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息子声優デビューしたマイクロプラスチックストーリー日本語吹替版

こんにちは、笹井純子です。2度目のnoteです。
はじめましての方は、こちらをどうぞ!


今日は予定を変更して、ある映画の「プレミアムオンライン鑑賞会」のお知らせです。

実はすでに昨日から始まっております!
でも明日まで、みることができます!!
というわけで、めっちゃ大急ぎで書いておりますが、どうしても、この映画のこと知っていただきたくて今日は筆を執ることにしました。少しでも興味を持っていただけたら、こちらも大急ぎで!!「オンライン鑑賞会」でみていただけたらとても嬉しいです。

では、はりきってどうぞ!!

…というわけで、無事終了しました。

興味持ってくださった方、実際にごらんいただいた方、
お忙しい中ありがとうございました!!





小5の息子、578名から選ばれた45名の声優になる

昨年、あるきっかけで出会った映画「マイクロプラスチックストーリー~ぼくらがつくる2050年」

この映画に感動した息子は、夏に「日本語吹替版」の「声優オーディション」にチャレンジしました。
(そして声優で参加しています)。

この映画を通して、私たち家族も環境問題に関する意識や行動が少しずつ変わりました。環境問題を取り上げる映画として素晴らしいのはもちろんですが、子供達の「自分たちで未来を変えるんだ!」という強い思い、そして行動力に魅せられて、何度もウルウルしました。

これを書いている最中にも、予告編とかチラ見して、またウルウルしております。

まさか環境問題の映画で、泣くとは予想外でした。。。

ぜひ、子供も大人も、世界中の人にぜひ見ていただきたい映画です。環境問題だけではなく、様々な気付きや感動がいっぱい詰まっています。では、その映画のこと、息子がチャレンジした声優オーディションを含め、日本語吹替版ができるまでご紹介させていただきます。



マイクロプラスチックストーリー あらすじ

ニューヨーク、ブルックリンの5年生たちが世界的に大きなプラスチック汚染問題を学び、彼らの視点でこの問題の根幹が何かを問いただし、解決に向かって自分たちのコミュニティーからアクションを広げて行くまでの2年間を追った長編ドキュメンタリー。
ニューヨーク市、ブルックリン区のレッドフック地区は過去に大型台風で影響を受けた、気候変動のフロントラインにある。そこにある小学校、PS15 の5年生は、4年生からの2年間、ニューヨークのNPO、カフェテリア・カルチャーの主導によるプラスチック・フリー特別プログラムでリサーチやデータ収集を重ね、それを市議会で公表したり、自分たちの住む地域で啓発活動を重ねていく。そしてプラスチックはごみになってからだけでなく、生産の過程でも地球環境を汚染していること、そしてそれが気候変動に関わっていることを発見し、自分たちの学校のカフェテリアでアクションを起こし、それをニューヨーク市全体に広げて行く。
映画では子供達の素朴な疑問を丁寧に重ねていきながら、専門家がそれに答えて行き、そしてアニメーションをふんだんに使ってこのプラスチック汚染問題を子供から大人までわかりやすく解き明かして行く。子供達のまっすぐな熱意から希望が滲み出るマイクロプラスチック・ストーリーは世界の44の映画祭に選定され、8つの賞を受賞している。
マイクロプラスチックストーリーHPより


環境問題をときに熱く語る小5の息子

幼い頃から環境問題に関心をよせていた息子。特別何か行動を起こしているわけではありませんが、時々熱く語ります。

「地球を守ろう!」と純粋な気持ちを素直に持っている、そんな感じです。そういう時は口挟み込めません。しゃべらせてもらえません。だって、彼がしゃべりすぎて、息継ぎのタイミングがありません。ひたすら聞き役の母です。まあ、終始聞き役というのは少々辛いものがありますが(学校では友達の話もちゃんときくんやで~)、それだけ語れるのは羨ましくもあります。

自分の言葉で、得た情報や、それに対する意見や思いを「アウトプット」できるというのは素晴らしいこと。きっと、毎日ものすごい勢いでたくさんのことを吸収して、自分なりに消化して栄養にしているんやなと感心します。

頭柔らかそうです。若いってエネルギーに満ち溢れてます。

小2の頃、その熱く語った勢いで「ポスターにしたらみんなに知ってもらえるかも!」と夜に頑張って絵を描いたこともありました。多分、自然の循環のような話だったかな。翌日、学校で副校長先生に手渡し、理科室にずっと貼ってもらえるようになりました。

小さなことだけど、自分事ととらえ、「自分から何か変えていこう!」と思い、「自分から行動してみる!」ということを少し経験できた息子でした。

昨年のビーチクリーン


声優オーディション!北海道~西表島の578名の小中学生が参加

昨年春、そんな息子に「これチャレンジしてみたら?」とお父さんが見つけてくれた「マイクロプラスチックストーリー日本語吹替版」の「声優オーディション」

そういうのは恥ずかしくて嫌がるかと思いきや、「やってみたい!!」とやる気満々。マイクロプラスチックを削減する活動に、みんなと一緒に参加できる、というのは仲間ができるみたいで、相当嬉しかったようです。

それに声優自体も興味津々!おぉ~、すごいじゃないか!!「ぼく脇役でいいです」的なところがあるので、意外な一面を知りました。

新しいチャレンジって年齢関係ないんですね。わくわくしますから!

映画では子供達の素朴な疑問を丁寧に重ねていきながら、専門家がそれに答えて行き、そしてアニメーションをふんだんに使ってこのプラスチック汚染問題を子供から大人までわかりやすく解き明かして行く。
マイクロプラスチックストーリーHPより


その後、応募した子供達は、オーディションの為にオンラインで映画を観ることができました。もう何度もなんども観ました。決して難しい映画ではなく、みやすい工夫がたくさんされています。子供達が奮闘するありのままの様子は見入ってしまいます。そして専門家たちが詳しくわかりやすく答えてくれたり、アニメーションも時々入るので、約1時間はあっという間です。いいものぎゅぎゅっと詰まっています!


さて、一時審査はオンラインで行われました。日本各地から578名の応募があったそうです。北は北海道から、南はなんと…西表島!こんなにもたくさんの子供達が関心を持ってくれたことがまず嬉しいです。

そして、実際に子供達と一緒に活動し、映像を撮り続けてきた佐竹敦子監督が全員と面接してくれました。一次審査は短時間ですが、映画を観ての感想や、環境問題への関心、そして練習したセリフをいくつか言ってみたようです。

とてもフレンドリーな佐竹監督!リラックスした雰囲気で、とても楽しくオーディションにのぞめたようです。一次審査のハイライトが動画になっていましたが、みんなとっても楽しそう!!作りこんでいない、自分らしい言葉で自分の思いや感じたこと、活動の報告をしていました。

「その子らしさ」を引き出してくれて、「いいね!!」「おぉ~すごいじゃん!」と終始笑顔の監督に、みんな、いつの間にやら緊張はなくなっていたみたいです。さすがです、佐竹監督。

息子は、これまでに描いた環境に関するポスターや自由研究を紹介していました。みんなもそれぞれ、絵や自分の活動、または映画をみての感想や思いを熱く語ってくれたようです。小さな「環境活動家」が、日本にもたくさんいるなんて感動です。

声優オーディションなので、「声や話し方」というのもポイントですが、映画はあくまでプラスチック汚染問題を知ってもらう手段の一つ。これを通して活動を起こしていく仲間を作っていくこと、それを広めて多くの人がこの問題に向き合い解決していくことが本来の目的です。なので、そういうところも大事だったんだと思います。



二次審査は大川印刷さんで。「環境印刷で刷ろうぜ」!!

一次審査無事合格し、次は二次審査。それぞれの雰囲気をみて、その子に合いそうな2~3人の役のセリフを割り当てられました。それが課題です。そこから猛練習!映画をみながら、どういうシーンで、どんな気持ちや表情で話しているのか何度もみて、自分なりに練習していました。

その後は、母も登場。今もセミナー講師で「話す」仕事をしていますが、よく声や話し方をほめていただきます(嬉しい~)。会社員時代にはアナウンス研修も受講させてもらい、MCなどもやってきたこともあり、人前で何か発表したり「話す」ことに関しては、我が家では母の出番なのです。ちなみにお姉ちゃんもあるスピーチコンテストでいいところまでいきました。内容はもちろん、話し方って大事ですよね。

あっ、話がそれたので戻します。軌道修正。

さて、2次審査は各地で行われました。横浜は「大川印刷」さんで開催。老舗の印刷屋さんですが、HPを見るとまず目に飛び込んでくるのは「環境印刷で刷ろうぜ」の文字!なんか、めちゃくちゃかっこいいじゃないですか!!再生可能エネルギー100%での印刷やゼロカーボンプリントに取り組むなど積極的な「環境印刷」に取り組んでいらっしゃいます。以下のような賞を受賞されています。

第2回ジャパンSDGsアワード「SDGsパートナーシップ賞(特別賞)」受賞/
第1回横浜市SDGs認証制度"Y-SDGs"最上位「Supreme」認定/2015年度環境大臣表彰受彰/ゼロカーボンプリント(スコープ1,2のCO2ゼロ)/有機則該当有機溶剤使用ゼロ/
再生可能エネルギー100%

https://www.ohkawa-inc.co.jp/


2次審査会場の大川印刷さん

 


環境問題に取り組む素晴らしい企業の方々にもこの映画を協力していただいています。ちなみに、オーデション東京会場は、日本語吹替版の共同制作された、アニエスベーの青山店で行われました。

https://www.agnesb.co.jp/top/CSfTop.jsp




声優になる。レコーディングスタート

そうして、ドキドキの日々を送り、ついに「合格」の連絡が!!
おめでとう!

佐竹監督曰く、息子の環境問題への熱い思いが伝わってきた、そして○○役のイメージにピッタリだったとか。そして、引き続き、猛練習の日々は続く。。。

横浜のレコーディング会場は2次審査と同じ大川印刷さん。それほどセリフは多くないのですが、セリフによっては、監督のイメージする雰囲気にするのが難しいことばもあり、一緒に何度も繰り返し練習。でも、そんな時もアドバイスの仕方が佐竹監督、とてもうまくて。大変だけど、それ以上に楽しい経験になったようです。

この日は大人の声優として出演いただいた県議会議員の野田はるみさんもレコーディングにこられました。息子は野田さんに「※特任アンバサダー認定証」をお渡しする、という大役もいただきにっこりでした。他にも大人の声優として、様々な方が協力してくださいました。

(※声優になったみんなはマイクロプラスチックストーリーアンバサダーズの「特任アンバサダー」となり、プラスチック削減の為のアクションを広げていくことになりました。)

野田はるみ議員と


レコーディングは各地で行われました。佐竹監督が九州や四国など行脚されている様子が、このオンライン鑑賞会でも、「メイキング動画」で見れます。今も見てたのですが、、、またウルウル。どんだけ泣くねん!と思いますが、何度見ても子供達に感動します。そういう映画です。


なので、、、
やっぱり今日か明日、絶対見ていただきたいです!!



日本語吹替版完成!プレミアム上映会

日本語吹替版の完成を記念して、昨年12/24~30日の1週間、アップリンク吉祥寺と京都にて、プレミア上映会が行われました。その間には、トークセッションにエシカルディレクターの坂口真央さんや、現代美術家であり東京藝術大学の日比野克彦さんが登場。オンラインで佐竹監督が参加された日もありました。

我が家は家族全員で観にいきましたが、その日は平日で、会場の入りはそこそこでしたが、5人の子役たちのおかげで、とても楽しい上映会となりました。同じ神奈川から、そしてなんと鹿児島からも!

さて、これまで何度も何度も字幕版で映画をみてきました。ですが、吹替版になったことで、ぐっと身近に感じるような、ダイレクトにメッセージが伝わってきたような、そんな感動がありました。というわけで、最初っから、目にはずっと涙が溜まっておりました。。。

佐竹敦子 監督がこだわった、NYブルックリンの小学生たちのエネルギーを伝えられるような吹替。45名の子役たちは見事にその大役を果たしていました。原作のイメージを崩さず、メッセージを伝える、そんな素晴らしい作品でした。

本編後のメイキング映像も、笑いと感動に溢れたもので、また母ちゃんは泣く。。。息子を通じてこんなにも素晴らしい映画に関われたことをとても誇らしく思いました。

上映終了後には、子役のみんなは初めて顔を合わせるにも関わらず、すぐに打ち解けて仲良しに。オンライン交流会で少しは知っていたものの、こうやって顔を直接合わせることの大切さを実感しました。そして子役の共通の悩みは、映画に関わることで強く盛り上がった自分の問題意識を周りにうまく伝えられないもどかしさ。1人ではできなくても、みんなと一緒だからできる、そんな仲間になれたらいいなぁ、と思いました。


NYの小学生が実践する変革のレシピ!

プラスチック汚染問題に立ち向かった、ブルックリンの小学生が実践する変革のレシピ!

これからの複雑な世の中を生きていく若い人たちが、自分たちで声をあげて社会の仕組みを変えていくチカラをつけてほしい。そういう監督たちの想いが詰まったこの映画は、すでに公開から40ヶ国以上で上映されてきました。そして250回以上の座談会で世界の方々と監督たちがディスカッションし、たくさんの方のアクションに繋がってきたのです。
この映画はアメリカの非営利団体、カフェテリア・カルチャーがプラスチック削減の環境教育プログラムをドキュメントしたもの。共同監督の二人はその団体の運営や教育現場を仕切っている張本人たちで、子供達と一緒に活動しながら、映画の製作をしました。この映画に登場するニューヨークの第15小学校は、低所得者用の市営住宅のど真ん中にあり、家庭的にも複雑な子供が多い学校です。そんな彼らが、自分たちの未来を良くしたいと
自分たちの学校、コミュニティー、そしてニューヨーク市全体へと変革の輪を広げていく姿を見て、みなさんもアクションを起こす勇気をもらってください。
マイクロプラスチックストーリーHPより

 

 

小5息子、小さな世界から変えていく

そして、同じ小5の子供達が、熱い思いを持って、変革を起こしていく様子をみて、「自分たちにもできるんじゃないか。何かしなければいけない!」そんな気持ちにさせられた息子。

映画に関わったことで、学校の帰り道ごみを拾って帰ってくるようになりました。お父さんと近所の川や、アンバサダーのみんなとビーチクリーンをしました。上映会で出会ったメンバーとは一緒にビーチクリーンをしよう!と今計画をしています。友達や先生、議員の方にこの映画をみてもらえるようにチラシを作り奮闘しました。そして、同じ仲間を増やして、学校でプラスチック削減の活動ができるようにしたい、と頑張っているところです。

ビーチクリーン。マイクロプラスチックを集める子供達

もちろん、私達家族もプラスチックを極力使わないよう頑張っているところです。もちろん完璧ではないし、それに大きなことはできない。でも自分でもできることがあって、変化を起こしていくことが大事なんだ、ということを学んでくれたと思います。

まずは、45名の小さな環境活動家であり声優たちが作り上げてくれた映画を、一人でも多くの方に観ていただけたら嬉しいです。(※無事終了いたしました。)



最後までお読みいただきありがとうございました。

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