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04.ガチな土曜日

エペジーーンは毎週土曜日にナショナルチームのチームメイト同士でトーナメントの試合をよく行う。
それに勝ったら国内ランキングが上がるというわけでも無いし何かを貰えるというわけでも無い。
だからエペジーーン内でのモチベーションも様々。
ただその試合に勝った負けたというだけの世界。
毎日のように練習しているから相手の特徴や癖などは丸裸。
今回のオリンピックメンバーもこの試合の中で負けることがある。
どんな強い選手にも絶対は無いということ。
見延さんは負けるといつも悔しそう。
悔しさが爆発して剣やマスクを遠くに投げることもある。
でもそれを、コーチも含め誰も注意はしない。
フェンシングでは、(公式)試合で道具など投げる行為に対しては審判からブラックカードが出され出場停止となる。
道具を投げたりするのは、騎士道に反するからだ。
けどエペジーーン道には反しない(もちろん特殊な考え方だ、ということはわかってる)。

どんな思いで練習してるのかが言葉ではなく態度や姿勢でわかるから。
だから勝った選手は次の試合も勝たないといけない。
「悔しい」、「勝ちたい」その思いが混ざり合う、連鎖する。
プライドをかけたガチな土曜日。
これがエペジーーン。

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