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今週の必然カレーは新富町です(7月14日~7月20日)


すこし前、新富町で1人カレーを食べていたら、美術館を経営している老夫婦に話しかけられた。

ずいぶん楽しそうにカレーを食べるね、と。
だってカレー食べるときって死ぬほど楽しいでしょ。
そんな話を3人でずっとしていた。


会話を終えるとき、奥様はやさしい口調で私にこう言った。


「新富町でカレーを食べるなら、ここに行ったほうがいいよ。シーフードカレーね。間違えないでね。」


ジブリ映画か?
これ、最後に主人公を助けたお告げみたいなやつやん❗️と、なにかとてつもない縁を感じてしまい、後日、夫婦のおすすめのお店に行ってみることにした。



それが、煉瓦亭 新富本店

重厚。

第一印象は大事だと散々いわれてきたが、このことだったか。


光の速さでシーフードカレーを注文した。

焦がしベーコンインシチュー的なスープ。

シーフードカレー(1050円)
中エビフライとカニクリームコロッケ(450円)


フライは別添えという心配り。
揚げたてフライの衣のサクサクを全力で守っていく強い意志を感じる。おかげで想定以上のサクサクを超えたザクザクだった。


いざ。

もう上からザバーンしたくてたまらなかった。また脳みそに負けた。


あまりのしゃばしゃばで、ご飯の下に潜り込んでいくカレーもいた。


イカ、たこ、貝、海老がちょうどいいボリュームで入っている。

香りはシーフードまみれ。
とりあえず哺乳類ならば食欲そそる匂いがした。


これはなんだ、超超おいしい。

玉ねぎの切り方は荒く、サラダを食べたような、”いいこと”をした感じもする。

辛さが容赦ないのも好きだ。身体がポカポカしている。辛さのおかげか、ご飯が一層甘くおいしく感じてしまうのも罪深きところであります。

ホールのおばちゃんが「これ、忘れたーっっ‼️」と慌てて持ってきた福神漬けも加わって、さらに盛り上がる卓上ステージ。

あがる〜〜🦞


カレーの水分量が多いからお茶漬け感覚でさくさく食べてしまった。
右手が止まらなかった。犯罪者風にいうと誰かに止めて欲しかった。


煉瓦亭には普通のカレーライスもいる。シーフードカレーだけが日本の大衆的なカレーとは異質になって煉瓦亭にいる。
そのことに気づけたのはいつの日かの奥様のお告げのおかげ。

奥様が笑ったときの目尻のしわが優しすぎて今でも浸れる。

神様が人間の形をしている説はまじであるな。


=====
煉瓦亭 新富本店
住所: 東京都中央区新富1-5-5 (新富町駅より徒歩5分)
営業時間:11:30~14:00 17:00~21:30(月~金)
     11:30~13:30(土)
定休日:日曜日・祝日

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