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520年の老舗旅館で思う宿泊体験とは。 伊豆あさば

伊豆,修善寺。
520年の歴史を紡ぐ旅館があります。
あさば。
日本を代表する名旅館と名高いあさばの宿泊体験はどんなものか。

門構え。
立派な出立ち。
ここはいつきても足跡がありません。人が通るたびに竹箒で砂利を整えているのです。どんなタイミングでも隙のない表正面。

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宿の中に入ると,女将さんが笑顔で迎え入れてくださいます。長旅から帰ってきたような安心感。

内観はとにかく清潔。あしの裏で感じる畳と,鼻で感じるいぐさの香りにほっとします。お部屋からは立派な能舞台。

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お風呂からも整えられたお庭が眺められます。そして気づいた。
落ち葉ひとつない。照明のためのコードは柱や竹を通して隠されている。
なんという徹底。
目で見えるところに粗さが全くなく,全てが整えられています。

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お風呂を上がりサロンへと向かいます。
サロンの入り口には宮島達夫さんの代表作シリーズ,デジタルカウンターが展示されています。20cmくらいの小さなサイズで品がありつつも異質でドキッとします。

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家具もモダンな作り。
読書や日記を書くのが捗ります。

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お料理は地の食材をつかい優しいお味。
寒竹の子と菜海苔揚げ。

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一貫して隙のないサービス。ここちよいおもてなしを感じます。
以前記事にした里山十帖との比較。

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そこにあるというのが,誰かの心の拠り所になっている。
東京から2時間という距離も,スイッチを切り替えるのにちょうどいいスポットなんだと思う。

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