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色白ゆうじろう(差掛篤)
2024年1月24日 20:39
前回に引き続き、都会に来たKさん一家の話。夕刻になって、Kさん一家は帰路に着いた。嫌なこともあったが、都会を散策するのは楽しかった。食事もして、見慣れぬ海外雑貨などを見て堪能した。帰る時も一家は電車に乗る。横長の座席に、Kさん、娘、奥様の並びで座った。電車はあるトンネルに入ると、一度照明を落とす。そこは海底を進むトンネルで、電源供給元を切り替えるため一時停電をするのだっ
2023年10月4日 12:55
60代のK子さんが中学生だった頃の話K子さんが住んでいたのは田舎町だった。日舗装の道路も多く、今ほど自動車も道路も普及していなかった。だが、町の近くには線路が敷いてあり、電車や貨物列車が時折通過した。現在は残っていないが、町の住民が勝手に作った踏切があった。正式な踏切ではなく、町の住民が足場を付けて踏切のように横断できるようにしたものだ。いわゆる「勝手踏切」というもので、標