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暮らしてみたらわかった!四季折々の景色を感じる丹波篠山

  兵庫県丹波篠山市。神戸から高速で約1時間に着いたこの地は、六甲山を超えたあたりから、どんどん景色が変わっていきます。
    篠山口インターの出口の看板の文字を目にして、まず飛び込んできたのは、一面緑の田んぼ。到着してドアを開けると、稲の先が右に左と波のようにゆれて、さわさわと耳心地のよい風の音が聞こえます。それを囲む景色もまた緑。そびえたつようなビルがなく、向かってきた風が遠くまでながれていきました。
    丹波篠山市を囲むのは500~800mの多紀連山や深山山地で、なんと市の75%が山地や丘陵地です。市街中心は盆地で、年間の寒暖差が大きく、霧がかなり深く立ち込めます。この寒暖差が「丹波黒」と呼ばれる特産の黒豆を育てるのには、必要不可欠なのだそうです。

 神戸市出身で、西明石から引っ越してきた5月下旬、この地形と気候が織りなす景色に目を奪われました。春は桜、夏は緑、秋は赤黄、冬は白。それだけでなく、1年を通して季節のさまざまな移り変わりが如実に表れるこの地は、都会の喧騒を忘れ五感を刺激する要素にあふれています。

三田市から丹波篠山を通って丹波市まで続く桜並木道
家の近くの桜並木。丹波市から三田市まで約30㎞続いています。
丹波篠山市初夏の風景
夏の夕暮れ
梅雨の時期は霧が深く、先が見えません。寒暖差が大きい事と、この深い霧が立ち込めることが、黒豆や蕎麦を育てる条件としてに最適なのだそうです。
丹波篠山市秋の稲穂の風景。まるで黄金の絨毯
山も色づき始める秋は、稲が黄金の絨毯のようです。背景が山だと色が映えます。
丹波篠山市。筆者超おすすめの関西イチと思う穴場紅葉スポット
丹波篠山の秋の紅葉時期は本当に綺麗です。京都より断然空いていますよ!!
(私の超おすすめ&超穴場の洞心寺にて。360度紅葉に囲まれうっとりしました。)


冬の雪景色。丹波篠山にあるさともんの事務所の園庭。元こども園
さともんの事務所は実は元保育園の園舎です。一晩で真っ白な雪景色になりました。

 一歩散歩に出れば、まっすぐな一本道が続き、
季節の花や生き物がたくさんいます。うるさくて嫌いだったセミの声も、ここではヒグラシの声がほとんどで、涼しげな自然のBGM。かと思えば、『かえるのうた』とは比にならないほどの、様々なカエル声の大大大合唱。文字どおり「霧がたちこめる」神秘的な景色。古民家飲食店やオーナーのセンスが光る雑貨店、歴史を重ねてきた建物やお城。格別美に美味しい食べ物、800年以上続く歴史と伝統の陶器。遊びに訪ねてきてくれた友達や恩師が「本当にいいところだね」と口を揃えて言ってくれました。昔、国語や音楽で習った日本の風景がいたるところで見られます。この地で息子を出産した私はワクワクしていました。この自然の中でどんな育児ができるんだろうか。

丹波篠山。小さいこどもにピッタリなまっすぐな散歩道。自然豊かな地での子育て。
澄んだ空気の中で生後2か月ごろの息子と散歩。この川はもう少し上の地点で南へ流れて武庫川へ、北へ流れて加古川へと分流しています。

 恵まれた自然に囲まれる丹波篠山市。しかし一方で、丹波篠山市の未来を脅かす問題があったのです。 

〈この記事を書いた人〉
おさつちゃん。現在大阪府在住で33歳の子育て中ママです。神戸市出身で、結婚後2019~2023年に丹波篠山に在住しておりました。篠山で子育てママフィールド Petit Prixに親子で通ううちに、運営母体のさともんと出会いました。現在さともんのスタッフとなり、『篠来たる』の広報担当をしています。

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