2023年のササキリを概観せよ

2023年回顧

2月。このnoteアカウントでも公開している、私ササキリが催している川柳句会ビー面(川柳のオンライン上での互評句会、選評を全公開していることを特徴としている。読むと、川柳が読める)は、22年1月から始めた。2023年のはじまりは、川柳句会ビー面の2年目のスタートだった。「【簡単】川柳の場のつくりかた【レシピ】」では、川柳をつくる西脇祥貴氏(川柳句会ビー面の初期メンバーでもある)とともに、とても実務的な川柳を続ける方法について書いた。

3月。郡司和斗氏と、川柳をつくり、よみ、はなした。素朴なものを持ち帰ることができる。

4月。川柳句会ビー面の初期メンバーでもある小野寺里穂氏が所属し、また22年11月に出した川柳句集『馬場にオムライス』の栞文を書いた山本伊等さんが主催する演劇団体Dr. Holiday Laboratoryによる『脱獄計画(仮)』を観劇し、恍惚とした。そしてそれを記録した。これは、私は川柳をつくるものだから、川柳をつくるものとして恍惚とした。霊感を得た様子が現れている。

5月。川柳を募って、私が選をし、私が評を書く、という句会を催した。続編と悟られぬよう年を越す/栫伸太郎、床オナのうねりの余波は天国へ/林やは。これらの句を一番に採ったが、ほかの膨大な句についても評を残した。
細々とした川柳の読みとして、嘔吐彗星氏の川柳を鑑賞した。これをきっかけに明らかにじぶんと川柳との関係への理解が深まった。私ササキリにとっての川柳。

6月はまつりぺきん氏による『川柳EXPO』に入っている「祖父母への呪詛」という川柳20句をつくった。
7月は、嘔吐彗星氏と公共プール氏(二人も川柳句会ビー面の初期メンバーでもある)、それから暮田真名氏と「ごくごく!天の川は飲む光の場合ツア〜」を都内でした。1日目は船に乗り吟行、2日目は『はじめまして現代川柳』の読書会。ありえない愉しさでした。

9月は、林やは氏と川柳をともにつくり、ともにはなした。読んでほしい。何かをつくる人なら、すこし喰らってしまうかもしれない。

10月、細々とした川柳の読み。ここでは暮田真名氏の川柳を読んでいる。小さな読みだが、純粋に川柳をよむ面白さみたいなものが書かれている。

11月、第2川柳句集『飽くなき予報』を出した。川柳に興味がある方は読むと、おかしくなってしまうと思います。

https://ddnavi.com/news/1220409/a/

暮田真名『ふりょの星』、ササキリ『馬場にオムライス』の批評会をした。今年いちばん大きかったことかもしれない。まだこの批評会にいる気がする。

『飽くなき予報』で出し切ったあとの、次、として川柳を40句「アセファルは頭でっかちだったとか」をつくった。23年の『飽くなき予報』から、22年『馬場にオムライス』から、あるいはこの40句か、で概ね私のカラーは異なるが、概ねササキリであるから、まずはいずれかの句集を手に入れてほしい(noteの記事にあるフォームから注文できる)。

ササキリユウイチ2という雑文を書く場所を用意した。この回顧では、なるべく短くしたので、長くなりそうなことはまた2のほうで回顧すると思う。良いお年を

2023年12月27日

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