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転ばぬ先の杖をしまう

子ども達には、いろいろな経験を通して学んで欲しいなぁ、と思っています。
成功だけでなく、失敗も大切。
なので、転ぶチャンスを奪わないよう心掛けています。

なんてことを言いつつも…

子どもはカワイイ。

転んだら可哀そう、とつい先回りして杖を差し出しそうになる時も。

そこはグッとこらえてやってきたつもり。
ですが、やらかしました。

今年の春。
中学生の末娘が、吹奏楽部に入るか、別な部活で迷っている時のことです。

ふと、こんな評判を耳にした私。

吹奏楽部、顧問の先生がめちゃくちゃ厳しくて、泣かされるんだって

心配になりました。

末娘は小学校の時、不登校になっています。
発達の特性もあり、できないこともあります。

傷ついて、部活どころか、学校まで行けなくなってしまったら、どーしよう。

厳しい指導なんて、ダメーー

こんな話があることだし、迷っているなら別な部活にしたら?と、末娘に伝えました。

じゃあ、別なのにする

と、言うと思ったら…

吹奏楽部にする。
泣かされたっていうのも、言われた子どもにもよるし
それにウワサでしょ?

ウッ、正論だ。汗
確かめた訳でもないのに…
じぶんが恥ずかしくなりました。

イヤなら辞めれるから大丈夫!

娘は吹奏楽部に入部しました。

宣言した通り、イヤなら、あっさり辞めるだろうなぁ、と思いました。

明日からもう行きませんって言える人。

苦しくなるまで我満をしないから大丈夫だろう、という安心感はありました。

あれから半年。
辞めずに続いています。

日曜日、吹奏楽部の定期演奏会がありました。

末娘の姿に感動。
あんなウワサもあったけれど、先生やさしかったんだね、と伝えたら…

めちゃくちゃブラック
みんな毎日コテンパに怒られまくってる
もちろん、私も

えっ!

一度もそんな話を家で聞いたことはありません。
怒られたとか、行きたくない、とか言ったこともなく…

怒られていない人なんて、いないから
顧問はそういう人なの

末娘は、私が思うより強くてたくましく、私より冷静で賢かった。

これからは、子どものことより、じぶんの杖の心配をすることにします。

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