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自分で気に入っている作品10選

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古い順。不定期で中身が変わります。 年越し二段ジャンプは、人生で初めて書いた物語。
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#創作

失恋墓地 #毎週ショートショートnote

失恋墓地 #毎週ショートショートnote

『探さないでくれ』
 突拍子もないメッセージを受信したツバサはため息をついた。
「またか……どうせあそこだろうな」
 文句を口にしながら、大きなシャベルを手に家を出る。向かった先は墓場だ。

 ツバサは中に入り、立ち並ぶ墓石を一つ一つ確認しながら歩いた。
「坂口……坂谷……アキ。ここだな」
 探していた名前を見つけたツバサは、持ってきたシャベルで、墓石の前のまだ柔らかい地面を掘った。地面の下からは

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大増殖天使のキス #毎週ショートショートnote

大増殖天使のキス #毎週ショートショートnote

「神様ぁ! もう限界です! 早く増員してくださいよぉ!」
「まったく、やかましいのう」

 あまりの激務の連続に耐えかねた私は、天使業務の合間に、神様に文句を言いに来ていた。

「神界はどこも人員不足なんじゃ。わがままを言うでない」
「そんなこと言ったって、もう人間増えすぎて私一人じゃどうにもなりませんってば!」
「でも、お前ら新しく創るの大変なんじゃよなぁ。ほら、ワシってば、ゲームのキャラクリで

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半笑いのポッキーゲーム #毎週ショートショートnote

半笑いのポッキーゲーム #毎週ショートショートnote

「今日こそアイツとキスしますわよ!」
 有栖川小春は、執事に向かって、もう何度目かもわからない宣言をした。
「お嬢様、こちらをお持ちください」
 執事のセバスチャンがそう言って差し出したのは、ポッキーだ。
「市井で人気の菓子にございます。これがあれば、お嬢様の目的も今日こそ達成できましょう」
「セバス、でかしたわ!」

 小春は、渡された菓子を手に学校へ行く。
 昼休み、食後の時間。鞄からポッキー

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【短編小説】アキレスと不思議な亀

【短編小説】アキレスと不思議な亀

 アキレスは、心優しく、真面目な青年でした。村の誰よりも勤勉で努力家だった彼は、毎日村の仕事をこなしながら、沢山の勉学と鍛錬を繰り返していました。彼の夢は、この世の真理を探求することでした。

 ある日、アキレスは、山の奥に住む不思議な亀の噂を聞きました。その亀と競争して勝つと、願いを一つ叶えてもらうことが出来るのだというのです。

 アキレスは、自らの夢を叶えるため、その不思議な亀に会いに行くこ

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秘密警察を宣伝してみる #毎週ショートショートnote

秘密警察を宣伝してみる #毎週ショートショートnote

「パパは秘密警察で、日本を守ってるんだぞ。 凄いだろう!」
 休日の男は、誰にも打ち明けてはならないはずの秘密を、今年の春、小学校に入ったばかりの娘へ打ち明けていた。娘にかっこいい所を見せたいという見栄は、規則には勝てなかった。

「パパすごい! おうえんしてあげるね!」
 娘はきらきらとした表情で、画用紙に何かを書き始めた。そこには、可愛らしく描かれた父親の似顔絵と、習ったばかりのひらがなで、応

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告白水平線 #毎週ショートショートnote

告白水平線 #毎週ショートショートnote

「ねえ、ウミガメのスープって知ってる?」
 下校中、綾は幼馴染の圭太にそう話しかけた。
「ああ、水平思考ゲームってやつだろ? YESかNOで答えられる質問で状況を絞り込む、みたいなの」
「それそれ。私さ、問題考えたから、やってみない?」
「すごいじゃん。いいよ」

「じゃあ、問題。アヤはケイタと遊んでいると、胸が苦しくなります。なぜでしょう」
 圭太は、少し焦った様子を見せながら質問を始めた。

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鳥獣戯画ノリ #毎週ショートショートnote

鳥獣戯画ノリ #毎週ショートショートnote

「ぎゃー!」

 目眩がしてぼーっとしていたところに、悲鳴が飛び込んできて目が覚めた。悲鳴が聞こえた方に目をやると、そこには、等身大のカエルがいた。

「ぎゃー!」

 俺も思わず悲鳴を上げてしまった。その声でまた向こうも悲鳴を上げた。
 ――悲鳴のラリーが3回ほど続いたところで、向こうの口から聞き馴染みのある声が聞こえてきた。

「あれ、も、もしかして、シンジ?」
「その声は……コーちゃん!? 

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