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Day286:「超加速経済アフリカLEAPFROGで変わる未来のビジネス地図

著者:椿進/ 出版社:東洋経済新報社

BIG Q. なぜ、アフリカで未来が変わるのか

「超加速経済アフリカ」アフリカ地図

■ポテンシャル
・現状:日本の70年代に近い状態(日本の40年から50年前) 日本の戦後に起きたことが、今アフリカで起こっていて、今後亜アフリカでは、日本の1960年代、70年代、80年代で起きたことが起こる。

・若さ:中位年齢の平均年齢の低さ(若者が多い)19.7歳 ※日本48.4歳

・面積:インドの約10倍・日本の約80倍・アメリカの約3倍
(南北は約8000キロ 東京からシアトルまで7935キロ)

・人口:約13億人(2050年には、約25億人へ・世界人口の約25%)

*生産年齢人口:中国がすでに下降気味、これからインド
(2040年でピーク後、下降)→アフリカ

・気候:赤道直下でも「夏の軽井沢」の気候

・金利が高い

・メイドを雇う金額が安いため、働き安く、子育てしやす


・イノベーションのスピードの速さ

日本で1000億円以上の売上高のある会社(約940社)

アフリカはすでに400社以上の1000億円企業がある
時価総額10億ドルのベンチャー企業が約3社ある


・日本企業の成功(代表)

「カネカ」(日本の化学メーカー)
企業全体の売上高6015億円(2020年3月期)

成功要因】
アフリカには、独特のヘアスタイル文化がある
エクステやウィッグを使い、おしゃれを楽しむ人種

「味の素」
ナイジェリアで大きく成功(西アフリカ、スープ文化)

成功要因】
進出は1991年(約30年前)、東南アジアで成功したモデルを導入
(小分け販売)

他:シングルマザーがアジアンレストラン「アジアンキッチン」(タイレストラン)で成功

成功要因】
着眼点:アフリカでは、先進国ではまだ当たり前のものがない
笑顔の接客、早く注文の品を出すことが受けた

真のニーズに気づくこと、それを商品・サービス化する
当たり前のことを当たり前として実践すること


■チャンス
人口が増え、人手不足ではなく、圧倒的に仕事不足。
インフラが整えていない地域が多く、電気がない家に住んでいる人が多い。

《労働について》
労働を経験したことのない人たちがまだたくさんいる
(報酬の相場は、1日約1.5ドル、月額5000円から10000円)

《インフラについて》
・人間ドックや定期検診のようなものがない
・救急車もない
・がんや生活習慣病が増えている(がんの専門医がいない)
・死亡理由が感染症から肥満へシフト

《伸びている国》
・南アフリカ→ヨハネネスブルク周辺
・西アフリカ→ナイジェリア
(アフリカ最大の人口とGDP・約40兆円)
・東アフリカ→ケニア
(ケニアには世帯収入が900万以上が10万世帯いる:日本の商品を普通に買える新中間層)

・北アフリカ→エジプト
・北西部→モロッコ

GDPが1人あたりのGDPが3000ドルになると、インフラが整い、大型ショッピングモールが増える。

10000ドルまで伸びると海外旅行が増える。海外旅行ブームになり、インバウンドが伸びる。

■イノベーション(事例)
M-PESA「サファリコム」(ケニア)
”プリペイド式携帯”
M-PESAは、1兆5000億円の時価総額

《特徴》
・チャージした通話料が通貨のように使える
※ケニアでは人口の7割、成人の9割以上がモバイルマネー
・ケータイがATM として使える
・預金もできる
・与信がつけば、ローンも組める
・送金も可能

・いつでも現金に戻せる
・チャージした通話料が、コンビニ、ガソリンスタンド、ファストフード店で使える
・年間トランザクションが約4兆5000億円

注目のベンチャー企業(医療テック)
・Flare:民間での救急車の配車プラットフォーム

・Lifebank:血液専門デリバリーサービス

・Reliance HMO:医療保険ベンチャー

・Helium Health:ERM(電子カルテ)

・VitalRay:検査専門センター

■グローバル企業の進出
・ロレアル(米国)
・サムスン(中国)
・トヨタ、ホンダ、日産、伊藤忠、三菱商事(日本)他、450〜550社
・中古車販売「BE FORWORD」5年で年商500億円

■インフラ開発
・ナイジェリアの大財閥グループ「Chagoury」グループによる
西アフリカにドバイを造る計画

・経済モデルを世界に輸出する中国
(目的)①資源を押さえること②国際世論の味方を集める

中国は、全体国家主義型で2028年には米国を抜いて1位になる

■日本の真の開国の必要性
・海外は、食事、掃除、洗濯、子供の送り迎え、全てメイドがやってくれる。移民を受け入れないと、日本で子育て中の人(特に女性)たちは、日本にとって大きな機会損失になる。

・今後、毎年70万人〜100万人の人口減少(50年以上続く)

■進出成功のヒント
1、資源などの獲得の場として

2、将来の有望市場として

3、生産拠点として

4、新たなビジネスモデルの発掘と実証の場として


■学び(アクション)
「どこで」ビジネスするか
需要のある場所へ移動(柔軟性、フットワーク)


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