見えないものを見る力
末娘が冬休みの自由研究を「書初めにする」
と言った時。
家庭内で物言いがつきました。
書初めだけでは、ダメなのでは?
兄姉の時代、プリントに「習字だけはダメ」と書かれていたことも。
時間をかけて研究しなさい、という意図なのでしょうか…
でも、末娘は曲げません。
私は書初めにします!!!
ふと思い出したのが、ピカソのエピソード。
この紙に絵を書いてくれませんか?
ファンに頼まれ、ピカソは30秒ほどで絵を描いたそうです。
値段を聞かれたピカソが、答えた金額は
「100万ドル!」
「この絵を描くのにたった30秒しかかかっていないのに?」というファンの問いに、ピカソは笑います。
「私が費やした時間は、30年と30秒ですよ。」
よし、じゃあ書初めもいいじゃない、と言おうと思ったら、娘はもう書き始めていました。
はじめから、私の許可など得ようとしていないのです。笑
そこが、末娘の好きなところ。
末娘がこの1枚に費やした時間は、4年と30分。
感覚過敏・過集中の末娘にぴったりだったのが、習字。
お手本との微細な違いに気づけます。
じぶんが納得するまで、書き続けます。
たとえ、習字の先生が、もう良いよ、と言ってもやめません。苦笑
今回も集中して書きました。
情熱大陸1話分にできちゃうくらい、苦労の歴史が詰まった1枚。
それを先生がどう見るのか…
先生は「これは、すごい。上手だなぁ」と褒めてくれたそうです。
先生、娘の見えないところまで見てくれて、ありがとう!
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