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∴ 気になって仕方がないハードウェア音楽機材6選
2024.5.6更新 機材を追加しました
今回の記事は筆者がとくに
気になって仕方がないハードウェア機材の情報をシェア
したいと思います。
この記事を書いた2024年4月8日現在では未発売のものもあり、あくまで独断と偏見でセレクトするのでご了承ください。セレクトした条件は下記の通りです。
マニアック
ある程度コンパクトなサイズ
音が興味深い
筐体デザインがユニーク
楽器コンセプトがいい
日本でメディアにあまり取り上げられていない
【機材リスト】
・S-4
・Siluria
・Nopia
・Fjærlett
・Terra
・Pocket Garden Listener
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S-4
デンマークはコペンハーゲンの「Torso Electronics」のS-4
・テープマシン
・ライブルーパー
・サンプルプレーヤー
・テクスチャーシンセサイザー
などの機能を持っています。
(2024.4.8現在Pre Order中)
4トラックそれぞれにモジュレーションやエフェクトを使用したり、内蔵マイクやライン入力から音をキャプチャしたり、4GBのストレージからサンプルを呼び出したりと高性能で多機能です。
類似するグラニュラーシンセやサンプラーはすでに他社から発売されていますが、S-4は
サイズがコンパクトで
筐体デザインが秀逸なところ
がすばらしいです。
複数のデモ動画を見ると、
階層を深掘りせず快適な操作性と
MIDIキーボードでのポリフォニック演奏も可能
なので、ライブや制作を問わずマルチに使えそうです。
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Siluria
アイルランドの機材メーカー「Phonic Bloom」のドローン&サウンド・マングリングシンセ「Siluria」
(2024.4.8現在まだ開発中)
シルリア時代の海洋生活からインスピレーションを得たデザインはユニークで、
どんな音が鳴るのか、
どういう風に音を変化させてくれるのか
期待が高まります。
シルル紀(シルルき、Silurian period)とは、地球の地質時代の一つで、古生代に属し、約4億4370万年前から約4億1600万年前をさす。シルリア紀(志留利亜紀[1])ともいう[2]。オルドビス紀より後の時代であり、デボン紀の前にあたる。この時期、生物の本格的な陸上への進出が始まり、陸棲節足動物や最古の陸上植物が出現する。
木で囲まれた筐体やクリアなツマミなども音楽的な創造力を刺激してくれます。
ちなみにPhonic Bloomのアンビエントマシン「Glo, The Polyphonic Whale(v2)」を購入し楽曲制作に使っています。
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Nopia
アルゼンチンの方々が製作されている機材。2024.4.8現在はまだ開発中のため情報が少ないです。
動画をみる限り、右の丸いボタン鍵盤(tonal selector)でキーを指定し、左の鍵盤でコードを鳴らす。中央の丸ツマミでメジャー、マイナー、テンションなどを変更。
鍵盤左上の正方形のボタンでベースを鳴らしたり、アルペジエーターも搭載しているようです。
思ったよりもサイズが若干大きいように個人的には思います。
Nopiaはハーモニー、音楽制作、パフォーマンスの世界を統合するための機材らしいですが、今後の展開に注目したいと思います。
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Fjærlett
ノルウェーはオスロ在住のKristoffer Gard Osenさんが設計、製造された機材。
https://tilde-elektriske.com/fjaerlett
フィアレットは
スプリング・リバーブを通して
フィードバックを生成し、
その信号をグラフィック・イコライザーによって
音作りを行う
機材です。
また入力端子からスプリング・リバーブエフェクトとしても使用できます。
単体での音は一聴するとシンプルですが、サスティンをイコライザーで調整しながら
音を変化させていく過程は独特の美しさ
があります。
筐体のデザインや操作性は侘び寂びをイメージするようなシンプルさであり、洗練されている点も魅力的です。
すでに発売されている楽器ですが、
すぐに手に入れることはできず、
待機リストに入力したとしても
待ち時間は5年以上かかる
とのことで希少性が非常に高い楽器です。待機リストには入力したので、もし何らかの連絡があれば改めて追記する予定です。
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Terra
SOMA Laboratoryの「Terra」
SOMAは2016年にVlad Kreimer(ヴラド・クライマー)さんによって設立されたロシアの電子楽器メーカーです。
Terraは12音ポリ、MIDI IN,OUT端子がついたシンセサイザーです。
グランドピアノの全音域をカバーし、半音あたり125ステップの精度で各音をチューニングが可能。中央右側の鍵盤で音を、左側でモジュレーションを制御。内部には 3 軸モーションセンサーも内蔵。
微妙なニュアンスのコントロールを
各センサーが感知することが可能
で、それらを駆使して多彩な演奏ができます。
電子楽器でありながら
アコースティック楽器のような
直感的な表現も可能
で、ひとことでは到底言い表せないほど、ポテンシャルの高い楽器です。
解説を読むと内部パーツにもかなりのこだわりがあるようで、筐体に木を使ったデザインも含めて唯一無二の楽器になっているように思います。
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Pocket Garden Listener
イタリアのメーカーClatters Machinesの「Pocket Garden Listener」
生物の表面の導電率の変化を検出し、C-1 ~ C8 の範囲の MIDI ノートと CV 信号 (0 ~ 5V) に変換し、つまみ等で制御できる機材。
MIDIノートに変換してくれるので実験的でありつつ、音楽制作にも活かせるところがポイントだと思います。フィールドレコーディングの感覚で植物の導電率を変換したものを環境音的に楽曲に取り入れたり、イメージが広がります。
公式サイトにある解説記事をgoogle翻訳したものを引用します。
Pocket Garden Listener は、生体信号からのポータブル ランダム コントロール メッセージ ジェネレーターであり、Garden Listener ユーロラック モジュールのコンパクトなデスクトップ バージョンとなることを目的としています。
生物の表面の導電率の変化を検出し、C-1 ~ C8 の範囲の MIDI ノートと CV 信号 (0 ~ 5V) に変換します。
その動作は、選択して変更できるワンノブメニューを通じて制御できます。
・プローブの感度(電流の変動に対して多かれ少なかれ敏感になります)。
・スケール (半音階、メジャー、マイナー、インディアン、アラビア);
・MIDI チャンネル (1 – 16);
・LEDの明るさ。
USB給電。
MIDI データは同時に転送されます。
・USB経由でDAWプラグインとシーケンスを制御します。
・TRS 経由で、MIDI ポートで他の機器を制御します。
モジュラーおよびセミモジュラーギアを制御するためのトリガー、ゲート、コントロール電圧を装備しています。
導電率の変化はプローブ入力によって検出され、メイン メニューの設定に従ってリアルタイムで MIDI ノートに変換されます。各 MIDI ノートは MIDI 出力と USB を介して出力されるため、MIDI ポートを備えたシンセサイザーまたは DAW の VST のサウンドを利用でき、アナログ信号に変換されます。
新しいノートが生成されるたびにトリガーとゲートが起動されます (5V)。
すべての MIDI ノートはピッチに応じて可変電圧 (0 ~ 5V) に変換され、CV 出力 (1V/oct) を通じて出力されます。
Pocket Garden Listener には以下が付属します。
・3.5mm白色プローブ。
・スナップオン接着剤の再利用可能な電極パッドのセット。
・MIDI 出力用の MIDI-TRS タイプ A アダプター (長さ 1 メートル)。
・USB ケーブル (マイクロ タイプ B からタイプ A)。
・さらに校正するための小さなトルクス-7 キー。
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以上、気になる機材の紹介でした。どれも個性的なデザインで個人的に使ってみたいものばかりです。既存の枠組みに収まらない機材は見ているだけでワクワクします。
今後も気になる機材の情報をシェアしていければと思います。もしよければみなさんの気になる機材を教えてもらえるとうれしいです!
お読みいただいてありがとうございました。
*サムネイルの画像はAIで生成しました。
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