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不幸な結婚 ~私のハードな3年間~

こんにちは。
久々に書くから、ちょっとドキドキしてる。

今回は結婚&離婚について書こうかな、と。
けっこうハードなので、不幸話がメシウマとか参考になる方だけ見ることをオススメします。

私はバツイチマルニ、子連れ再婚をしています。
再婚後はとても幸せで、子連れを受け入れてくれた旦那さんと旦那さん家族には感謝で頭が上がらないです。

初めての結婚は、20歳の時。
いわゆる授かり婚で、相手はギャンブル好き&職業アルバイト。結婚前に借金の有無を確認したら借金も貯金も「無い」ということで。
私の親から出された結婚の条件が「正社員になること」で、懸命に就活して「正社員になった」と周囲に言っていた当時が懐かしい。
で、その時の私は大学生だった。

子どもが子どもを育てるようなもの
無責任だ

そう言われても仕方ない若さと危うさ。
当時の私は、大学卒業したらバリバリ働く気満々だった。
相手が専業主夫になっても良いよと思っていた。
最初は苦労するけれど、30代後半には子育て気にせずバリバリ働き続けられる方が良いかもしれない。
何より、親から「あなたなら大丈夫。できるよ」と言われたことが大きかった。

誰に批判されようと、否定されようと自信が持てた。

子どもはみんなに大歓迎されて産まれてきた。
両家にとって初孫だった。
大学を休学しなくてすむタイミングで産まれてきてくれた我が子。出会えて良かったと心から思った。

その頃から離婚へのカウントダウンははじまっていたわけだけれど。

理由は下記のとおり。
1 結婚条件である元旦那の「正社員」はウソだった
2 元旦那に家計を任せていたら半年間家賃滞納
3 消費者金融の借金発覚(結婚前の借金なしはウソ)
なぜか元旦那(当時25歳)は「正社員」を毛嫌いしていて、その後もなりたがらず。
家賃は私が結婚前に貯めていた預金から全額支払い、家計をまわすように。
消費者金融の借金は利息だけ払い続けてたらしく、弁護士さんにお願いして100万円の利息なしにまでしてもらった。

絶賛育児中の20歳大学生というだけでも驚きですが、同時進行系で経験したことという事実にもビックリです。
それに加えて、まさかもう一段階ハードな出来事がやってくるとは思っていなかったです。

借金を月々分割返済しつつ、家賃払いつつ苦しいながらも家計をまわしていた私。
大学生だから就活はじめて、リーマンショック直後だったのと子ども小さいからか苦戦しまくっていた。
元旦那の収入、月20万で暮らす日々はもちろん大変で。でも少しずつ貯金もして、家族旅行ができるくらいになっていた。
それでもやっぱり不安で、もう少し稼いできてくれたらうれしいなぁとか、就職したら私が大黒柱になっちゃうねとか言っていた。

それが悪かったのかもしれない。
ある日の朝、いつも通り出勤した元旦那。
午前中、買い物へ行こうと財布を見てみたら家族で使う用の銀行カードがなくなっていた。
他のカードや現金はそのままだから泥棒じゃない。
元旦那へ連絡するも、つながらず。
夕方頃、共通の知人から電話がきた。

「元旦那が死ぬって言ってる。何があった?」

前日にケンカしたわけでもない。
ただ銀行カードがなくなってる。
それだけ伝えると、知人はとにかく落ち着くよう伝えるから、私からも声かけてあげてと言われた。

死なないで
帰ってきて
話を聞くよ

電話は出てくれないからメールを何通も送って。
明け方に元旦那は帰宅した。
泣き崩れているのを見て、生きてて良かったとだけ伝えた。

その日、家計用の銀行カードを使って全財産引き出した元旦那は、パチスロへ行った。
そして見事に全財産をなくし、残りの小銭で洗剤買って飲んで死のうとしたという。
理由は「お金増やして、楽させたかった」と言っていた。

悲しさとか呆れとか怒りよりも、哀れみしか感じなかった。
「どんな理由にせよ、パチスロに全財産使ったってことは最悪一緒に住めなくても良いって言ってるようなものだよ。それで思い通りにならなかったら自殺騒動をおこしてしまうあなたの背中を子どもに見せたくない。離婚とは言わないけど、別居しよう。」

実家に戻るために母親に電話したら、
「あなたが家計管理してるなら暗証番号変えなきゃ。そこはやっておいた方が良かったね」
とチクリと言われました。私も甘かったです。はい。

翌日、元旦那の両親がとんできて平謝りされた。
別居当日、また一緒に暮らす基準を伝えた。
1 借金を毎月返済する
2 運転免許証等、自分のためになる資格を1つ持つ

その後、私は正社員の内定が出て大学も無事ストレートで卒業。がむしゃらに働いた。
時々寝落ちしながらも週末は思いっきり子どもと遊んだ。
気がつけば父親がいなくてもどうにかなるものだな、と思っていた。
そして別居から約2年後、何一つ基準を満たさずにいた元旦那へ「離婚してください」と連絡した。
養育費もいらない。子どもに会いたいならどうぞ。

元旦那はそれでも「離婚したくない」と言った。
それから半年近く、時には会って話をした。
「借金はどうなった?」
「資格はどう?」
この質問には毎回無口になる元旦那。

「借金返済も資格もあなたのために必要だと思ったからお願いしたの。自分のために行動できない人には、他人のために行動する余裕なんてうまれないから。それをずっと放置して、離婚を伝えられても何もしなくて「離婚したくない」は筋が通ってると思う?」

何回同じ言葉を伝えただろうか。
伝わらない。
結局、元旦那の実家に離婚届と返信用封筒、手紙を入れて郵送したら、2週間ほどで離婚が成立しました。

「離婚しても絶対二度と再婚しない。ずっと好き」

離婚成立後、電話で言われた。
その約1年後、元旦那は子どもに会いに来た。
その頃ハマって毎週のように子どもを連れて行っていたミニ遊園地でだった。
一通り遊んだあと、元旦那が最後に言ったのはこの一言。

「金かかってしゃーないな」

それ以降、会いに来ることはなく連絡もなくなりました。
そして数年後、突然「再婚しました」と連絡がきたから、「こちらのことはもう考えなくて良いから、次の人は絶対に幸せにしてあげてください」とだけ伝えました。

私が再婚したのはそれから数年後。
ウソをつくのが下手で、真面目で、不器用な、私と子どもをよく笑顔にしてくれる人。
義父母も義妹も大歓迎してくれて、こんなに幸せなことが本当にあるんだと未だに驚いている。

今だから思う。
ウソだらけのハードだった初めての結婚だけど、子どもを産めて、育てる経験ができたのも元旦那のおかげ。
子どもと仲良いねとよく言われるのは子どもと二人三脚の期間があったからかもしれない。
今の旦那さんは「子ども産まれてなかったら俺と結婚してなかったと思うよ」と見たこともない元旦那に感謝しているし。

辛いことを乗り越えるのは本当に大変で何度も泣いたけど、何も誠実じゃない元旦那だったけど、良い経験だったよ。
ありがとう。

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