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ハグのちから

「なんとかなる」~子供の力ってすごい

2月に入り、受験シーズン本番というご家庭も多いかと思います。
そういう我が家の長女も今日は美大入試(実技)の日。

そんなドキドキの日ではありますが、朝は「楽しんでくる!」と笑顔で出かけていきました。2年前のこの頃はそんな日が来るなんて想像もできなかったわけですが…なんとかなるものなんですね(笑)。

以前Voicyで荒木博行さんが子育てについて、何かあったとしても「自浄作用がある」「なんとなかる」っておっしゃってましたが、本当に「なんとかなるんだ」と今実感しています。

というのも、今日までに様々な葛藤があり、しんどい体験をして「やっぱり絵をやりたい!」と美大生になることを目標に頑張ってきました。これについては、今までのnoteにも投稿しているのでよろしければ読んでいただければ嬉しいです。

悩みはひとそれぞれ、なので正解がどれかなんてわかりませんが、進路で悩んでいる人がいたら「こういう人もいるんだな」と参考になれば幸いです。


ハグのちから①

さて、受験生の長女。日曜日は学科試験があり、昨日月曜日はまるっとお休み。前日の疲れを取りつつ、翌日に向けて気持ちを上げていくところでした。この日は「最後にデッサンを一枚やってみるか」「これまで頑張ったんだから明日はテンション上げて楽しんでくるか!」そんな気持ちでいたように思います。

そんな朝。

いつもならお互いそんなことを言わないのに、なぜかタイミング悪く夫が娘にあることで注意をして…
こういうのって、その時の気持ちのあり方に大きく影響されるものですね。


そして、いつもなら多少不機嫌になりつつも、その程度のことであれば受け流せるところを、やはり受験前後のデリケートな時期であったので一気に炎上!!

朝ごはんも放り出して自分の部屋へ行き、イライラ怒ってる。そしてそれから涙声に…。

「心も体も万全な体制でのぞみたいのに今日に限ってなんで!!」おそらくそんな気持ちになったんでしょう。ずっと落ち着かない様子で泣いている。あぁ、やばいやばい。このままでは気持ちがどんどん下がっていっちゃう。こんな状態で今日一日を過ごさせたくない。

夫が謝りにいったけれど、一向に収まる気配がない。


でも、どうしたらいいんだろう?


わからないまま、どうにかしてあげなくちゃという思いだけで娘のもとへ。

そして私がしたことは、とりあえず「その思いを受け止めてあげよう」とぎゅっとハグをしてあげることだけでした。

こんな感じいつぶりだったかしら?

ハグしながら泣き続ける娘の背中をさすったり、頭をなでながらしばらく寄り添ってあげました。すると、たいした声掛けなんてしていないけれど、気付くとそのまますーっと落ちついてくれました。私よりずっと大きくなった娘をハグすることは最近ほとんどなかったけれど、ふしぎと私自身も癒された感じ(ちなみに娘はすでに170㎝)皮膚を通して気持ちが伝わってくるような、安心するような感覚。とても大切なことを思い出させてくれました。「もう大きいから」なんて関係ない。抱きしめてあげるって最も基本的な愛情表現なんだってこと。


ハグのちから②

そしてそんな日の夕方。小6の息子とのやりとりの中で気になることがありました。それ、ちょっと嘘ついているよね、って思うことだったわけですが…。

それに対してはっきりしない息子に、私も怒りながらその場を去りました。その時は息子も嘘がばれたこと、怒られたことにイライラモードだったので、余計に私は腹を立てていたのです。

でもしばらくすると、私の側に寄ってきて何やら言いたげ…でもなかなか言い出せない…そんな葛藤している息子。

それを見て「頑張ってちゃんとお母さんに言いにきてくれたんだな」と思えたら、「もうそれだけで素晴らしい、大丈夫、ちゃんと聞くよ」という気持ちになれ、まずはその気持ちを受け止めてあげようとハグをしてあげました。「お母さんに話にきてくれてありがとう」って。

すると急にボロボロと涙があふれ出してきて「ごめんね、お母さん、本当は○○と思っていたんだけれど、△△で…」「話をきいてくれてありがとう。自分がずるしていたことがわかった。でも本当はちゃんとがんばりたいんだ。だから~」と、とても素直に話してくれました。そして、冷静に自分を振り返っていたように思います。成長したな、って感じる瞬間でした。

この時、まずハグをしてあげたことで、安心してくれたのかな。ちゃんとお母さん受け止めてくれる、って感じ取ってくれたのかな。心理的安全がないと、素直に謝ることなんてできないですから。


肌から気持ちが伝わってくる

抱きしめてあげることで、子供達が安心したり、落ち着いたりしてくれるだけではなく、私自身も落ち着くんだということにも改めて気付いたように思います。イライラ怒ってしまって終わり、なんてことになりそうな時に、まずはハグをしてあげることで、その子の気持ちが肌から伝わってくるような感覚だったり、「大丈夫だよ、お母さんは受け止めてあげるよ、大好きだよ」そんな大切な思いがぶわっと体からあふれてくるように感じました。オキシトシンあふれている!そんな感覚味わいました(笑)


抱きしめるだけでこんなにも愛情や安心感を得られる

頭ではわかっていたけれど改めてそのことを実感する一日となりました。幼い頃は当たり前だったのに子供たちの成長と共に、機会が少なくなったのはとてももったいないこと。

ここぞ、という時だけでなくもっとこんなスキンシップを大事にしたいなと
思いました。



皆さんはお子さんに「ハグ」していますか?


※音声配信でもお話しています。聴いていただけたら嬉しいです。




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