土日の公園の憂鬱
土日の公園は、けっこう『パパ率』が高い。
そこに母と子供だけで行くと、
別にそんなこともないのに
なぜかちょっと、気後れしてしまう。
そして、子供とサッカーをしたり
自転車の練習につきあうお父さんを見て、
「あーいいよなーー」っていう
ネガティブーンが顔を出したりします。
今日は、そんな感じのことをダラダラ書きます。
◆それぞれの心のなかにある、壁。
昔は、子持ちの母親ってみんな『同じ』だと思っていた。
でも実際、その立場になってみて。
決して一枚岩ではない上に、めちゃくちゃバリエーションがありすぎることを知った。
たとえば、土日の公園で『子供とパパが遊んでいる』という場面だけを切り取ってみても、
多くの母親が理想とするような、
「パパが子供を外に連れ出してくれて、
その間にママが家事やひとやすみをする」
というケースは、はたしてどれくらいあるんだろうか。
そもそも土日は父親が仕事の人もいるし、
シングルで父親がそもそもいない家庭もある。
我が家の夫は、『仕事でいない』もしくは『いるのに出ないインドア派』タイプだ。
「土日にパパと公園っていいよねー」
「ねー」っていう会話をママ友とするものの、
パパが仕事をしてるか、
そもそもいないか、
家でゴロゴロしているかで、
なんかこう、表には出さないんだけどお互いに、うっすらと心の分断がおきているような気がしてしまう。
シングルマザーの友人は、
「役にたたない旦那がいるより、
一人のほうが気が楽だわ」
と言い切っていて、とてもカッコいい。
パパが土日に仕事の家庭は、
「平日休みだと、子供との時間が
取りづらいんだよね〜」
と言うものの、子供の送り迎えをパパがしていたり、夫婦でたまにランチもしている。
我が家の夫はというと、
基本的にゲームをしている。
か、寝ている。
もちろん、『パパと子供』の中には、
ずーっとスマホだけいじってて、子供をまったく見ないお父さんもいる。
それでも、
「外に連れて出てくれてるやん」
「その間ママは一人になれるやん」って思ってしまう。
また、親ではなく、おじいちゃんおばあちゃんが連れてきてるパターンもある。
でも不思議と、そういうのには『パパと子供の組み合わせ』ほどはモヤッとしないのだ。
◆「ワンオペ育児」ってすごいんだぞ
そういえば先日、ネットでこんな文章を見て衝撃をうけました。
"ワンオペ育児という言葉は、
共働きじゃなきゃ使っちゃいけない"
"専業主婦がワンオペ育児〜って
言ってるの見るとイラッとする"
……いや、子供を一人で見てる時間があるなら、どういうケースであっても『ワンオペ』って言っていいんじゃない??
そもそもシングルの場合はワンオペじゃないの????
夫がいる家庭にしたって、専業組、フルタイム組、パート組、どっちが上とか下とかないはずなのに。
専業主婦は『ワンオペ育児』って言っちゃダメとか、パートや時短は働いてるうちに入らないとか、世の中にはじつにいろいろな意見がある。
【ワンオペレーション】
主に飲食店で、深夜など人手が不足する時間帯に、1人の従業員にすべての作業を行わせること。
調べてみるとどうやら、「本来は2人以上でする業務を、一時的に1人でやってる状態のこと」らしいです。
だからそもそも一人の人は含まれないし、専業主婦ならやって当然でしょ?みたいな感じなんでしょうか。
いや、でもさ。
自分が店長でもただのバイトでも、
一人で店を回すのってかなりしんどくないですか?
何が起こるかわからないし、
とっさの判断もすべて自分に委ねられる。
昔の人は〜、とか、そんなんどうでもいい。
一人で子供の相手(おもに危機管理)をする、これを大変じゃないって言い切っちゃうのは、ちょっと想像力がなさすぎませんか?って思うんです。
◆その理想は、妄想かもしれない
でね、さっきの公園の話に戻ります。
公園に『パパと子供』で来ている家族は、
育児参加している
いいお父さんと、
その間に一人を満喫して
楽をしているお母さん、
ほんとうにそうなんでしょうか?
もしかしたらシングルのパパさんかもしれないし、ママが仕事だったり、もしくは具合がわるかったり、入院してるかもしれない。
知り合いで、いつもシッターさんを頼んでる富裕層の社長さんがいるけど、それでも、子育てに悩んでないわけじゃない。
目の前の人が、
また、その向こうにいる人が、
『何も悩んでない』なんて、
とんでもない傲慢じゃないか。
たしかにいいなぁとは思うけど、
それぞれの事情はわからない。
でも、
子供と一緒に公園にきてる、という点では
わたしたちは誰もが一緒だ。
幼児はそうしないと寝ないから〜、
家だとうるさいから〜ってのもあるけど、
「子供の身体をちゃんと
動かして発達させたい」
「家にいるより、外で動いて楽しんだり
ストレス発散してほしい」
って想いも、やっぱり多少はあると思う。
しんどくなる人は、
相手と自分の『違うところ』をさがす。
生きやすい人は、『共通点』をさがす。
そもそも行かない選択肢もあるのに、
子供と公園に来てるわたし、えらい。
春夏秋冬、おつかれさまです。
あなたも、あっちの人も、みんなえらい。
ちなみに、夫には「公園に行くか洗い物をするか好きなほうを選べ」と2択方式にしたところ、
いつも秒で「洗い物!!」と返ってくるので、
そもそも外に出るのがめんどくさい種族だということがわかりました。
今日もありがとうございます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?