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万年筆沼にハマったきっかけ

私が万年筆沼にハマったきっかけ。それはジャーナリング(書く瞑想)を始めたことだった。ジャーナリングとは紙にペンで自分の思考を書き、思考を可視化し、自分と思考との距離を取る技術だ。自分の思考の癖に気づいたり、無意識に考えていることを意識化することができ得る。

ジャーナリングにハマった私は、いいペンでジャーナリングがしたいと思い、南青山にある万年筆専門店の書斎館に行った。アンティーク調のインテリアとほの暗い照明の店内はあまりにも素敵だった。ショーケースの中には、数万円〜数十万円する万年筆がたくさん並んでいた。高級な価格に緊張しながらも、私は予算に合った1万円前後のボールペンを探した。すると見つかった。店員さんに頼んで、PILOT、Sailor、Parkerを試し書きして、一番気に入ったParkerのソネットを購入したのである。

滑らかな書き味が心地良かった。

こうしてParkerのソネットによる、快適なジャーナリングライフが始まった。リフィル(替え芯)は2週間に1度のペースで無くなり、ノートは2週間に一冊のペースで埋め尽くされた。

それから4ヶ月くらい。誕生日を迎えた私は、親友に万年筆のコンバーターとPILOTの色彩雫、それにブルーブラックのインクを買ってもらった。元々、持っていたPILOTの万年筆、カスタム74をカートリッジで使っていたのだが、コンバーターに変えたところ、あまりの書きやすさに驚嘆した。そして色彩雫のなんと綺麗なこと!

感動した私は万年筆に興味が湧いた。

書斎館のショーケースの中に並んでいたグラフ・フォン・ファーバーカステルのアネロ、ローズゴールド。デザイン性が高く、気品があり、おしゃれなのが気に入った。

色は違うが、運良く展示されていたグラフ・フォン・ファーバーカステルの万年筆、アネロを試し書きすることが出来た。そのあまりの書きやすさに驚き、感動した私は数週間後に、アネロのローズゴールドを購入していた。

アネロと一緒に純正品のインクであるディープシーグリーンも購入した。数日後にはターコイズのインクやPILOTの色彩雫もいくつか購入し、見事にインク沼にハマった。

いいノートで書きたいと思い、紙沼にもハマった。代官山の蔦屋書店の一角に、万年筆やノートが売られているところがあり、そこで万年筆愛好家に人気の紙「トモエリバー」を使った渡邉製本のクロスフィールドというノートが売られている。これが一番の気に入りのノートだ。

このようにして私は万年筆沼、紙沼、インク沼にハマったのだった。

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