【コロナ休暇の自由研究】パラパラ漫画アプリでひらがな教材作成
学校が休校になり、そのまま夏休みへと突入し、1ヶ月が経とうとしている。
どこにも行けないコロナ休暇。
だらだらして時間を持て余すのはもったいない!というわけで、この1ヶ月
「コロナ休暇の自由研究」と題して、前々からずっと作りたかったひらがな教材をちまちまと作っていた。
ようやく完成したので研究レポートがわりにnoteを書いてみる。
作成理由
作りたかった理由は二つある。
一つ目は、教科書のお手本を見ても、書き間違えたり、文字のバランスが悪い学習者をこれまで多く見てきた。
なぜか?
当たり前だが、普通の教科書には正しい文字しか載っていない。
しかし、比較対象がないと、どこをどう書き間違えたら正しくないのか、バランスが悪いのかがわからない。
それに、使っているフォントが教科書体ならまだいいが、ゴシック体や明朝体のような教科書や教材もあり、学習者がフォントのクセを意図せずまねることがある。
なるべくハンドライティングで、書くポイントが視覚的にわかる文字教材が欲しいと常々思ってきた。
二つ目に、私の学校では始業前の4月後半、2週間でひらがなとカタカナの授業をしているが、コロナの影響で休校になり、できなくなった。
毎年この時期、私は夏休みを満喫しているため、文字指導はタイ人の先生に任せているが、今年はきっと私がすることになる。
今年は例年よりコマ数も少ないだろうし、最悪の場合ないかもしれない。
とにかく少ない時間と労力で、きれいに書けるようにしたい。
以上、二つの理由から自分で動画教材を作ってみた。
動画にした理由
教材を動画にした理由はいくつかある。
私の学生は高校生なので、今時の高校生には動画コンテンツの方が馴染みがあると思った。いつでも繰り返し見られるし、今のように休校になったり、欠席したりしても自分のペースで学習が進められるのも動画の利点である。
オンラインティーチングでも使いやすいし、紙媒体よりシェアしやすい。
教材作成にあたり使用したもの
使用機材
MacBook、iPad 、Apple Pencil
使用アプリ、ソフト
FlipaClip(パラパラ漫画アプリ)
Keynote
iMovie
使用音源
OtoLogic
iMovie
作成手順
1 iPad にダウンロードしたFlipaClip(パラパラ漫画アプリ)に、
Apple Pencilを使って一コマずつ書いていく
なお、FlipaClipの使い方はYouTubeで勉強した
2 1のデータをAirDropでMacBookへ転送
3 Keynoteで表紙のアニメーションと、文字の画面を作る
4 OtoLogicで音源をダウンロード
5 iMovieに、動画の要素である上記2.3.4を取り込む
6 iMovieで動画編集
7 YouTubeにアップロード
8 YouTubeの概要欄を編集
完成!
私は小学校の先生でも習字の先生でもないので、
日本語学習者が書く文字の「止め、ハネ、はらい」に関しては正直どうでもいい。
「ここがはねてない!」とか「ここははらうだろ!」とかツッコミどころがあるかもしれないが、大目に見てほしい。
あくまでも外国人の日本語学習者用の教材であることをあらかじめ断っておく。
大変だったのは、FlipaClip。ツールバーの使い方がよくわからず、使いながらだんだん慣れていった。
一番初めに作った「あ行」が、時間がかかったのに出来栄えがよくないが、それもまた成長。
汎用性を高めるため、あえて言葉による説明は省き、視覚的にわかるようにした。
年齢性別問わず使えるように、なるべくシンプルを心がけた。
おわりに
タイは本来なら5月の3週目から新学期開始なのだが、
結局今年は7月頭の開始になったと閣議決定されたらしい。
新しい1年生の中には、早く日本語を勉強したいって思ってくれている学生もきっと数名はいるはずだ。まだ名簿も来てないし、顔も知らない学生たちだけど、喜んでくれたらいいな。
そして、世界中の日本語を勉強してみたい!と思う方々はもちろん、
世界中で活躍している日本語の先生、特にノンネイティブの先生にも届いたらいいなぁと願っている。
以下のYouTubeチャンネルで、今回作成したひらがな教材を全部配信しています。
ご興味あればご覧ください。
読んでくださってありがとうございます!いただいたサポートは、ありがたく使わせていただきます。100円=約30バーツ。学校の食堂で昼ごはんが食べられます。ありがとうございます。コップクンカー。