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こめときどきうさぎとたまご

ここ宮城県石巻もだいぶ暖かくなってきた。日差しも心地よく、外での農作業に最適な季節が来た。もう4月か。桜もチラホラ咲き始め、他の植物と一緒に農村地区を色鮮やかに彩っている。

そんな色鮮やかに変わりつつある風景を眺めながら、夫婦でふと思う。

なんで年度始まりが4月何だろう、と。

調べてみると、諸説云々はあるがその一つはなんと「米」が大きく関係しているとのこと。

明治時代の日本は農業国で、主要産業は米作だった。

江戸時代は米による年貢(税金)の納付だったけど、明治に入ってからは現金での納税が義務付けられた為、米を収穫した後、売って現金化しないと納税出来なくなった。
 この時代、納税される大元の大部分が「米」によるものだったから、この「米」の収穫量に合わせて国の予算が組まれていたそう。その為、「米」の収穫後から国の予算を組むのに時間的余裕を持たせた結果、4月始まりとなったそうだ。

凄いなやっぱ「米」の力って。改めて、「米」の重要性を感じた。

ちなみにドイツの新年度(新学期)は、大半が夏休み明け8月下旬から9月に始まる。

ところで、話は変わるが、今日はキリスト教イースター(キリスト復活祭)。キリストが、十字架に架けられた3日目に復活したことを祝う日。また同時に、待ちわびた春の到来を祝う日。

木々が芽吹き始め緑が溢れ出すこの季節に、ドイツでは、各家庭で卵の殻にカラフルに彩色したり、絵を描いたりする。そしてその卵を庭に隠し、子供たちに探されるエッグハントと呼ばれる宝探しを行う。

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子供も大人も一緒に、外で自然を感じながら楽しむ最大のイベントだ。ちなみに、この日使われるのは基本的に茹で卵。

元々イースターラビットといううさぎが卵を隠すといわれていて、その卵を探すゲーム。

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でも、そもそもなぜ卵なのか。

それは、命の始まりを象徴するもので、動かない卵から生きものが生まれることが、死んだキリストが復活するさまを表していると考えられているからだそう。

卵以外にもうさぎの形をしたチョコレートなどが一緒に隠されている。これもイースターを祝う大事なアイテム。

うさぎも多産なことからやはり生命と繁栄の象徴とされている。東欧ではうさぎは出て来ないらしいけど。

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イースターラビットもソーシャルディスタンスを訴えるこのご時世。今年は、色んな行事が行われると良いな。結局、昨年度は一度も子供の保育園行事も含めて、何一つ参加する事が叶わなかったから。

ここ宮城県の新型コロナ感染者数も増加しているし、一刻も早い平穏な日々の復活を、春の陽気のもと子供たちと庭で卵を探しながら、ただただ祈るばかりだ。


ここで今日のドイツ語!

イースター:Ostern(オーステルン)
うさぎ:Die Hase(ディ ハーゼ)
卵:Das Ei(ダス アイ)

それじゃ〜また来週!Ich wünsche Euch frohe Ostern!!









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