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これまでの仕事(随時更新)


森脇透青(もりわき・とうせい)1995年大阪生。大阪住み、ふだんは京都にいる、月一くらいのペースで東京にいます。ジャック・デリダの哲学を中心に、近現代哲学と美学を研究しています(学術振興会特別研究員DC2)。
また、批評のための運動体「近代体操」発起人でもあり、創刊号が発刊されています。批評はいままで音楽、文学、漫画、建築、写真などについて書いたことがあります。ライター・エディター系の仕事はANTENNAで行っています。音楽ユニットpaddy blueのメンバーです。

これまでの仕事

自分にとって大事だったな〜、今に繋がってるな〜という文章の仕事については、とくに太字で表記してみています。

2018年

【研究論文】後期デリダにおける死の問題——不死から生き延びへ(卒論)、2018年

【批評】資本主義的、革命的(前編)—東浩紀の広告戦略について(後編)—外山恒一の運動する運動(「大失敗ブログ」)、2018年(左藤青名義)

【批評】遠近法と声の抵抗——P-MODEL『Perspective』について(「大失敗ブログ」)、2018年(左藤青名義)

2019年

【批評】昭和の終わりの「大失敗」—— 八八年の有頂天から(『大失敗』第1号)、2019年(左藤青名義)

【批評】松坂牛の天皇——天皇制と脱構築(前・後編)(「大失敗ブログ」)、2019年(左藤青名義)

【批評】あいちトリエンナーレ「表現の不自由展・その後」の成功を祝して(「大失敗ブログ」)、2019年(左藤青名義)

【イベント】令和残俠伝(機関精神史×大失敗)(司会担当、出演:赤井浩太、後藤護)@神保町 2019年(左藤青名義)

2020年

【批評】建築は「不気味」たりうるか? ——《新国立競技場》をめぐる建築的強度(『大失敗』第2号)、2020年(左藤青名義)

【研究論文】初期デリダにおける歴史性の問題——「決定不可避性」を起点として(修論)、2020年

2021年

【研究論文】自由からの解放——デリダの「ヘーゲル記号論」読解における「表現」概念の脱構築(『フランス哲学・思想研究』)2021年

【批評】ルソー、レトロスペクティヴ——「記憶の記録化」についての試論(2021年度『群像』新人評論賞最終候補作)

【時評】デジャヴュから歴史へジャンプせよ(『文学+』Note)、2021年(左藤青名義)

【時評】いま、〈声〉の時代から逸脱する——新たな上演のために(『文学+』Note)、2021年(左藤青名義)

【エッセイ】タンデムの方法論(「近代体操」Note)、2021年(左藤青名義)

2022年

【研究論文】夢と歴史性──デリダ『グラマトロジーについて』におけるルソーの「欲望」読解 (『宗教学専修紀要』)2022年

【批評】File79.ラーメンハゲを通じて批評の尖端に到達する本(「webちくま」)および「一度ラーメンを食べたなら、あなたは歴史のなかにいる」2022年(左藤青名義)

【報告文】書評パネル 宮﨑裕助『ジャック・デリダ 死後の生を与える』(表象文化論学会ニューズレター〈REPRE〉)2022年

【翻訳・解説】デヴィッド・L・クラーク「翻訳における遺失物取扱所:ジャック・デリダとロマン主義の遺産」(『Limitrophe』東京都立大学西山雄二研究室紀要)2022年翻訳

【イベント】1日デリダ夏合宿「差延」を読む(解説担当)@東京都立大学、2022年

【インタビュー】藤村龍至インタビュー「郊外をアップデートせよ!」(松田樹、古木獠とともに聞き手担当)『近代体操』創刊号、2022年(左藤青名義)

【批評】地図の敷居をまたいで、——ルイジ・ギッリのフォトグラフ、『近代体操』創刊号、2022年(左藤青名義)

【イベント】『近代体操』創刊号刊行記念イベント(司会・コメント担当、出演:松田樹、瀬下翔太、楊光燿)@新宿ミズサー、2022年(左藤青名義)

2023年

【時評・連載】論壇の未来に期待するもの——距離感の回復(週刊『読書人』「論潮」)2023年1月14日

【イベント】『近代体操』創刊号刊行記念イベント(コメント担当、出演:松田樹、黒嵜想、福尾匠)@京都出町座 CAVA BOOKS、2023年1月17日(左藤青名義)

【時評・連載】公共空間そのものの原理的な可能性——岡崎乾二郎作品撤去騒動をめぐって(週刊『読書人』論潮」)2023年2月3日

【時評・連載】はたして私たちは目覚めているか——「真の弱者」争いが持つナンセンスさ(週刊『読書人』「論潮」)2023年3月10日

【イベント】いま、国家の脱構築?——デリダ、レヴィナス、中上健次と国民国家(主催・司会・発表担当、出演:森脇・小川歩人、松田樹、若林和哉、鵜飼哲、大杉重男、早尾貴紀)@京都大学、2023年3月26日

【翻訳】ヘクター・G・カスターノ「ジャック・デリダによる中国語」(脱構築研究会オンラインジャーナル2号『Suppléments』)2023年翻訳

【論文】脱構築における抹消された「東方」——マオイズム、ソレルス、デリダ(脱構築研究会オンラインジャーナル2号『Suppléments』)2023年

【書籍】『ジャック・デリダ「差延」を読む』(読書人、共著:西山雄二、宮﨑裕助、小川歩人、ダリン・テネフ)2023年4月

【時評・連載】入門書の時代における欲望と戦略——画一的なリズムに抗するデリダのスタイル(週刊『読書人』「論潮」)2023年4月7日

【時評・連載】始まる近代文学の「その後」——無時間性を突破する大江の反復・自己言及(週刊『読書人』「論潮」)2023年5月12日

【時評・連載】消費される人文学のおまつり——批評の変動が提起する場所論的問題(週刊『読書人』「論潮」)2023年6月9日

【セミナー】渡辺健一郎「ジャック・デリダがわからない——『声と現象』読解」(Para主催、コメンテーターとして参加、全4回)

【批評】東浩紀の批評的アクティヴィズムについて(人文書院Note)2023年7月5日

【時評・連載】可視化と知/無知を問う——本年上半期の論壇時評を振り返りながら(週刊『読書人』「論潮」)2023年7月7日

【イベント】高田マル個展「向かって行く線、朝の挨拶」トークイベント(ゲスト出演)@大阪 Jitsuzaisei、2023年7月9日

【時評・連載】卓越した「時評家」を知らせるドキュメント——『絓秀実コレクション』全二巻に思うこと(週刊『読書人』「論潮」)2023年8月11日

【イベント】誤配と人文学——東浩紀『存在論的、郵便的 ジャック・デリダについて』を読む」(小川歩人、森脇透青、韻踏み夫、灰街令、南島興、渡辺健一郎)オンラインイベント、2023年9月1日

【イベント】25年後の『存在論的、郵便的』から『訂正可能性の哲学』へ──東浩紀氏とのディスカッション(東浩紀、宮﨑裕助、佐藤嘉幸、清水知子、檜垣立哉、小川歩人、吉松覚、大畑浩志、森脇透青)@専修大学神田キャンパスおよびオンライン、2023年9月2日

【時評・連載】「表象文化論の批評性」とは何か——「批評」と「クリティーク」の差異(週刊『読書人』「論潮」)2023年9月8日

【批評・連載】いま、何も言わずにおくために(#001):意味の考古学(堀之内出版Note)前編 & 後編、2023年9月16日

【イベント】『SAPERE ROMANTIKA』(paper company)刊行記念イベント 「詩人は何を読み、どのように書くのか? ——詩、翻訳、ポエトリーリーディング——」」(聞き手担当、高田怜央・素潜り旬・森脇透青)京都出町座 CAVA BOOKS 9月22日

【時評・連載】誰もが表現を「試みている」時代に——表現の「ポピュリズム」を考える(週刊『読書人』「論潮」)2023年10月6日

【イベント】〈裏〉熊野大学:中上健次の足跡を辿る旅行(企画・発表担当、松田樹との共催)和歌山県新宮市、10月13-15日

【論文】哲学的大学の使命と「翻訳者の義務」──デリダにおけるカントとシェリングの哲学体系の差異(『フランス哲学・思想研究』28号)2023年

【イベント】「『意味の時代』に批評はなにができるか── 『訂正可能性の哲学』と哲学・批評のミライ」【学問のミライ#5 特別編】(森脇透青、青山俊之、國安孝具、栁田詩織)@ゲンロンカフェ、2023年11月3日

【時評・連載】それでもなお「人間」と言うために——ガザから連帯の倫理を考える(週刊『読書人』「論潮」)2023年11月10日

【時評・連載】何度目かのマルクス解体?——いまマルクスは何色か(週刊『読書人』「論潮」)2023年12月8日

【時評・連載】いま追悼は可能か?(年末回顧記事)(週刊『読書人』「論潮」)2023年12月22日

【イベント】南島興「24時間アートラジオ2023」2023年12月29日(Xスペース上、ゲスト出演)

※『読書人』での連載はこちらにまとめました。

2024年

【音楽作品】 Gallery Hibika-S ― 音響空間を展示する、paddy blue名義、 @京都精華大学ギャラリーTerra-S、2024年1月17-22日

【イベント・発表】芸術祭「ダイロッカンシンポジウム」 @山梨県河口湖6okken、2024年3月16-17日

【対談参加】高田マル 『祈りの言葉は向かって行く線、今日も同じかたちをしている朝の挨拶』(絵画検討社)2024年3月

【イベント】FRIDAY NIGHT ESSAY CLUB ――〈書くこと〉で日常を見つめ直すワークショップ(川野芽生・高田怜央・永井玲衣・松田樹・森脇透青)@代官山蔦屋書店、2024年4月5日

今後の予定

【イベント】川口好美『不幸と共存』刊行記念京都散歩(川口好美・森脇透青)、2024年4月13日

そのほか細かい学会発表などはresearchmapをご覧ください。

年表

1995年7月31日
大阪府枚方市生。
2008年
私立中高一貫男子校に進学。
2011年
東日本大震災がきっかけで2010年に登録以来放置していたTwitterアカウントを稼働。
2014年 
同志社大学入学。文学研究会なるサークルに入る。ギターをはじめた年でもある。
2017年
卒論執筆。「後期デリダにおける死の問題」。ハイデガーの死の取り扱いに対するデリダの批判を追うもの。
2018年
京都大学文学研究科宗教学専修進学。前衛批評集団「大失敗」を結成。筆名を左藤青とする。
2019年
『大失敗』第一号刊行。ニューウェーブバンド「有頂天」を論じた「昭和の終わりの『大失敗』—— 八八年の有頂天から」掲載。修論執筆。「初期デリダにおける歴史性の問題」。デリダの脱構築をヘーゲル&ハイデガーとの関係で位置づけるもの。
2020年
博士課程に進む。『大失敗』二号刊行。隈研吾を批判的に論じた「建築は「不気味」たりうるか? ——《新国立競技場》をめぐる建築的強度」掲載。盟友松田樹とともにデリダ『グラマトロジーについて』のオンライン上での読書会を立ち上げる。参加者は40人くらい。『大失敗』を脱退。
2021年
松田樹と批評のための運動体「近代体操」を結成。群像新人評論賞に応募。ルソー『告白』を論じた「ルソー、レトロスペクティヴ」が最終選考にまで残る。学振DC2内定。ラジオ「左藤青のRadio-Activity」をはじめる。
2022年
webちくまに「ラーメンハゲを通じて批評の尖端に到達する本」を掲載(『ラーメン再遊記』論)。外山合宿参加(21期生)。デリダについての入門講義的なイベント「デリダ1日夏合宿「差延」を読む」を東京都立大で開催し200人くらいの登録者を集める(8月)。2022年11月、『近代体操』創刊号「いま、なぜ空間は退屈か」刊行。
2023年
週刊『読書人』にて「論潮」連載欄(論壇時評)の担当開始(1月〜)。主催シンポジウムで鵜飼哲氏、大杉重男氏、早尾貴紀氏と共演。『ジャック・デリダ「差延」を読む』(読書人)刊行(4月)。名義を森脇透青に統一。『存在論的、郵便的』25周年イベントで東浩紀氏と共演(9月)。ゲンロンカフェ登壇(11月)。
2024年
音楽ユニットpaddy blue結成。京都精華大の展示にて作品を初出品。インディペンデントメディアANTENNA編集部に所属。京都大学文学研究科を指導認定退学。とりあえず目先のことに追われつつ博論準備中。

プロフィール文(告知等にお使いください)

1995年大阪生まれ、京都大学文学研究科研究員(現在博士論文執筆中)。批評家。専門はジャック・デリダを中心とした哲学および美学(学術振興会特別研究員DC2)。批評のための運動体「近代体操」主宰。著書(共著)に『ジャック・デリダ「差延」を読む』(読書人、2023年)。

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