【デザイン基礎かるた:ね】
熱視線
集める可視性
ゴシック系
数ある書体の種類の中でも、装飾のない、まっすぐラインが特徴の書体。
欧文ではサンセリフ体(フランス語でsans serif「セリフ」が「ない」の意味)、和文ではゴシック体と呼ばれるこの系列の書体のこと、デザイン業界では「ゴシック系」とまとめて話してしまっても大丈夫。
デザイナーにはしっかり伝わるはず…です!
由来から書き出すと長くなるので、興味ある方はこのあたりをどうぞ。
まず、もんのすごくざっくり分類します。
今、フリーフォントも含めると星の数ほど書体が存在するのですが、
書体の種類、だいたい4種類くらいと思っていただくと分かりやすいのではないでしょうか。
ゴシック系共通の特徴『可視性』
その中でも本日のテーマ「ゴシック系」は、可視性に優れており、遠くからでも文字の形が視認しやすい、というのが欧文・和文に共通する特徴です。
そのため、
・駅の看板
・道路標識/案内
など、人がパッと見て判断せねばならなかったり、公共エリアに使われることが多いですね。
ゴシック系の書体をベースに、文字自体に少し丸みを持たせたり、角が丸くなっていたりとそれぞれの標示に適したアレンジの書体が採用されています。
↓珍しい明朝の高輪ゲートウェイはやはり出来た当時話題に……
上記記事内だと、明朝体にしたのは「和のコンセプト」を表現するためとのこと。
デザイナーやデザインに関わる人は、そこに使う文字はどのように使うものなのかによって視認性を取るか、それとも印象を取るかを判断しなければならないですね。
ゴシック系が作る印象
線の太さや文字の丸みなどによってももちろん微妙な差は発生しますし、
画面の中で他の書体と組み合わせることでこれ以外の印象を作ることも出来るのですが、ゴシック系の文字を単体で使用する時は、こんなイメージを際立たせてくれます。
モダン・カジュアル・気軽・真面目な・しっかりとした・スポーティ・
アクティブ・シンプル・スピード感・頼りがい・安定感
「モダン」に関しては書体が生まれた時代によるもので、セリフ系の文字が生まれてから実に18〜19世紀も後に出てくるためと言えます。
こちらは『欧文書体 その背景と使い方』より抜粋。
セリフ系の元となる書体は紀元前などからあるのにたいし、ゴシック体のもとになるFlanklin Gothicは産業革命あたりで出来てるんですね。
もっと詳しく知りたいぜ、と言う方は↓をどうぞ!
身近でゴシック系とその他の印象の違いが分かりやすい例ないかな…と思って先ほどスーパーで仕入れて来た例を最後に!
餃子の食べ比べをしたい人と思われたに違いない…。
↓メインのタイトルだけ見てね。
フォントじゃないけど、なぜか冷凍餃子のパッケージってどこの会社も
赤・黒・白(そして商品名フチ文字影付き)ね。
長くなりましたが、ゴシック系の効果・効能についてちょっとでも伝われば幸いです。
明朝系の記事も合わせてお読みいただければ!
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