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この時期、ほんとにご用心①

先日、1年ぶりにオットの両親と、お気に入りの居酒屋で " 現地集合 " して呑んだ。

カウンターに、オット、義母、私、義父、と並び、義父は、
「こりゃー旨い。ここは居酒屋じゃなくて、料亭だ。」
とご満悦の様子で、お酒が器に注がれるたびに、
「今日はありがとねぇ。」
と乾杯をしてくる。


お通し
お刺身は、撮り忘れ


久しぶりの外呑みというのもあってか、何度も何度も、
「嬉しい、嬉しい。ありがとう、ありがとう。」
と言って、楽しんでくれていたので、そんな姿を見て、私も嬉しかったと同時に、もっと早く誘ってあげなくて申し訳なかったな、とも思ったりした。

義母は、普段からよく食べる方だが、今日も
「もうおなかがぽんぽこポンっ♪」
と言いながらもあれこれつまみ、メニューを開いては〆のデザートを見ていたし、オットはいつも運転手で呑めないけれど、この日はワインで顔が赤い。
みんなとても楽しそうだ。

んーーーまっ


約3時間ほど経ち、" もうこれ以上食べられなーい。呑めなーい状態 " の私たち4人は、大満足でお店を後にする。
電車で帰る両親とは駅前で別れ、ちょうど乗れるバスがある、と私たちは少し急ぎ足でバス乗り場へ向かう。

バスに乗り込もうとステップに足をかけた時、義母があわてて走ってきて私たちを呼び止めた。
どうやら、義父が階段から足を滑らせ落ちたらしい。

慌てて改札へ向かうと、階段の一番下の段で後頭部を手で抑え、しょぼんと小さくなって座っている義父がいた。
そばには駅員さんが2名いて
「大丈夫ですか?」
など、声をかけてくれている。

出血はしているものの、勢いよく血が流れているわけではないみたいで、駅員さんが渡してくれた真新しいタオルで、義父の傷口らしい場所を押さえながら、救急車を呼ぶ。



義父は私たちを見ると、
「申し訳ない、楽しいお酒を台無しにしちゃったね。」
と何度も謝りつつも、バツが悪いのだろう、
「もう大丈夫、もう大丈夫だから。」
って、全然大丈夫じゃないのに気丈な振りをする。

言いたくなる気持ちもわかるけど、今はそんなことよりとにかく安静にしていなきゃいけない。
「お父さんっ!いいかげんに静かにしてっ!」
と、周りから一斉にたしなめられ、またしゅん、と小さくなる義父。

救急電話の向こうからは、義父の名前や年齢、けがの原因、階段の何段目から落ちたのか、どこを打ったのか、出血の状態、父に意識はあるか、名前は言えるか、痺れなどないか、電話口の私は誰で、関係なども聞かれる。

応えている間に、救急車のサイレンが段々と大きくなり、駅のロータリーから駅員さんに案内された救急の方たちがやってきた。


電話を切り、駅員さんに連絡先や名前を伝えていると、救急隊員さんは義父に質問しながら傷口を確認すると、手際よくするするすると頭部に布を巻き、義父をトレッチャーに乗せ、靴を脱がし、救急車へ運んでいった。

「救急車にはどなたが同乗されますか?」と聞かれ、
義母一人では心もとないだろうから、
「3人でもいいですか?」と尋ねると、
ほんの少し驚いた様子だったけれども了承してくれたので、4人で救急医療病院へ向かう。


救急車に乗り、義父は少し安心したのか、段々と痛みを感じるようになってきたようで、
「痛い、痛い」と傷口のあたりに手をやるので、
「触らないほうがいいよ」と言うが、
義父が言うことを聞くはずもなく(いつものことー(笑)、
消防隊員の方にやんわりと、
「ご家族の方も言われていますが、触らないほうがいいですよ」と注意される。
でも触っちゃうのが義父。笑


この日は結構人がいたよ


救急病院に到着すると、案外と待合に人がいる。
父はCTを撮るため、ガラガラとそのまま連れていかれる。

義母たちが受付をしている間に、私は自販機を探し、温かい小さめのほうじ茶と、500mlの冷たい緑茶と、600mlのほうじ茶を買う。
たぶん長丁場になるもんね。


いったい今日はどれくらい時間がかかるんだろう?

帰りはどうしようか。結構遠いぞ?

ケガは浅そうで、よっぽど入院ってことにはならなさそう、って救急隊員の方が言ってたな。

あと、なんせ85歳だから、ちょっとした原因から、ひょっとかすると最悪な結果になってしまうわけで、気を付けないとね、とも言われたな。

そうとうご機嫌だったから、つい調子に乗っちゃったんだよね。
改札まで見送ればよかったなぁ。

あ、でも、見送ったとしても、電車を降りた後に両親の最寄り駅でケガする場合だってあるよね。

って考えると、ケガをしたのがここで、最寄駅でなくてよかったね。夜間に駅員不在駅になる

まぁ、ケガをしない事が一番いいんだけどね。


にしても、今日に限って母以外は全員呑んでたんだよねーいつもはオットが運転手
今日は朝から本調子じゃなかったから、私が呑まずに運転手をしようとも思ったんだけど、お義父さん、一緒に呑むことを楽しみにしてるから、できなかったよなー。


・・・お茶を飲みながら、もう考えても仕方のないことを、もやもやと考える。



結局、私はここに居ても仕方がないので、先に自宅に帰ることになる。
15分ほど前に最終バスが行ってしまったから、病院から20分程歩いて最寄り駅まで行き、バスを乗り継いで自宅に向かう。

駅まで歩いてみて、漠然としていた病院と駅との位置関係が明確になった。今まで救急でしか来たことがなかったから、なんとなくしかわかってなかったけど、見覚えのある場所で、高校時代の友人たちの実家がすぐそばにあった。休日の練習後によく来たなー。元気にしてるのかな。


1時間ほど経ち、最寄りのバス停を降りるくらいで、
「今からタクシーで両親を送り、間に合えば、最終電車で帰る」とオットから連絡が入る。


義父は、幸いにも傷も浅く、CTでも異常は見つからず、意識もしっかりしており、今後病院へ通院することもなくすんだ。
保険証を持ち歩いていなかったので、一旦実費で支払い、後日払い戻し請求をしに病院に来なくてはいけないらしいけど、
そんなことよりも、大事に至らなくてホントに本当に良かった。





ふぅーーーーーーーっ、
あぁ、長い一日だった。笑





実は、

工場前の自販機とは違って遠方なので
やはり金額は違うよねw


なんと、いつの間にか駅内にあった、ケンミンの自販機。
コジさんの記事で知り、密かにお取り寄せをしていたけれど、
うししししし、もうこれでいつでも買える。




長々とお読みいただき、ありがとうございました。



お気付きかとは思いますが、
今回の、「この時期、ほんとにご用心」は、
まだ、①、なんです。

そう。
①の「義父編」は終わりましたが、実はまだ続きます。笑


楽しみにしていただけるような内容でもないのですが、またよろしければ読んで下さい。




ではでは、また。




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