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【今日の読書旅】Day167
switch
ジェームス・W・クレメント 日経BP  2021年

健康・長寿の分野は今、飛躍的な発展を遂げている。毎日、ときには数時間ごとに、老化プロセスを遅らせる手がかりを与えてくれる。とりわけ大きな発見がオートファジーというプロセスだ。


何十億年もの間、生命体の遺伝暗号に保存されてできたもので、人類が誕生する前から存在している。

❶[3セレクト]

①25歳位上の人に残念なお知らせ

25歳位上である場合、医学的に見て「老化」が進んでいる。

老化は生まれた瞬間から始まっているが、生物学的変化は、生まれてから25年後にギアが切り替わるように加速する。

その後、はっきりとした下り坂を進まなければならない。細胞の働きが変化し、脳は完成に近づき、筋肉と骨の量はピークに達し、顔のしわに気づき、夜更かしすると肌ツヤが悪くなり、原因不明のだるさや不眠症をなどを経験する。これらの兆候が表に出るはるか前から、老化は身体の奥深くで進行している。変化は一夜にして起きない。


②健康で長生きするための秘訣

「血糖値のバランスを保つ」「適正体重を保つ」「運動をする」いずれも素晴らしいものだが、とても大切なポイントを見落としている。これら全て、老化防止プロセスである「オートファジー」を誘発する手段に過ぎない。

オートファジーは、細胞内で損傷・老化して有害な影響をもたらす細胞小器官や粒子、細胞内細菌を取り除き、再利用する方法のこと。

オートファジーには、免疫系を強化し、がんや心臓病、慢性炎症、変形関節症、うつ病や認知症などの神経変性疾患の発症リスクを大幅に低下させる効果がある。

このプロセスは、細胞内のエムトアと呼ばれるタンパク質の働きが抑制されることで誘発される。エムトア複合体を「スイッチ」と呼ぶ。細胞が生命を健康な状態に保つには、内部で様々は化学反応をひたすら実行し続けなければならない(細胞代謝)エムトア複合体による作用も、代謝のプロセスの1つ。

③スイッチ

スイッチを調節し、定期的にオートファジーを有効にしているの仕組みを見ていく。

スイッチとは、照明器具の調光器のようなもの。人類は、体内で「成長」と「修復」の生物学的スイッチを絶え間なく回したり戻したりできるように進化してきた。

しかし、現代人は、このスイッチを常に「成長」の方向にひねり、「修復」の方向にはほとんど回さないような生活を送っている。

成長の方向にある時、「細胞のごみ収集車」の働きをする「修復機能」は動きを止め、細胞内の廃棄物を取り除く能力が低下する。

+1:全世界の死亡者の死因の2割は「食事」

全世界の死亡者の死因の2割は食事だという。

単なる不健康な食事が死因の原因だ。良質で栄養価の高い食べ物が手に入らないからではなく、砂糖やしお、肉の食べ過ぎが、心臓病やがん、糖尿病、認知症など21世紀の主な文明病を引き起こす原因になっている。

慢性病の主な原因も食事だ。食べ物に困っていないにもかかわらず、不適切な食事によって病気になっている。


現代の加工食品産業による誤解を招くマーケティングが、人々をますます病気に向かわせているが、自分で変えることはできる!

(データ)
米国人のうち平均寿命の82歳に達するのは5割未満。その3分の2はがんや心臓病で亡くなる。82歳をすぎた人々の多くも、サルコペニア、骨粗しょう症、高血圧症、認知症、パーキンソン病、アルツハイマー病などに苦しんでいるが、「長寿のオアシス」では米国に比べて3倍もの人々が100歳になり、遥かに長く良好な記憶力と健康を保っている。今すぐオートファジーの力を目覚めさせ、それを活用して健康を保つべきだ。

❷[マイエピソード]

 週に1度、半日断食。3ヶ月に1度、オートファジーを働かせるため10日間の断食をしている。断食後は、生まれ変わったように体が軽くなり、頭が冴える。生まれたての私たちは、みんな同じ状態だったはず。「本来のカラダ」はどんなものなのか、思い出すことは、今後健康に過ごすために欠かせない。自分の身体と同じく、引き続きお客様の断食サポートも定期的に行う。


❸[今日からのアクション]

年内に第6回目「オンラインファスティング合宿」を企画して、今回は正しい健康管理についても伝える。

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