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【今日の本】

脳が老いない世界一シンプルな方法
久賀谷 亮 著 ダイヤモンド社 2018年


疲労やストレスから来る「脳の老化」は、20代・30代のうちからはじまっている。脳を適切にメンテナンスし、「長く使える脳」をつくるために必要なこととは?


❶[3セレクト]

①長持ちする「脳」が欠かせない


「60歳でリタイアし、家でテレビでも見ながら年金暮らし」は過去のものになり、何歳になっても学び続ける・働き続ける生き方がより一般的になっていく。そのために、長持ちする「脳」が欠かせない。日々のパフォーマンスも高めながら、「長距離走」にも耐えられるよう、自分の脳をケアすることは、現代人には欠かせない。


②「脳の老化」を決める長寿遺伝子「テロメア」


近年のエイジング研究で無視できないのが、長寿遺伝子「テロメア」の発見。2009年、アメリカの生物学者エリザベス・ブラックバーンらは、老化のカギとなるこの重大なメカニズムを解明し、ノーベル生理学・医学賞を授与された。テロメアの長さは、老化のバロメーターとなることがわかっている。


年齢は同じなのに、「ずいぶんと老けて見える人」と「やけに若い人」がいるのは、たいていの場合、テロメアが長かったり短かったりするのと関係がある。65歳のテロメアは「赤ちゃんの半分以下」に短縮する。


③3人に1人が「脳の老化」で死ぬ時代


脳回路の不具合は「老廃物」が原因。「脳というのは精密機器のように複雑な臓器」脳がコンピューターだとすると、マザーボード上の無数の回路パターンが神経細胞(ニューロン)だということになる。脳を使い続けていると、ニューロンとニューロンのつなぎ目(シナプス)に、様々な老廃物が溜まってくる。その代表格が「アミロイドβ」だ。


健康な高齢者の脳では25%〜30%にアミロイドβ蓄積が見られるが、軽度認知障害の人(アルツハイマーほどではないが年齢相応よりも記憶低下などがある)では、約60%、アルツハイマー病患者では90%にこのカスが溜まっている。


❷[エピソード]

 
50歳と90歳、脳は150グラムの重量差。
脳は、老化に伴って、判断力・思考力・計算力・理解力・処理スピードなどを総合した認知機能を失っていく。しかし、アルツハイマー病などに顕著に見られるのは、やはり記憶の低下だ。「新しいことを学べない脳」は、どこかにカスが溜まっている。


+1:「大人の脳は成長しない」は嘘!(脳の可塑性)


脳は、歳をとっても成長を続ける。一定の期間にわたって運動を継続した高齢者は、海馬の体積が増えていたという実例がある。
海馬のニューロンが繰り返し刺激されると、情報伝達が強化される。ニューロンの形が変わって繋がりが増える。脳梗塞を起こした人の脳では、生き残ったニューロンがパワーアップして損傷した脳の働きを補うように形を変えていく(脳の可塑性の技)


❸[今日からのアクション]


(本の中で特に推奨されているアイテムではないけれど)睡眠の質をあげるために、moguを購入してぐっすり眠る。

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