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おすすめのお金の本その9:モモ

こんにちは。東京都練馬区でマネトレをしているファイナンシャルプランナー(FP)の佐藤彰です。

今日はお金について考えるおすすめの1冊のご紹介です。

今回ご紹介するのはこちら。

この本は、子供向けの童話ではあるものの、お金についてとても考えさせられる1冊です。

より具体的には、お金と時間との関係です。

時間泥棒である時間貯蓄銀行の灰色の男たちとモモという少女の戦いを描きながら、この2つについて考えさせられる内容になっています。

資本主義で世界の経済は拡大した

近代の社会は、短い時間でたくさんの商品を作れるようになって経済が成長していく資本主義社会です。

イギリスで産業革命が起き大量生産が可能になり大英帝国と呼ばれる巨大な国になっていったこと、その後アメリカが台頭してきたのも、日本がここまで大きな国になったのも、大きな要因はこの資本主義というモデルです。

ただ、これが今いき過ぎになって、限界を迎えています。

効率ばかり追い求め、何かに負われながら生活をしている姿の不気味さを、この灰色の男たちから感じることができます。

Z世代が意識するタイパ

この間、驚く言葉を聞きました。

最近は動画を見るのが、かなり一般的になってきました。

その動画にはたいてい再生を早くすることができます。

普通の再生では、時間がもったいない。これをタイムパフォーマンスで「タイパ」と言うそうです。

実際に僕の知り合いの20代の人に話を聞いても、短時間でいろいろみたいから、倍速しか見ないと言っていました。

映画館で2時間も拘束されるのは窮屈だから、映画は観ずもっぱらネットフリックスを観るということも聞きました。

テレワークで仕事に追われる

これは、若者以外でも似たようなことはあります。

テレワークを始めてみて、プライベートがなくなって、いつも仕事に追われている感覚になるという話も耳にします。

ビジネスの世界では、クイックレスポンスができるビジネスマンの基本と言われることが多いです。ただ、テレワークだとこれがさらに極端になって消耗しかねません。

Zoomなどで会議をしていても、小さいお子さんが乱入してくることも少なくない気がします。一見微笑ましいと思いながら、一方では複雑な心境になります。

経済は豊かになっても心は豊かか?

モモは、経済の豊かさと心の豊かさのバランスをどう取るかについて、考えるいいきっかけになります。

ビジネス書のように処方箋が書いてあるわけではありませんが、読みやすいので、イメージもしやすいはずです。

お金と時間との関係性、ここに関心のある方はぜひ読んでみてください。

過去に紹介した本をこちら↓

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