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漢字の反転授業、いざ実践!

以前、漢字指導についての記事を書いた。

その後、漢字の反転授業を同じクラスで2回やってみたので、経過を残しておきたい。

意図を説明

まずは活動の前に、学生たちに反転授業をやってみたいことを下のスライドを見せながら意図を説明した。

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・読み方や意味を調べることは、私(先生)がいなくても本を見ながら自分1人でもできること

・今までは漢字の授業の後で文を書く宿題を出していたが、中には友だちのものを丸写し、丸パクリしている人もいること、そしてそれは意味がないこと

・間違いやアイディアをシェアしながら学ぶことは1人じゃできないこと、そしてそれはきっといい勉強になること

・これまで宿題だった文を書く作業は、みんなで授業中に作った文を見ながら書いてもいいこと

を少し時間を取って話した。

もし、過半数の学生から反対があれば中止しようかなぁと思っていたが、みんな賛成してくれて、数名の学生は「宿題の文を書く時、いつもいいアイディアが浮かばないからこっちの方がいいと思います!」とチャットで意見も書いてくれた。

事前学習

前もって勉強して来てもらうため、いつも漢字の授業で使っているスライドをPDFにしてGoogleクラスルームで共有した。PDFを見なくても、教科書にも載っているから、自分のやりやすい方法で意味と読み方をワークシートに書いておくように指示した。

授業

はじめに意味と読み方をQuizletで確認。

その後、padletで作文。初回は無記名でやってみて、2回目は出席番号を書いてもらって誰が書いたかチェックできるようにした。

書いている時は、「とにかく書いてみること、間違えても大丈夫。テストじゃないし、点もつかないから。むしろたくさん間違えて、みんなで勉強しましょう!もしわからないことがあったら、マイクやチャットを使って聞いてもいいです。みんな、がんばれがんばれ!」と声かけをした。

対面授業だったら机間巡視してつまづいている学生を手伝えるのだが、オンラインだから、これぐらいしかできない。

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書いたものから、正しく書けているものには❤️を、間違っているものは下のコメント欄で訂正。
もし自分が書いたものが訂正されていたとしても、まだ書き直さないように指示した。

似たような間違いは付箋の色をこちらで変えて、全体フィードバックの時に見やすくした。

授業の最後に多かった間違いや、もっといい言い回しを全体にフィードバック。

今回は「右・左」の漢字があって、「右手で書くが上手です」「左の手で書くのが下手です」みたいな文を書く学生がいたので、「右きき・左きき」を教えてみた。

「入」の文では、タイ語の「入れる」と「着る」が同じใส่(サーイ/put onみたいなイメージ?)を使うから

「シャツを入れます」とか「わたしはジーンズを入れるのが好きです」みたいな文を作る学生もいて、なるほど、そんな間違いするんだ〜!とおもしろかった。

これまでは私が初めから例文をあげて使い方を教えていたので、こんな間違いは見たことがなかった。でも、実際に使ってみて、経験や間違いから学ぶって改めていいなと感じた。私にとってもとても勉強になる“いい”間違いだと思う。

もちろんみんなの前で間違いを指摘されるのが嫌な学生も中にはいるだろうけど、間違えても大丈夫、恥ずかしくない、という雰囲気を作れたらいいなと思う。

そしてこれまでいかに「スプーンフィーディング」的な授業をしてきたか、この授業をやってみて痛感した。こちらが答えを「与える」「教える」のではなく、もっと学生が「考える」授業、学生の中から答えを「引き出す」授業をデザインしてみよう!と思った。

早く対面でこの授業がやれたらいいなぁ😊

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Maestra Satomi(日本語教師@タイ)
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