夕日を眺めたりといった、ごくささやかな時間を味わうだけでいいのです。

おすすめは、公園の芝生の上に寝転んだり座ったりすること。なぜか大地に触れていると、深く安心する気持ちになれます。できれば裸足で歩いてみると、もっとはっきりわかるでしょう。私はよく、不安になったときに大きな公園に行って、1時間くらい雲を眺めてのんびり座っていました。ちょっとした出来事で浮き沈みしていたのが、静かに落ち着きます。

4. あえて行動に出る

それでも不安になる場合は、あえてアクションに踏み切ります。具体的に言えば営業活動をします。私は対面営業は得意ではありませんが、書類や資料を揃えてオンラインで営業するのは得意です。その準備にはかなりの手間と時間がかかりますが、どんな案件でも全力で取り組みます。

全力で取り組むといいのは、不安や焦燥が消えるということです。そして、結果はどうあれ、全力を出し切ったという満足感が得られます。不安にかられている時間というのは、とても意味のない、無駄な時間です。そんなことに時間を費やすくらいなら、どんどん挑戦していったほうがいいと思います。

そんなわけで、私はずいぶん営業をしてきました。もちろん空振りもたくさんありますが、うまくいったものもあり、そのような流れの中で、今の状況を作ってくれた環境に巡り合っています。仕事を切り開くのは、行動あるのみだと思います。

5. 腹をくくって勉強する

仕事の流れが思わしくなくなってきたり、人間関係で辛いことが増えてきたりしたら、もしかして新しいステップに進むタイミングなのかもしれません。そんなときは、いったんリセットして、新しく守備範囲を広げるために知らないことを勉強してみるのもおすすめです。振り返ってみても、新しいことを学んだ後は、仕事が大きく展開したという場合が多かったです。

毎月の固定費が少なければ、いったんリセットという決断に踏み切ることも難しくないでしょう。お金がなければ娯楽も楽しめない…と心配するかもしれませんが、コンビニでコーヒーとお菓子を買って、公園で過ごすだけでも楽しいものです。

番外編 寄付する

ちょっと変化球ですが、メンタルの安定には寄付も効果的です。金額はできる範囲でいいのですが、少しだけ思い切った金額を寄付してみれば、心がすっきりする感覚を覚えることでしょう。

また、寄付をすると、なぜか運気が好転します。誰かをハッピーにすると、自分にもいいことが返ってくるように思います。かつて日本には、「徳を積む」という言葉がありました。金銭的な寄付に限らず、人知れず、よいことをする人のもとには、「徳」が集まってくるのだと思います。

 ~ 最後に 

ほんの少し前まで、発達障害の人は、社会で要求される「普通のこと」がこなせず、非難されたり、職場や家族、コミュニティなどで辛い経験をすることが多かったと思います。

でも、今は自分なりのやり方で道を切り開くことができるツールがたくさんあります。ここでは、発達障害の私が翻訳者になるまでの道のりをご紹介しました。翻訳に興味がない人にも参考になるように、発達障害の人が自分らしく生きていくために役立つ情報をできるだけまとめたつもりです。発達障害を持つ人は、健常者に比べバランスが偏っていますが、それは個性に過ぎず、自分の持ち味が生かせる場所は必ず存在すると思います。そして辛いことがあっても、自分を追い詰めたりせず、がんばった自分を認めてあげてください。

〜〜 このマガジンの目次です 〜〜

【1】はじめに 〜どんな人に向けて書いたのか〜
【2】発達障害が見つかったきっかけ…それは瞑想の先生
【3】発達障害が判明してからがスタート
【4】5年間のブランクから脱しようとするも、ブラックに落ちる
【5】プログラミングスクールの落ちこぼれ 
【6】3つのスキルをかける。100万分の1の人材になる方法
【7】日本人が英語を使う仕事をするならTOEICは避けられない
【8】翻訳者にとって語学力以外に重要なこと

【9】ツールの使いかたを学ぶには派遣はおすすめ
【10】メンタルのコントロール
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