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お金の教育に携わる学校の先生にFPの僕が伝えたいこと

こんにちは。東京都練馬区でマネトレをしているファイナンシャルプランナー(FP)の佐藤彰です。

「何でこの話もっと早く書かなかったのか…」

と今になって思い出したことがあるので、今日はそれについて書いてみます。

それは、学校現場で行われているかもしれないご都合主義のお金の教育です。

生徒の意向より進学実績が優先されがちな教育現場

高校生の進路指導において、本人が嫌がっていても難関大学を受験させるケースがあるという話を耳にしました。

これは、最近になって始まったことではありません。僕自身、高校生のときにまさに体験したことでもあります。

学校としては、進学実績を残した方が学校の評判がよくなり、自分の評価も上がるために、できるだけ難関大学の進学実績が欲しいわけです。

この点は、おそらく昔も今も変わっていないのでしょう。

もちろん、学校も競争原理が働くために実績を作ることは大事ですし、それが対外的に大きなアピールになりこともまた事実です。

しかし、学校側の論理を生徒に押し付けることはあってはなりません。

ご都合主義のお金の教育になってはいないか?

今、学校ではお金について教えようという機運があり、4月からは高校の家庭科の授業で、投資について教えることも決まっています。

ただ、こういったお金の教育でも、本当にそれでいいのかと首をかしげざるを得ない話をあるベテランのFPの方に聞きました。

その方は、高校ですでにお金の授業を豊富にしている方です。ある高校でのお金の授業について聞いた話が印象的でした。

高校生に投資を教えるのは、学校の先生としては具合が悪いのではないかと感じたものの、実際には積極的に教えて欲しいという要望があったそうです。

「学校の先生も生徒にお金のこともしっかり教えたいと思っているんだな」。

最初は感じたそうですが、他の分野では逆にあまり取り扱わないで欲しい要望をいただき、不審に感じたそうです。

それは、奨学金制度です。

今、大学に入学するために多額の奨学金を借りてしまい、数百万を借金を抱えて社会人生活をスタートさせる20代もいることが社会問題になっています。

そういう意味では、奨学金を借りる際は、どういった種類があり、どういった場合に自分が将来借金として返済しなければならないか、それがそれくらいになるのか、などしっかり教える必要があります。

そういう状況があるにも関わらず、奨学金を授業で取り扱わないで欲しいという要望は何だったのか…。

これは、もしかしらたら、前段と同様に進学実績の件があるからかもしれません。

権力者は自分に都合の悪いことは教えたがらない

権力のある立場からは、自分にとって都合の悪いことは教えないということが起こりがちです。

これは、金融機関が商品を売れなくなるようなことは、極力お客さまに伝えたがらない点とも共通します。

奨学金の話は、全ての高校に当てはまるとは考えてはいません。しかし、学校の都合で生徒に必要な情報が教えられないという事態が今後も起こらないとはいえないと感じています。

もし、この記事を学校の先生で読んでいる方がいらっしゃれば、偏ったお金の教育のならないように、ぜひ公平な教育を行って欲しいとお伝えたいです。この記事を読み先生で、不公平な教育をされる方はおそらくいないとは思いますが、あえて書いてみたいと思います。

4月からの高校での金融教育でどのようなことが教えられるのか、僕自身関心をもって情報収集していこうと思います。

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