30代後半での転職活動 体験記
こんばんはハッピーサトさんです。
30代後半に入って生まれて初めて転職をしてから一年がたった。
転職をしたのは2019年12月で、まだコロナウイルスの流行前だった。
コロナ禍となり状況が激変し、テレワークの導入、週休三日などの選択肢を増やす企業、オフィスの縮小や地方移転など。
都会から離れて、地方や故郷で働くことを決める人も増えるなど、働き方改革というよりも自分自身の生き方改革を考えなければいけない時代になった。
今日は30代後半に入った私が、どのような背景で初の転職を考えることになったのか、実際どのように転職活動を行ったのかのお話。
30代後半で初めて転職を考えている方、働き方、生き方を見つめ直している方の参考になればと思います。
36歳で初めて転職を考えた理由
①前職コンビニスーパーバイザーの勤務環境
わたくし社畜サトさん(現在ハッピーサトさん^^;)が以前勤めていたのは大手コンビニチェーン。
新卒として入社し勤続すること約11年。
店舗勤務を経て、SV(スーパーバイザー)として加盟店オーナーへの経営指導を行ってきた。
コンビニのSV業務から離れなければいけないと思った理由は、ワークライフバランスを整える必要を感じたため。
近年ニュースなどでも取り上げられるようになったが、コンビニ経営オーナー(SVも)は24時間過酷な環境で働いている。
SVは担当するオーナーによっては、深夜や早朝の巡回が発生する。
働き方改革で営業所での会議の時間や残業は削減されてきた。
しかし、店舗では人不足や利益低下などの理由でオーナー自ら深夜業務をこなしたりしている。
従って、オーナーの勤務時間に合わせて巡回する必要があった。
私の場合、そのような夜勤オーナーに会うため金曜日の深夜から早朝にかけての巡回があった。
その場合は休日の土曜日の午前中は睡眠にあてることになった。
②仕事が家庭に与えたマイナスの影響
こうして時間的な余裕を持てない期間が続いていた。
結婚し子供も生まれたのに、平日に加えて休みの日まで妻に育児や家事の負担がかかっていた。
我が家は共働きなので本来は極力家事など負担は分け合う前提だが、そうならない状況が続き、妻の負担はどんどん増えていった。
また、通常の巡回以外にも、突発的な対応(オーナーからの相談や、クレーム対応など)や事故対応などがあれば深夜も休日も関係なく対応することになる。
年中無休24時間営業のコンビニ業界なので、365日24時間いつどのような対応が降りかかるかわからなく気は休まらない。
そんな状況で40歳、50歳、60歳・・・と働き続けることが出来るのかという不安はあった。
さらに、妻は私の将来の体調面も心配し、転職して働き方を変えるべきではないかと提案してくれた。
私は、妻への負担軽減や、小さな娘(当時1歳)にもっと接してあげなければならないと気づいた。
ハッキリ言うならば、このままの働き方を続ければ家庭が崩壊すると危機感をもったのだ。
③迫っていた家庭崩壊の危機
家庭崩壊の危機を本気で感じた決定的な出来事があった。
ある朝、娘が体調不良の時に妻が私に「大変なんだから手伝って助けてよ」と言われたとき、私は「タイムリミットの迫ってる仕事があって忙しくて無理」そんな風に答えてしまった。
妻は絶望し表情が抜けたような感じで、何も言わず真っ直ぐ立っていた。
その妻の表情を見て、離婚や家庭崩壊(バツ2の危機 ・・・)が私の頭に浮かんだ。
こうして帰宅後や休日などに突発的業務に振り回されたり、不規則だったり長時間拘束される仕事から離れることを決意した。
大切な家族(妻と娘)と一緒に幸せになるための転職にむけ、このとき初めて歩みを進めることになった。
どのように転職活動を行ったか
①転職エージェントに会ってみた
生まれて初めての転職なので最初は何から実行すべきかも分からない状態だった。
まず私はいくつか転職サイトに登録をしたが、転職エージェントに会って話を聞くことにした。
転職エージェントに具体的に聞いてみたのはこんな感じ。
社畜サトさん:30代後半で転職って出来るもんですか?資格も何も持っていないのですが・・・
恥ずかしいくらい初歩的な事を沢山聞いた。
よく、35歳を超えると転職しにくいと聞いていたし、そもそも資格も何もない自分でも転職が出来る可能性があるのかが一番最初に気になっていた。
担当エージェントはこう答えた。
エージェント:確かに35代後半に入ると転職しにくい事実もあるが、近年ではそういった状況も薄らいでいる。ただ、SVとして様々な対応をこなし、ストレス耐性やコミュニケーション能力もあると思うので転職可能だと思います。妥協せずサトさんの条件にあい、人生がより良くなる仕事を一緒に探しましょう。
さらに、なぜ転職したくなったのかや、仕事面での強み・弱みなどについてなど深層部分を伝えていくと、サトさんにおススメできる企業を探して紹介していきますねと言った。
私は「そうですか。転職できそうと聞き何だか安心しました。具体的に転職活動をしてみたいと思います。」と不安が吹き飛び気楽になり本格的に転職活動をスタートした。
※当然と言えば当然ですが、エージェントは転職を成功させて報酬を得るため前向きに接してくれる(笑)
最初にエージェントに会ってとてもよかった。
その理由としては、転職について分からない事や不安がなくなり転職に向かって更に背中を押してくれたので。
なので最初に転職エージェントに会って疑問点や、転職市場の現状など、タイムリーな答えを入手しておくのがおススメ。
②どのような条件で企業を探したか
私の転職の最大目的は家族と過ごすことのできる時間を作り出す事だった。
そのため、24時間営業や客対応(クレームなど)が発生するような店舗や施設関連の仕事は除外しなければいけない。
そうなると、職種としては法人営業に絞ることが最優先と考えた。
なので下記のような条件で企業を探すことにした。
・法人営業
・土日祝休み+完全週休二日制
・残業ほぼなし
・転勤なし
・現自宅から30分以内の職場
とにかく家族との時間を作るために「休日が多くて残業なし」の企業を探した。
また、通勤時間も自宅から30分以内で通える事を重視した。
以前は通勤時間1時間くらいは仕方ない・・・と思っていたが30分で通える企業であれば1日に1時間以上も時間を浮かすことが出来る。
その浮いた時間で子供と遊んだり、本を読んだり、副業をしてみたり、色々な道が開ける。
そして、仕事のために妻と子供と離れて単身赴任などしたくないので「転勤なし」も条件にした。
こうして、家族との時間を増やし、異動(転勤)の心配のない企業探しに専念した。
③登録した転職サイト
私が実際に登録した転職サイトはこんな感じ。
・リクルートエージェント
・デューダ(エージェント)
・MIIDAS(ミイダス)
・ハローワーク
上記で主に活用したのは取扱案件数が圧倒的に多い「リクルートエージェント」と「デューダ(エージェント)」。
併用した理由は、それぞれで重複していない案件を発掘できるので、求人企業の取りこぼしがなくなる。
ちなみに、直接会って実際に頻繁に打合せをしたのはリクルートエージェントでした。
また、ミイダスというサイトは中小企業も含め、意外な掘り出しもの(笑)があってよかった。
実際に、他のサイトでは発掘できなかった自宅すぐ近くの企業なども検索で出てきて、面接し内定まで辿り着いた(結果的には辞退したが・・・)。
ハローワークはサイト登録というより、各地区のハローワークに訪問し失業の申請をしておかないと失業保険など各種手当てを受けられなくなるので必ず利用しましょう。
④30代後半での転職活動で待ち受けるハードル
エージェントと打合せし、各転職サイトやハローワークで企業に応募したのだが、そこには30代後半での転職の壁が待っていた。
30代後半の私に待ち受けていた転職活動の主なハードルは「年齢制限=35歳以下」「未経験者不可」だった。
年齢制限でふるいにかけられるうえ、営業職だと思っていたコンビニSVだが法人営業としては未経験扱いになりほぼ門前払い。
転職活動を始めてから2カ月ほどは書類選考が通らず面接にさえ行けなかった。
さすがにこのまま無職になるのでは・・・と精神的に焦った。
結果的に60社ほどエントリーや履歴書を送付したが、実際に面接させてもらえたのは5社のみだった。
書類選考で連続で落ち続け3か月、4カ月もたつとさすがに「このまま無職になるのでは・・・」と焦った。
さらには「社会に必要とされていないのでは・・・」「自分には価値がないのでは・・・」と精神的にも落ち込み気味になった。
どのように転職企業を決定したか
私が転職した現在の企業Aは、転職サイトには一切載っておらずハローワークにだけ求人が掲載されていた。
ハローワークで求人検索した文字情報だけだと、この時点ではこの企業Aには全然興味がわかなかった。
ただ、他に面接の予定もないし、気になっている企業もない・・・
そこで、自宅から近い法人営業の仕事だったので「とりあえず行って雰囲気を見てみようかな」という程度の気持ちだった。
しかし、実際に面接しに行ってみて話を聞いているうち、このA社の業界や製品に興味がわいてしまった。
当日は、いきなり社長・取締役・部長(ややVシネマな感じ・・・)が揃って出てきてビビったが、気合を入れず臨んだため本音で色々と話が出来たのが逆に良かった。
面接の結果は「合格」だった。
もう一社内定していた企業Bがあったが、条件面や業界へ魅力を感じ企業Aに決めた。
このA社にした決め手は、自宅から通勤ドアトゥドアで30分!残業なし!土日祝完全休み!という点と、社長と上司となる方達の雰囲気に何となく違和感もなくピンと来たという点だったと思う。
転職をして失ったもの・手に入れたもの
最初は興味のなかったA社だったが、面接を通じて一気に興味がわいてしまった。
そのA社で勤務して約一年がたった。
転職をして失ったものと、手に入ったものがある。
①転職して失ったもの
転職をして失ったものはこんな感じ。
・積み上げてきた年収
・仕事面での経験
私の場合は転職によって年収は半減してしまった。
正直なところ、評価の積み上げで勝ち取ってきた「年収=自分の価値」みたいなのはあったので、ちょっと残念ではあった。
ただ、転職活動中に妻と相談し「最悪〇〇〇万円の収入があれば何とか家族で生活できる」というラインを話していたのであまり今後の生活という面では気にはしなかった。
もう一つは、前職で10年ちょっと積み上げた仕事経験を失ったという事。
業界が違う(コンビニ→電子部品)ため、全てゼロから勉強し直しが必要で、事前勉強は必至にしたが専門用語が飛び交う会議に初めて参加した時は90%くらい理解できなかった・・・笑。
まるで知らない異国に飛び込んだ単独旅行者みたいな気分だった><;
実際には、仕事に対する考え方やコミュニケーションといった面ではこれまでの経験や性格が活きたので良かった。
②転職をして手に入れたもの
さて、転職によって経験と年収を失ったが、手に入れたものはこんな感じ。
・毎日定時で気兼ねなく帰宅
・土日祝が完全に休み
・突発的な対応がなくなった
まず、通勤時間30分で残業もないので帰宅するのが18時過ぎくらいになった。
そのおかげで家族(妻と2歳娘)と一緒に晩御飯を食べられるようになったし、夜ゆっくり家族で話したりゆっくり過ごす時間が増えた。
また、コンビニSV勤務時代と異なり突発的対応(事故・相談事・クレーム対応)などが一切なくなったため休日にしっかりと休めるようになったし、休日に会社の携帯を持ち歩くこともなくなった。
※コンビニ時代は休日でも一日に何度もメールチェックや着信を確認していた。
仕事から完全に遮断された休日を過ごせるようになり、家族と思い切り楽しく休日を満喫できるようになった。
つまり、私の場合は転職によりプライベート時間を作り出せた結果、家族との幸せな時間に包まれることが出来た。
社畜時代には気づけなかったが転職をしなければ、小さな我が娘と一緒にご飯を食べたり、一緒に手をつないで遊びに行ったり、今この時期この瞬間にしかできない事を私は捨てていたのかもしれない。
さいごに
今日は、私が一年前から現在までに経験した転職活動体験記でした。
転職をして家族との時間を大切にできたからこそ、家庭崩壊が避けられたし、小さな我が娘にも愛されるようになった。
だから私は年収が半減してしまっても今が一番幸せなのです。
読書で勉強したり、こうやってブログを書く時間も出来たし^^;
年収半減と聞くと「その転職は失敗でしょ」という考えも当然あると思いますが、私の場合は結果的に理想の転職になり大きな成功でした。
周りの誰が何といおうが「自分の大切にしたいもの」が得られるのなら、それが一番の幸せになるのだと思います。
そして何より、私の場合は妻が「激務のサトの健康が心配。家族の幸せのために転職をして欲しい」と私の事を心配し深く理解してくれて背中を押してくれたことが一番の成功要因でした。
本当にありがたい人生のパートナーです・・・感謝
もし、仕事が原因で健康や家族とのことで悩んでいるのであれば、私の様にこの先どう生きていくべきなのか、どう働いていくべきなのか、大切な人と話し合ってほしいです。
とっても長文になってしまいましたが、最後まで読んで頂きありがとうございます^^!
なにか少しでも参考になるものがあれば嬉しいです。
それではまた^^!
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