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身近なSDGsアクションを考える

「#いつもの生活に+1 ~今日からできるSDGsアクション~」

 今、この記事を読んでいる皆さんも感じているかもしれませんが、最近SDGsがテレビや雑誌のメディアに広く取り上げられ、世間一般の「SDGs」という言葉の認知度はかなり高まっています。しかし、SDGsに貢献するためには具体的にどんなアクションをしたら分からないという人が多いのではないでしょうか?そこで私たちは、SDGsアクションの認知向上のために、私たちのような大学生でも簡単にできるSDGsアクションを作り出し大学内にて展示を行いました。今回の記事ではSDGsアクションの作成から展示まで、プロジェクトの一連の様子をお伝えしたいと思います!
なお、このプロジェクトは関西大学SDGsキャンパスサポーターの皆さんと協同で行いました!

 行動しなければいけないSDGs

法政大学は2021年11月22日から12月4日にかけて、SDGsに関するイベントや展示を集中的に行う「SDGs Weeks」を開催しました。私たちはこの「SDGs Weeks」でSDGsに関する展示を行うこととなり、具体的な展示内容を考えることとなりました。

議論を進めていくうえで、SDGsがテレビや雑誌のメディアに広く取り上げられ、SDGsという言葉自体は世間に浸透してきた一方、実際にSDGs達成に貢献するためには何をしたら分からない、ということが私たちの課題意識として浮かび上がってきました。

 この課題意識は数字上でも表れています。

朝日新聞社の第8回SDGs認知度調査(2021年12月実施)によるとSDGsという言葉を「聞いたことがある」と回答した人は全体の76.3%を占め、同調査の前回調査(2020年12月実施)が45.6%であったことと比較し、急速にSDGsに対する認知が拡大していることがわかります。(図1参照)

図1:SDGsに対する認知度

一方、会社や個人でSDGs達成に貢献する取り組みを「既に取り組んでいる」と回答した人の割合は回答者全体の10.7%に留まり、具体的なSDGsアクションを実行できている人は現状少数であることが分かります。(図2参照)

図2:SDGsアクションの実行割合

 SDGsアクションの浸透が進んでいない現状はあまり好ましいものではありません。2020年初頭からの新型コロナウイルスによるパンデミックの影響でSDGsの進捗は世界的に遅れており、2020年からSDGs達成期限の2030年の10年間はSDGs達成のため「行動の10年(Decade of Action)」として、SDGsアクションを加速させることが求められています。世界的な潮流のレベルで、SDGsアクションの浸透が必要とされているのです。


そんな背景があり、SASHでは個人、特に経済的、時間的に余裕がない大学生でも簡単に実践できるSDGsアクションを作り、展示することに決めました。


SDGsアクションを集める

まずオンラインアンケートを作成し、チームメンバーの知人に回答を依頼したり、SDGs特化型のSNS「Platform Clover」で回答依頼したりすることでSDGsアクションを集めました。(現在も回答を募集しています。(笑))

使用したGoogle Form(リンク:https://docs.google.com/forms/d/1eRVTMIS7DucRuQBnAOOojnbDcxLFEcu__ulxE47Vsm0/edit)
SDGs特化型SNS 「Platform Clover」(リンク:https://platform-clover.net/

また、チームでの会議も頻繁に開き、メンバーでアイデアを出し合うことでもSDGsアクションを集めていきました。

SDGsアクションを集めることは実は簡単なことではありません。

集まったSDGsアクションを見てみると、G6(水・衛生)に関連する「水の無駄遣いを減らす」や、G13(気候変動)に関連する「エアコンの使い方を工夫する」、G14(海洋資源)に関連する「マイボトル・マイバッグを使う」など、環境系のゴールに貢献するアクションが多く集まりました。
一方、SDGsにはG1(貧困)、G11(まちづくり)等の社会系のゴール、G8(雇用・経済成長)のような経済系のゴールも存在しており、これらに貢献するアクションが思ったように集まりません。

この記事を読んでいる皆さんも想像していただければわかると思いますが、「貧困」や「まちづくり」に貢献するようなアクションと言われても、なかなかイメージできないのです。

このようなゴールに対しては、SDGsの各ゴールの下にあるターゲットや、国連が発行する「持続可能な社会のためにナマケモノにもできるアクション・ガイド」のような資料を参考に、手探りでアクションを集めました。

最終的にゴールに偏りのない10のSDGsアクションを集めることができました。


いよいよ展示

アクションを作ったのち、展示パネルを作る作業に入りました。

私たちは展示パネルを作る際に2つのことにこだわりました。
1つ目はSDGsアクションを実際にやってみて、取り組んだ感想や取り組むコツも一緒に書くことです。今回の展示のコンセプトは「今日からできるSDGsアクション」なので、実際に取り組めることを重要視しているからです。
2つ目はSDGsアクションごとに取り組みやすさをつけることです。一番簡単な「☆」、標準的な「☆☆」、少しハードルの高い「☆☆☆」の3段階に分類しました。展示を行う10のSDGsアクションは1人がすべて実行できるものではなく、自分が可能なところからSDGsアクションに取り組むべきだと考えています。取り組みを始める目安として取り組みやすさをつけることで、健全にSDGsアクションに取り組めるような展示になることを意図しています。
(この記事の末尾にパネルを掲載しているので、この2点にも着目してみてください!)

パネルを作り終えたらいよいよ展示です!

展示風景
展示風景
展示風景

2021年11月22日から12月4日にかけて「SDGs Weeks」の期間中、法政大学大内山校舎1Fにて展示を行いました!


終わりに

メンバー全員の尽力によりよい展示になったと思う一方、展示によるインパクト(効果)を追跡しなかったことが課題点として残りました。展示パネルにオンラインアンケートのQRコードを記載し、展示を見た人の感想を集められる仕組みを今後盛り込んでいこうと考えています。
現状、作ったSDGsアクションは大学での展示という形でしか公開していないので、この記事のようにオンライン上での公開も行っていき、SDGsアクションの普及に努めていきたいと思います!

ご協力いただいた関西大学SDGsキャンパスサポーターおよび法政大学教室企画課の皆様本当にありがとうございました!

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・記事内の引用元一覧
朝日新聞,【SDGs認知度調査 第8回報告】SDGs「聞いたことがある」8割に急伸:  https://miraimedia.asahi.com/sdgs_survey08/ 
朝日新聞,【SDGs認知度調査 第7回報告】SDGs「聞いたことがある」約5割:
https://miraimedia.asahi.com/sdgs_survey07/ 
United Nations, Decade of Action: https://unsdg.un.org/2030-agenda/decade-action 
国際連合広報センター, 持続可能な社会のために ナマケモノにもできるアクション・ガイド(改訂版):https://www.unic.or.jp/news_press/features_backgrounders/24082/ 
川久保研究室, SDGs (Sustainable Development Goals) とは: https://kawakubo-lab.ws.hosei.ac.jp/sdgs/info 
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<実際に展示したパネル>

展示パネル(1/7)
展示パネル(2/7)
展示パネル(3/7)
展示パネル(4/7)
展示パネル(5/7)
展示パネル(6/7)
展示パネル(7/7)

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