#35 さすらい食堂が創りたいのは『シェフの探求心や表現欲を満たす環境』
みなさんこんにちは。
さすらい食堂です。
さすらい食堂の仲間になってもらう『旅するシェフ』に、ぜひとも持っていていただきたいのが『好奇心』や『創造力』。エンドレスにノマドスタイルで働き続けられる環境を創っていこうとしているのはそのためでもあります。
どこかのレストランや食堂で雇われて、日々安定した収入がある環境をのぞんでいる方にとってはその環境で生活することが幸せなんだと思うので、私が強制的に別の人生を歩みなさい!なんて言うつもりは毛頭ありません。
ただ、こういう働き方も楽しいよ!とはお伝えするかもしれません。
一方で、雇われシェフだったとしても将来、自分の店を構えたいとか、レストランや食堂のメニューを作るのではなく自分自身が創作した料理でご縁のあった人達をおもてなししたい!喜んで欲しい!笑顔になって欲しい!食べ物の魅力を知って欲しい!なんて思っている人達がいる。
言い換えると(タイトルにもある)「探求心」や「表現欲」を持っている人たち。
そういった人たちにとっては、さすらい食堂のコンセプトやツールは響くと思っています。
美味しい食材を探求して日本国内いろんなところを訪問し、出会った食材を使って、食べてくださる方にどうやったら喜んでもらえるかという自らのイマジネーションを駆使して創作する。そしておもてなしをする。
極端かもしれないけれど、シェフ自身がつくるどの料理をどの順番でどんなタイミングでテーブルに並べて目で楽しんでもらって、匂いで楽しんでもらい、そしてお箸やスプーン、ナイフやフォーク、手を使って触感を楽しんでもらう。
口の中に入る前に、その食材のストーリーなどをお伝えして味覚を除く4つの感覚器で料理を最大限魅力的に演出し、最終的に口内に触れる感触及び味覚を伝って感動を生み出す。
どういう環境で育てた野菜だから“糖度が高い”とか“甘味がまろやか”とか、“噛めば噛むほど甘味が出てくる”とか、“歯ごたえがある”とか。
お皿の上にある料理はシェフが温度や固さ、盛りつけた美しさや、触れた時の感触などありとあらゆる器官がどう反応してくれるのか細部の細部までこだわる。
そんなシェフが地方を訪れて、未知の食材や食文化に触れて探求心を刺激し、創作意欲をかきたて、ワクワクしながら食べてくれる人をおもてなす。
そんな想いを持っているシェフに仲間になって欲しい。
ただ、他にも“美味しさ”の表現方法はたくさんあると思います。
上記に挙げた例が全てとは思っていません。
大衆向けの定食だって美味しいし、パスタだって美味しい。
コース料理が全てではない。ただ、細部に魂は宿るとは思っています。
重要なのはそのシェフがどんなこだわりを持っているか。
その眼にちゃんと生産者や食べてくれる人が映っているか。
言い換えると他者のことを最優先に考えることができているか。
独りよがりになっていないか?ということ。
別に稼ぎたい人は自分で稼ぐ環境をつくればいいと思っています。
さすらい食堂が大切にしていることは何度も登場していますが
ここには一切“稼ぐ”というキーワードはない。
その代わりに“持続可能な”というキーワードを入れている。
これは、適切な方法かつ適切な強度で身体的・精神的そして経済的体力を維持し続けられることを指している。
また、継続とは発展を目指して活動することで持続可能な状態を保つことができるとも考えています。
今のままでいい=衰退だと私は思っています。
さすらい食堂を通じて、日本国内にある(眠る)美味しい食材や食文化に触れて、ワクワクすることを仕掛けていきたい。
そう考えているのがさすらい食堂です。
次回の投稿もぜひみてください。
ありがとうございました!!
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