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他人に支配されず、自由に生きる技術「あなたが生きづらいのは「自己嫌悪」のせいである。」

【今日の本】

他人に支配されず、自由に生きる技術
「あなたが生きづらいのは「自己嫌悪」のせいである。
安富歩著 大和出版 2016年


❶[3セレクト]

①なぜ、自己嫌悪を感じてしまうのか?

自己嫌悪は結果でなくて、原因。しかも「諸悪の根源」です。もともと自己嫌悪があるから、自己嫌悪を感じてしまう。
空気を読んでしまうのもまた「もともと自己嫌悪がある」からです。自己嫌悪の強い人は、日々不安を感じています。
そのままの自分に対して「何かかけている存在」だと感じ、それをカバーするために何か人の役に立たないといけないと思います。
自分の振る舞いをスキャンして、「自分がダメな部分」を拾おう拾おうとしているのです。


【自己嫌悪が繰り返すパターン】
自己嫌悪を感じる→その理由を探す→太っている、ブサイク、頭が悪い、お金がない、才能がなからだと自分で納得する。
これでは、徒労に終わる。


②なぜ、「自愛に基づく恋愛」が難しいのか?


私は、私の経歴が示すように「成功者」であって、自分が生み出してきた成果や獲得した地位について、自信満々です。
しかしそれは、自己嫌悪の裏返しであって、少しでも失敗すればあっという間に崩壊する。自己嫌悪の上に立つ砂上の桜閣にすぎません。犬は、「相手が自分の条件にかなっているから愛情を示す」「自己嫌悪を埋めるために愛情を示す」なんて芸当はできません。どうしてできないかというと、脳の問題です。好きじゃないのに、「好きであるように」偽装する。好きでもない「好きなはずの人」を好きになってみせる。この偽装能力は、文明を発展させるために大きな役割をになってきました。現実に基づいて「像」を構成し、それをいったんバラして別の像を仮装する、という能力こそが「思考」と呼ばれるものだからです。私たちの思考力そのものが偽装能力であり、私たちを苦しめる原因でもあります。自分自身を覆い隠しているものです。


③なぜ、仕事がうまくいかないのか?


自己嫌悪を持つ人ほど、その穴を埋めるために必死に努力します。絶対に失敗できない。何かに挑戦しているときに「偽りの幸福感」を得るのです。高いハードルを越えたからと行って、本来の意味で幸せを感じることもないのです。ただ、ほっとするだけです。これは、「自分を忘れる」ための麻薬なのです。つねに、右肩上がりに拡大し続けなければいけない、という「領土拡張主義」に振り回されるのは、人格がぶっ壊れた状態です。社会のルールや制度は、綿密に、自己嫌悪でパンパンになった人間が成功するように、設定されている。戦争中に鍛え上げた「立場主義」精神は、一人一人が自分を殺し、組織の歯車になって懸命に働いた。自分のポジションを守り、熟練していくことが結果を出す近道だったから。「統制の取れた組織づくり」は、組織の有効性を失わせ、経済を停滞させる足かせとなった。


+①どうしたら、自己嫌悪から脱出できる?


人間という猿にとって必要なことは、「美味しいものを食べる」「気持ちの良いところに住む」「良い仲間と共にいる」の3つだけです。自己嫌悪から脱出するには、「自己嫌悪からの脱出」を目指してはいけないということです。まず、自分の行動が自己嫌悪からきていることに気づく。そして、自己嫌悪に依存しない行動、自分自身の能力、自分と他人との関係を増やすし、身体感覚を取り戻す。


*「ホースセラピー」
馬の手綱を引く際には、馬を信じ、自分を信じて動かなければ、馬はついてきてくれません。「身体全体で相手を信じる。」「身体全体で自分を信じる。」相手と自分を信じる感覚を、馬は身体性を通して教えてくれるのです。


❷[エピソード]

 
考えるしか能がない人間なので、自己嫌悪について徹底的に考えてみたのです。そしたら、あら不思議。
自己嫌悪が消えました。完全に消えはしなくとも、とても楽になったのです。
もちろんそれには長い年月がかかり、単に考えを変えただけでは収まらず、最終的に男性の姿を捨てて、
女性の姿をするようになることにまで発展しました。しかし、思考は決定的に重要でした。


+①エピソード


なぜ親は、「愛情あるフリ」をするようになったのか?
「愛情あるフリ」をする親もまた、自己嫌悪に基づいて育てられたのでしょう。自分の気持ちをそのまま言葉にする習慣がないのです。私の母は、完璧な子育てをしました。彼女の表面は、「戦後民主主義」で、中身は「靖国の母」でした。戦死した息子の母親は、恐ろしい精神状態に置かれていました。兵隊に取られた息子の残虐な死を悲しむことを許されず、「靖国の神」になったというストーリーを押し付けられて、喜ぶように強要されたのです。そして、この時代の女性の誌名は、男の子を産んで立派に育て、そして、立派に戦死させることでした。彼女たちは、感覚を意識的に断ち切る必要があったのです。


❸[今日からのアクション]


これは、自己嫌悪からきているものではないか?自己嫌悪からきているものであれば、立ち止まり行動を変えていく。できるだけシンプルに身体感覚を信じ行動する。

(追記)
「そうやってなんでも欲しがると、ろくな人間にならないよ」
「あなたのタメを思ってダメと言っているの」
戦後から私たちの中に眠る意識からの連鎖、自己嫌悪からの子育ての連鎖を断ち切れないものか。


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