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【7】発達障害の私が翻訳者になって気ままな在宅で自由に生きるまで

日本人が英語を使う仕事をするならTOEICは避けられない

私は今では翻訳者として同世代の平均よりも多くの収入を得ていますが、正直言って英語はそれほど得意ではありませんでした。暗記が苦手なので、TOEICもほとんど受けたことがなく、翻訳者としてスタートする段階では700点台の半ばくらいしかありませんでした。

でも、英語を仕事にする上でTOEICのスコア提出は欠かせないので、仕方なく900点台を取りました。正直言って、仕事よりもTOEICの勉強のほうがずっと辛かったですが、取ってしまうと気が楽です。

複数の翻訳者の中からクライアントや翻訳会社に選んでもらうには、そこそこのTOEICスコアは不可欠です。ここでは、そのように仕方なくTOEICスコアをアップさせなければならない人に役立つコツをまとめておきます。

〜〜 このマガジンの目次です 〜〜

【1】はじめに 〜どんな人に向けて書いたのか〜
【2】発達障害が見つかったきっかけ…それは瞑想の先生
【3】発達障害が判明してからがスタート
【4】5年間のブランクから脱しようとするも、ブラックに落ちる
【5】プログラミングスクールの落ちこぼれ 
【6】3つのスキルをかける。100万分の1の人材になる方法
【7】
日本人が英語を使う仕事をするならTOEICは避けられない
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【8】
翻訳者にとって語学力以外に重要なこと
【9】ツールの使いかたを学ぶには派遣はおすすめ
【10】メンタルのコントロール

TOEICスコアの低い日本

残念なことに、TOEICは世界レベルで見れば、英語力を測るために広く使われている指標ではありません。IELTS(アイエルツ)ケンブリッジ英語検定のほうが権威があると言えるでしょう。TOIECは日本だけで通用する資格試験等と言われることすらあります。

実際に、TOEICで900点のスコアがあっても、仕事の現場ではほとんど役に立たないという話も聞きます。確かに試験勉強だけで高スコアを取ったとしても、現場に入ったらついていけないこともあるのではと思います。

逆に言えば、TOEICのスコアが低くても、ビジネス英語の読み書きや、英語での交渉ができるのであれば、積極的に英語圏での仕事に名乗りを上げることができます。個人的には、前向きに自分の持つ力を売り込む姿勢は評価されると思います。

とはいえ、TOEICは足切りに使われることがあるので、ある程度のスコアは必要です。また最近では大学の授業や社会人の昇進でも、一定のスコアが求められる場合も増えてきました。この記事によれば、日本のTOIECの平均スコアは523と、世界全体から見ても低い位置にあるので、高いスコアを取ることができれば注目される可能性もあります。

実用面でも、オンライン会議で何を言っているのかわからない、英語の資料に何が書いてあるのかわからないというレベルでは、今の時代の流れについていくことができません。

TOEICスコアアップにはどうすればいいのか

ではどうすればよいのでしょうか?

これは、3ヶ月ほどで200点以上アップさせた私の経験から言っても、戦略的な勉強に尽きるといっていいと思います。現段階で600点以上ある場合は、以下のやり方でいいと思います。

1.過去問を暗記するほど何度も解く
2.その際、時間をしっかり測る
3.時間配分を体に叩き込む

限られた時間内で膨大な問題を解かなければならないTOEICは、攻略法をマスターしないことには太刀打ちできません。その攻略法とは、時間配分です。このトイグルの記事によれば、合計75分のリーディングの理想的な時間配分は以下の通りです。

・Part5 (短文穴埋め問題) 10分
・Part6 (長文穴埋め問題) 10分
・Part7 (長文読解問題) 55分


Part7の長文読解は50問以上あるので、問題を読みながら時計の針をにらみ、瞬間的に判断する必要があります。わからなければ飛ばして次に進みます。またTOEICでは問題にマークをつけることができないので、飛ばした問題がずれることのないように、細心の注意を払う必要があります。

過去問は必須

TOEICは同じような問題が何度も出題されるので、過去問は必須です。できるだけ多くの過去問を入手し、上記の時間配分で何度も解いて、間違った場所をマークしておきます。

問題数が多いので、リーディングの文法問題などは、じっくり考えている時間はありません。だからこそ、何度も何度も繰り返し解いて体に叩き込むのです。

ここで大切なことは、タイマーを使って、本番の試験と同じスタイルでテストを受けることです。マークシートもたくさんコピーして用意しておきましょう。

このように、TOEICの試験とは、深いレベルの英語力を測るというよりは、まるで運動神経が要求されるような試験だといえます。このため、ある程度の英語力があれば、テスト対策のスキルをひたすら磨くのが得策だと言えます。

ちなみに発達障害の私は短期記憶が弱く、試験が終わると内容がほとんど頭から抜け落ちてしまいます。でも、短期集中できる性質(=過集中)を生かして乗り切りました。

基礎力をつけるには中学英語

600点に満たない場合は、基本的な英語力をマスターするために、中学3年間の教科書を丸暗記するのが最短だと思います(冗談ではなく、本気です)。

中学の教科書を丸暗記する

ビジネスに必要な英文法は、中学まででほとんどマスターしています。これをきちんとおさらいすることなく、ひたすら単語を暗記しても、基礎がしっかりしていない家を建てることができないように、スコア向上は望めません。

600点に届かないという状態は、何が問題なのか分析することができない状態であるとも言えます。まずは中学校3年間(高校入試)の問題集を完璧に解くことができる幅広い英語力をつけ、自分の得意と不得意を知るべきでしょう。

それができるようになったら、おすすめはスタディサプリです。これは先生の授業がとても楽しく、ワクワクするような気分で勉強を続けることができます。私は時間がなく、2ヶ月くらいしかやっていませんが、もし自分が学生なら、これを続けたいと思いました。

結局、TOEICは必要?

世界的には英語力の指標にならないと言われるTOEICですが、基本的な英語力を持っているということを示すパスポートであり、ある程度効率的に勉強できる能力も示すことができるため、避けて通れない試験だと言えるでしょう。そうであれば、ゲームと思って乗り切りましょう。

英語の勉強をするのが大好きという人には苦になりませんが、短期記憶力が低い私には、なかなか苦しい経験でした。同じような気分を味わっている人に役立ちたいと思い、このNoteをまとめてみました。

〜〜 このマガジンの目次です 〜〜

【1】はじめに 〜どんな人に向けて書いたのか〜
【2】発達障害が見つかったきっかけ…それは瞑想の先生
【3】発達障害が判明してからがスタート
【4】5年間のブランクから脱しようとするも、ブラックに落ちる
【5】プログラミングスクールの落ちこぼれ 
【6】3つのスキルをかける。100万分の1の人材になる方法
【7】日本人が英語を使う仕事をするならTOEICは避けられない
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【8】
翻訳者にとって語学力以外に重要なこと
【9】ツールの使いかたを学ぶには派遣はおすすめ
【10】メンタルのコントロール

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