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ペットと働く私たちが、ペットの心の病気と向き合い家族になった話

みなさん、人生で特別な出会いをしたことはありますか?友達や、恋人、人生では多くの出会いがあると思います。

今回は、ペットと共に働く飼い主が集まり、家族である愛犬や愛猫との特別な出会いを振り返りながら語り合います。

申し遅れましたが、犬と働くデザイナーの小野です。

わたしは今「人が動物と共に生きる社会をつくる」をミッションに掲げるシロップという会社で、愛犬の"おこげ"と一緒に働いています。

ペットの飼い主でもあるシロップ社員の飼い主としての一面を紹介すべく、一つのトークテーマに沿って、いち飼い主同士が愛犬、愛猫のことを座談会形式で語り合う「シロップ放課後座談会」。

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第二回目は「ペット×ITの会社で働く私たちの、ペットを迎えた飼い主の本音」として、今年2歳になる愛犬、愛猫のいるデザイナーメンバーに、「それぞれの愛犬、愛猫がはじめておうちに来たときの話」をしていただきたいと思います。

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※これから行う話は1飼い主の体験談と見解であり、所属する団体の見解ではありません。多様な飼い主の考え方の1つとしてお読みいただければと思います。

vol1.出会い編はこちら


分離不安症を発症したシャシレカ

小野「みなさんが愛犬、愛猫を迎えてからおうちに慣れるまでのお話を聞かせてください。」

ゆいさん

藤本「シャは最初の1週間は本当に慣れなかったんですけど、1週間経ったら急に甘え始めたんですよね。もうベタベタで、なんなら分離不安症になるくらいだったんですけど...。」

※分離不安症…愛着がある対象との距離が離れ、強烈な不安感を抱くことによる苦痛を伴った種々の症状のことです。犬や猫が1匹になることに対してトラウマがあったり、精神的に自立できていなかったりするとそういった不安症状が激しく出てしまうことがあります。(ペトこと「猫の分離不安症とは?」より抜粋)

藤本「結構気性が激しい猫で、長い時間留守にするとすごく怒るんですよね。私が出かける支度をすると、部屋の一番遠い位置から私を睨みつけて…そして、出かけようと思って玄関に行くと脚に絡みついて『にゃーにゃー』鳴くんです。

小野「『行かないでー』って言ってるのかな…」

藤本「その様子も可愛いんですけど…このままで本当に大丈夫かなって不安もあって。ひどい日だと出掛けられなかったりするので、会社には『今日は、シャシレカの分離不安がひどいのでリモートにします。』ってリモートワークさせてもらったり…」

藤本「本当にシロップじゃないとできなかったし、理解してもらえなかったと思います。」

※2020年5月現在、コロナの影響で全社員リモートワークになっていますが、シロップはペットの体調不良によるリモートワークや忌引きの制度があります。

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おうちに慣れ、甘え出すシャシレカ


一人暮らしでペットを飼うという現実

藤本「シャは不安になると目をかいちゃう癖があるみたいで、元々目の粘膜が弱いせいか、それが原因で目がパンパンに腫れてしまうこともあったんですよね」

藤本「あとはストレスがかかるとそこら辺でおしっこをしちゃったりとか...そうゆうので悩んだりもしましたね。一人暮らしで飼うっていうのはこうゆうことも起こり得るってことは覚悟はしてたつもりだったんですけど…甘かったなっていうのは思いました」

藤本「その当時は『私が困る』というより、『シャシレカがかわいそう』って思って悩むことが多かったです」

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ひとりでいることに不安を感じるシャシレカ


保護猫トゥットゥルセとの出会い

藤本「そんな状態で一年くらい経った頃、最初に紹介したもう1匹の猫『トゥットゥルセ』が保護されてうちの会社にくるようになったんです」

藤本「トゥはちょっと能天気な子で、人にもなつくし、他の猫に対しても大丈夫そうだったので『この子の性格だったらシャともうまくできるかも』って思って」

小野「トゥは本当に保護猫とは思えないくらい人懐っこかったですもんね」

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保護当時のトゥットゥルセ。撫でられるのが大好き。


もし、シャシレカに友達がいれば

藤本「もしシャに友達ができたら分離不安症が和らぐかもしれないと思っていた頃だったので、トゥを一度会わせてみようかと思ったんです。1週間くらいトライアルしてみて大丈夫そうであれば迎えたいなと」

藤本「でも、その時も一人暮らしで2匹目を迎えて本当に大丈夫かなっていうので悩みました。今度は金銭的な面で…」

藤本「もし2匹とも大きい病気にかかったら、私は金銭的に救えるかなっていうことをすごく悩んだんです。」

小野「あのとき、めちゃくちゃ悩んでましたよね」

藤本「すっごい悩みました!そのときトゥに他にもお声がかかってたのもあって、他のおうちに行った方が幸せなんじゃないかっていうのもすごく考えて…」

藤本「2匹のお世話ができるかって言われると、多分できると思ったんです。ただ、何かあった時のことが本当に心配で…。万が一のことがあった時に金銭的なことが理由で命を救えなかったら一生後悔するなと思って、その時はずっと悩んでいましたね。」

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藤本にべったりのトゥットルセ


同僚の一言で前に進みはじめる

藤本「それですごく悩んでた時に、同僚の七海さんに相談したんです。その時に言われた言葉がすごく記憶に残ってて…」

藤本「『迎えないで後悔することがあっても、迎えて後悔することはないんじゃないですか?』って」

小野、中尾「わーーー!!」

小野「かっこいい…!」

藤本「そう!私もわー!ってなって(笑)」

藤本「それで踏ん切りがついて、1週間トライアルをしてみたんです。もし2匹の相性が合わなかったらキッパリ諦めようと思って。」

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こうして2匹のトライアルが始まった


トライアルが始まったシャシレカとトゥットゥルセ

小野「最初に2匹が会った時はどんな様子だったんですか?」

藤本「シャはあんまり理解していない様子でしたね…「は?」っていう顔してて(笑)でも、トゥはボーッとしていましたね。おうちにもすぐ慣れてゴロゴロしていました。」

藤本「初日はトゥをケージの中に入れて布をかぶせていたんです。何かいる気配だけ出して。そのあとは布をとって、1週間はケージ越しで慣れさせました。

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「は?」の顔


ケージ越しから少しずつ距離を縮めていった2匹

小野「ケージ越しで暮らす2匹はどんな様子だったんですか?」

藤本「トゥはずっと別に気にしていない様子だったんですけど、シャは最初は警戒していましたね。ケージからトゥを出そうとするとすごく怒ったり…」

藤本「でもそのうちシャがケージ越しで匂いを嗅いだり、コミュニケーションを取り始めたんです。」

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柵越しで遊ぶシャシレカとトゥットゥルセ


1週間で立派なおねえさんになったシャシレカ

藤本「2匹が慣れてきて、その後トゥをケージから出して同じ空間に2匹一緒にいる生活が始まったんですけど、1週間経つと私もビックリするくらいシャがおねえさんになってくれたんです」

藤本「トゥの首が取れる勢いで毛繕いしてあげたり…本当にトゥのことを可愛がってて

藤本「それからパッタリと分離不安症の症状が止まったんです」

小野「すごい!トゥのおかげですね」

藤本「本当に!それまであった、私のことを引っ掻いたり噛み付いたりっていう症状もなくなって、ひどかった時は私の生傷が絶えなかったんですけど...(笑)それ以来、傷ができることもなくなりました」

藤本「今では本当に2匹迎えてよかったと思います。

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寄り添うシャシレカとトゥットゥルセ


ノアがはじめておうちにきた日

小野「ノアがはじめておうちにきた日はどうでしたか?」

ことねさん

中尾「初日は、車で迎えに行ったんですけど、ペットショップの人にクレートに入れてもらっておうちまで連れて帰りました。」

中尾「ノアを車に乗せておうちに着いて、クレートの中から出してあげようとしたんですよね。そしたら、なぜかびちゃびちゃで...」

小野「え?」

中尾「最初漏らしたのかなって思ったんですけど、特に匂いもしなくて…よく見てみたら全身がよだれでぬるぬるになってたんですよね」

小野「えええ!」

藤本「あ〜!それ、シャもよくやる!(笑)」

小野「え、これ、あるあるなんですか!?(笑)」

中尾「はじめての経験で怯えちゃって、そのせいでよだれが出ちゃったらしくて…多分5ヶ月にもなると、ある程度物事がわかってくるから恐怖心とかもあったんでしょうね。

中尾「なので、全身よだれまみれでエイリアンみたいな状態でノアの生活はスタートしました(笑)」

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よだれ姿が想像できない現在のノア


夜鳴きが原因で眠ることができず、育犬ノイローゼに

小野「その後のノアの様子はどうでしたか?」

中尾「最初三日間くらいはサークルから一歩も出てこようとしなかったですね」

中尾「理由はよくわからないんですけど、男の人を怖がっているみたいで…なので、最初は旦那さんより私の方が先に懐いてくれました」

中尾「最初の頃は夜鳴きがひどくて、『クーンクーン…』っていう鳴き方じゃなくて『ギャンギャン!』って感じで鳴くので、寝不足の日が続きました。その時は、ちゃんと育てれるかなってすごく不安になりましたね…

中尾「今思えばノアもいきなり知らないところに連れてこられて、寂しいし怖かったんだと思います。

犬の夜鳴き…犬の夜鳴きは、人間の子どもと同じように、夜になると鳴き(泣き)出してしまうことをいいます。子犬の夜鳴きの理由は「不安だから」というのが1番です。それまではにぎやかだったのに急に一匹にされ、しかも初めての環境で静かになることで不安になり、鼻鳴きをします。(ペトこと犬の夜鳴きの原因とは?より抜粋)

中尾「でも、結構困った時は実家を頼っていたので、例えばわたしが残業で遅くなりそうなときは実家に預けて面倒を見てもらったりしていました

小野「ご実家の協力があるのは心強いですね!わたしは実家が離れているから羨ましい…」

中尾「本当に実家の協力は助かりました…。前日に泊まってそのまま預かってもらうこともあったんですけど、そのときも夜鳴きが酷くて一晩中寝れないこともあって…」

中尾「今思うと、あの頃は育犬ノイローゼにみたいになってたのかもしれないなって思います」

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中尾が担当するOMUSUBIの公式Instagramの育犬ノイローゼより


自分は犬を飼う資格がないのかもしれない

中尾「今思うと本当によくないなって思うんですけど、夜鳴きで寝れない深夜に『犬を迎えない方がよかったんじゃないか…』って思うこともありました…。自分は犬を飼う資格がないなと…」

小野「きっとまだノアも新しい環境に慣れていなかったんでしょうね…」

中尾「きっとそうだったんだと思います。それからノアも段々新しい環境に慣れてきて、徐々に夜鳴きも減っていったんです

中尾「それからは、トイレもすぐに覚えてくれて、2〜3ヶ月たったらノアも私たちと一緒に暮らす生活が当たり前になってくれたみたいでした」

中尾「私たちだけじゃなくて、実家に預けていたことで私の母にも懐いてくれたことも、新しい環境に慣れる大きな要因だったんじゃないかなと思いますね」

小野「さっきのシャの話もそうですけど、1人に依存させないっていうのすごく大事ですよね。依存先を複数作ったり、みんなで育てるっていうのはやっぱりすごく大事なことだと思います。」

藤本「うんうん。飼い主にとっても犬にとっても大事だよね。中尾さんもノアも、本当によかった」

中尾「もう本当によかったです。最初の頃は大変なことが多かったんですけど、ノアとのライフスタイルが確立してからは悩むことが少なくなりました

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ノアも新しい生活に慣れるまでは不安な気持ちだったのかも


ノアをお留守番させることに罪悪感を感じるように

中尾「それからは、ノアも慣れてサークルの中に入れておかなくてもきちんとお留守番ができるようになりました

中尾「…なんですけど。今度は私の方がノアを留守番させてることに対するストレスを感じるようになってきたんです」

小野、藤本「あー」

藤本「それ、すごいわかる…」

中尾「前職が午後半休を取りやすい会社だったので、午後お休みとって帰ることも多かったり、あとは旦那さんと飲み会の日をずらしてどちらかは必ず早く家に帰れるようにしたりっていうのを一年くらいどうにかやってました。」

中尾「それでもやっぱり、お留守番の時間が長いとイタズラすることも多くて、新居の壁紙を剥がしたり、こだわって買ったソファーの木の部分を噛まれたりってこともありました…(笑)」

小野「犬って無邪気に高いもの噛んできますもんねぇ…」

中尾「そうなんです(笑)でも、それくらいノアはひとりで暇だったんだろうなって思いましたね。そうゆうこともあってシロップへの転職を決意したんです」

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無邪気におもちゃを壊すノア


おこげがはじめてうちに来た日は

小野「2人の話を聞いた後だと、うちは初日でも特に何事もなくうちに慣れてくれましたね…」

おの

小野「ケージに入れて電車に乗って帰ってきたんですけど、その間も一鳴きもせずに家まで来てくれましたし、初日から家の中を歩き回って、もりもりご飯食べてたし…」

小野「新しいケージにもすぐ慣れてくれて初日から爆睡していたり…」

藤本「なんか、おこげらしいね(笑)」

小野「そうですね(笑)なので、お二人のお話を聞いて、犬も猫も1匹1匹個性があって全然性格が違うなってことと、飼い主が抱える悩みもそれぞれ全く違うんだなって改めて思いました」

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初日から爆睡するおこげ


自分が飼い犬の責任者であること

小野「おこげはそんな感じだったので、割と一般的な子犬を飼う時の悩みそのままだった感じがします」

小野「噛んじゃいけないものを噛むとか、おしっこしちゃいけない所にしちゃうとか、物を壊すとか…小さい頃はそういったことで悩むことはありました。今思うと子犬を迎える人がみんな通る悩みだったかなと思います」

小野「それでも当時は初めて自分が責任持って飼った犬だったこともあって『なんで噛んじゃうんだろう…』『なんでトイレが覚えらればいんだろう…』『わたしのしつけが悪いから…』ってかなり悩んでましたね」

中尾「最初はそう思っちゃいますよね…」

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当時おしっこまみれにしたカーペットの上で遊ぶおこげ


犬の成長と一緒に飼い主も成長する

小野「でもおこげが大人になっていくにつれて家のルールがわかるようになっていったんですよね。『トイレはここでする』『テーブルの上の物は食べない』『噛んでいいものと噛んじゃダメなものがある』っていう」

小野「逆にわたしもおこげと一緒に暮らす上で、飼い主として犬と接するためのルールみたいなのも覚えていったんです。」

小野「トレーニングの方法を色々調べたり、会社には飼い主の先輩もたくさんいたので、困ったことがあれば相談したり、おこげが家のルールをわかるためにはどう伝えたらいいか、私が飼い主として成長するためにはどうしたらいいか考えてました」

藤本「困った時に相談できる人がいる環境ってすごい大事だよね」

小野「会社の人には本当に色々助けてもらいました…。それでわたしもおこげも家で暮らすのにそんなにストレスを感じなくなったときに『あぁおこげは家族になったんだな』って実感がありました」

小野「もちろんまだまだ飼い主として未熟な所はありますけど、犬の成長にあわせて飼い主も成長するのって本当に大事だなって思います。それは多分、おこげの一生が終わるまで必要なことなんだろうなって思いますね」

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一緒に成長していこうね


vol2.はじめてのおうち編はここまで

お迎え座談会はまだまだ続くんですが、はじめてのおうち編はこれで終わりです。ここまでお読みいただきありがとうございました!

vol3公開まで今しばらくお待ちください!

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次回もお楽しみに







さいごにCMです

わたしたちは、日本国内ではまだまだ少ない「冷凍の手作りドッグフード」のPETOKOTO FOODSというサービスをやってます。愛犬の毎日のごはんの時間が楽しくなるようにという想いを込めて、自分たちも食べながら作った本当においしいドッグフード です(薄味のハンバーグとか、チャーシューの味がしてすごくおいしい)

偏食や少食のわんちゃんや、食が細くなった老犬のわんちゃんが、わたしたちのフードを食べてくれたお話を聞くのが本当に嬉しくて嬉しくて、それを活力に日々サービス改善に取り組んでいます。

お客さまの声に一喜一憂しながら、一言一言に心揺さぶられて「もっといいものを届けたい!」って思いながら仕事ができてるのは、わたしにとって初めての経験です…。

それも全部、私たちがペットの飼い主で、自分たちが経験したように、お客さまのお悩みが自分のことのように共感できるからだなと感じています。

まだまだサービスとしてご満足いただくには足りない点もあるかもしれませんが、これからも全力でサービス改善に努めていきます!犬の飼い主さん、よかったら見てくださいね!

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1匹でも多くのわんちゃんにわたしたちの想いが届きますように!




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「人が動物と共に生きる社会をつくる」をミッションに掲げる株式会社シロップでUI/UXデザイナーをしています。愛犬のおこげと一緒に出勤する愉快な毎日を書いていきます。 https://syrup.co.jp/

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