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【今日の読書旅】Day175

マネージャーの最も大切な仕事
95%の人が見過ごす「小さな進捗」の力
テレサ・アマビール スティーブン・クレイマー

英治出版 2017年


1万超の日誌を分析してわかった生産性と創造性の高め方
ダニエル・ピンクが「これまで読んだ中で最高のビジネス書」と絶賛。

マネジメントの新常識!

❶[3セレクト]

①マネージャーにとって最も大事なこと

チームや部下にとってやりがいのある仕事が、毎日少しでも進捗するように支援すること。


スポーツコーチングの分野でも、オリンピックで金メダルを獲得したコーチの特徴の1つに、勝利に重きをおかず、選手の日々の成長、小さな成功を重視していることが最近の研究でわかっている。

「仕事にやりがいを感じること」「小さな進捗の力」を無視してはいけない。

オムロンヘルスケア株式会社の事例では、メンバー自身がワクワクする小さな目標を立てられるように支援して、日々それが達成されたかどうかを一緒に振り返った結果、数字ばかりを追いかけていた時よりもはるかに良い成果が出ている。

②どうすれば、ビジネスの成功と社員の幸せという二重の楽園を築くことができるのか?


ビジネスの成功と社員の幸せを同時に叶えるために必要なことは、「インナーワークライフ」(個人的職務体験)を生み出す環境を作り上げること。

具体的には、ポジティブな感情、強い内発的モチベーション、仕事仲間や仕事そのものへの好意的な認識を育める状況を作り出すこと。

豊かなインナーワークライフとは、”仕事そのもの”から得られるもので、仕事に付随する”結果”から生じるものではない

プロセスが大事ということ。

インナーワークライフは、「認識」「感情」「モチベーション」から構成されている。インナーワークライフが豊かになれば、会社も豊かになる。

【インナーワークライフ構成要素】

・認識:職場での出来事に対する状況認識
組織、マネージャー、チーム、自分、仕事、達成感
・感情:職場での出来事に対する反応
ポジティブな感情、ネガティブな感情、全体的な気分
・モチベーション:その仕事への熱意
何をするか、それをするとどうか、どうやってするか、いつするか


③インナーワークライフが与える4つの影響(重要性)

インナーワークライフは、「創造性」「生産性」「コミットメント」「同僚性」という4つのパフォーマンスに影響する。


インナーワークライフが会社にとって意味を持つのは、会社の戦略がどれほど素晴らしいものであっても、その戦略の実行は組織内の社員の優れたパフォーマンスに依存するからだ。

マネジメントの権威であるジム・コリンズは、「適材適所」の重要性を説いているが、残念ながら、この従来の常識は優れたマネジメントにおける根本的要素である進捗に向けたマネジメントを見落としている。

進捗に向けたマネジメントをしないと、どんな感情知能もインセンティブも成功をもたらさない。

【パフォーマンスへの影響】

□職場での出来事(進捗の法則・触媒ファクター・栄養ファクター)

・・進捗の法則:小さな勝利、ブレイクスルー、前進、目標の達成

・・触媒ファクター:明確な目標の設定、自主性の尊重、リソースの提供、十分な時間の提供、仕事への手助け、問題と成功からの学習、活発なアイデアで交換

・・栄養ファクター:尊重、励まし、感情的サポート、友好関係


□インナーワークライフ(認識・感情・モチベーション)


□パフォーマンス(創造性、生産性、コミットメント、同僚性)


❷[マイエピソード]

 マネジメントで大切なことは「適材適所」だと信じ込んでいました。古い常識のまま進み続けることが、いかに危険か!本の中のカーペンター社の破滅への道のりを読んで感じました。


❸[今日からのアクション]

パフォーマンスへの影響を管理する仕組み(環境)を作る


noteを書いている人について・・


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