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「太陽はいつかなくなるから」・・不登園だった娘が、幼稚園に行くことにした。

7月に年長さんとなった娘が、その直後から幼稚園に行かなくなりました。

「行きたくない」と言いながら一応は出発するものの、幼稚園に着くとぐずってそのまま帰ってくることが数回続き、結局、本当に本当に、行かなくなりました。

あれから3か月。ついに再び登園することに決めた娘。その理由とは・・。

不登園の理由

不登校児に不登校の理由をあれこれ聞くのは、時に無意味どころか逆効果なのだろうと思いつつ、夫と私は、時々それとなく探りを入れていました。

すると、どうやら「年長クラスの担任の先生が嫌だ」というのが一番の理由だということがわかりました。一度怒られたのがきっかけで怖がるようになり、その後もその先生の指導がやや細かく手厳しいのを嫌って、怖気づいてしまったというわけです。

「ひとまず年中クラスに入ってみる?」「時間が長いと感じたら途中で帰ってもいいよ」と、妥協点を探すべく色々と提案してみましたが、どれも却下。

幼稚園から持ち帰った宿題は一応するのですが・・。

状況が動いた2日間

幼稚園に行かなくなって3か月。さすがに心配になり、

「ママはやっぱり幼稚園に行ってほしい。今年しかないのに、行けばお友達と遊んだり行事があったりして楽しいことがたくさんあるのに、行かないのはもったいないし悲しい。今の幼稚園が嫌なら、他のところを探してもいいんだよ」

と、改めて話してみました。
(親としては、幼稚園に行かないことで、ただでさえ遅れ気味なインドネシア語が上達せず、そのうち言葉も勉強も全然ついていけなくなることを恐れているというのが一番なのですが、まあそれはおいておいて・・)

すると、今回は意外と真剣に聞いてくれ、「わかったよ。新しい幼稚園を探そう」という言葉が返ってきました。夫にも話し、状況を見ながら翌週から幼稚園探しをすることにしました。

・・が、その翌日。

年中の担任の先生と、年長の担任の先生が2人で家に来たのです。

目的はその日幼稚園で配布した薬を届けるためでしたが、ついでに娘と色々とお話ししてくれました。特に「明日は幼稚園に人形劇の人が来る」という情報が娘の心を動かし、「明日だけは行く」ということになりました。

太陽はいつかなくなるから

人形劇の日、久しぶりの登園はなかなか楽しかったようで、娘は「また行ってもいいかも」と言い出しました。

翌週は、朝になると「やっぱり行きたくない」と言ったり、「10時には帰る」と言ったりはするものの、無事に1週間通いきり、一安心。一度行ってみて、楽しさを思い出したようです。

ところで、先生が来て、1回試しに行って、次からどうしよう・・というタイミングで、娘はこんなことを言いました。

「やっぱり幼稚園に行くよ。太陽が暗くなって、むすめちゃんがいなくなって、その前に幼稚園もなくなるから。」

・・・ん?

「地球も変わるし」

・・・ん?

太陽はいつかなくなるし、幼稚園もずっとあるわけじゃないから、行かないともったいないっていうこと?

「そう」

ちょっとよくわからない。

行くことに決めた自分の気持ちに適当な理由をつけたかっただけかもしれません。ただ、なんだかとても哲学的な言いようです。

実はこの日の前夜、寝る前に母子で宇宙の本を読んでいたんです。

既に何度も読んでいる本なのですが、その日は色々と気になってしまったようで、なかなか眠れずにいました。

特に「太陽は今46億歳で、あと50億年は燃え続ける」というところがひっかかり、「じゃあ、太陽はいつかなくなるの?」と不思議そうな、心配そうな顔をしていたのでした。

太陽がいつかなくなること。
地球も、生まれた時から変化し続けていること。
自分も周りの人やモノも、いつかはなくなること。

5歳の心にずっしりと来たのかもしれません。

あるいは、「幼稚園に行くか行かないか」というのも、同じくらいずっしりと来ている問題だったのかもしれません。

子どもだって、
子どもだからこそ、
色々と感じ、考えているんですよね。


これまらまだまだ色々あると思うけど、ひとまずは良かった。

人生で一度きりの幼稚園、いっぱい楽しんでね!

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