笹煮

寄る辺ない日常を。

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最近の記事

憧れのお香のある生活

ドライブ中、偶然見つけた千葉県君津市の骨董品店「アンティークショップKAZUSA」で、鳥形のお香入れに一目ぼれした。 気のいい店主が「それ2万円ぐらいするけど、3000円でいいよ」と気前よく譲ってくれた帰り道、さっそくこのお香入れについて「鳥 お香入れ お香」などと検索すると、割と簡単に出どころが分かり、めちゃくちゃ量産品かい!!となった。 しかし物はしっかりとしたものらしく、富山県にある株式会社竹中銅器という会社がつくる高岡銅器という香炉で(なんてややこしい!)1万円く

    • 私設図書館はじめました

      日本一小さいであろう私設図書館をつくりました。 蔵書5冊なので、図書館というのも恥ずかしい・・・ 図書室としました。 「緑の図書室」 ・場所はマンション1階の管理人自宅ベランダ前 ・不定期で10時頃から19時まで本を貸し出しています(当日返却) ・詩集、短編集、読み切りの漫画など大人向けのものが中心です ・勝手に持っていってください ・基本的には前の公園のベンチなどで読んで頂くことを前提としていますが 問題ない人であれば管理人宅で読んで頂いてもかまいません(冷暖

      • セックスレス~私の悲しみは誰かの幸せのために

        いまは解決?改善されたっぽいですが、数か月前まで我が家はセックスレスでした。その経緯や期間は省きますが、セックスレス期間中の私は大変イライラしやすく、夫に優しくない妻だったと思います。 そうです。夫拒否タイプです。 セックスがないことはもはやしょうがない。話し合いだってしたさ。離婚だって口にしちゃったし、コロナさえなければ外で誰かと・・・なんて検索「秘密基地」HPも食い入るように見ました。 でも解決しないならさ、せめて対処したいのは「私の心の平穏」。 それのみです。

        • 6月、ツラい人は朝顔を育ててみて欲しい

          【手順】  1、ホームセンターで以下を買う   ・朝顔の苗一つ。何でもいい。150円~250円   ・直径20㎝、深さ25㎝くらいの鉢一つ。    できればプラスチックではなく素焼きがいい。300~500円   ・培養土(土)。一番小さいサイズ。300円~400円    ドラッグストアや100円ローソンなどでも売っている。 2、鉢に6分目くらいまで土を入れ、朝顔の苗を突っ込み、さらに8分目くらいまで土をかける。 3、毎朝水をあげる。 たぶん多くの人が小学生の時に育てさせ

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          祖母の肛門を見た日

          今日、私が生まれて33年の間いつも私を愛し慈しみ事あるごとに手を差し伸べてくれた祖母の肛門を見た。 要するにそういう介護状態に入ったということだ。 初孫である私のおしめはあなたに何度変えてもらったのだろう。 物心つく頃には祖母に両足を抱えられ「しーっ」って耳元で囁きながら庭でおしっこをさせてくれたことを思い出す。 そう、私は祖母に抱えられて排泄をしていたのだ。 ならば今日の私は祖母を抱えていたかった。 しかし実際は介護ヘルパーの女性がベッドに横たわる祖母の肛門に浣腸を

          祖母の肛門を見た日

          ある一つの苦悩~8050問題によせて

          私には今年50歳になる独身・無色・実家暮らしの叔父がいる。 この叔父(以下、J氏と呼ぶ)は姉二人の末っ子長男として、大企業に勤める父と過保護な専業主婦の母のもとで何不自由なく成人した。ように思う。 しかし以下のような諸々の問題を抱え、現在は唯一残る80代の母親と暮らし 精神病を抱えながら鬱屈した人生を送っている。ように思う。 ・親のコネで大企業に入社→自己都合で退職 ・バツイチ子持ち女性と結婚→離婚 ・離婚後に親の援助で戸建てを建築→支払いが続かず売却 ・FXにはまる→

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          おばあちゃんメディア化計画

          私の82歳になるおばあちゃんは中々の苦労人だ。 そして苦労人にもれなく付随する「優しい人」であり、その多くの人と同様に「名もなき一般人」である。 母を10代の頃に亡くしているいる私は昔からおばあちゃん子であり、 おばあちゃんの無償の愛を33年間、現在進行形で受け続けている。 普通よりちょっとだけ濃い、祖母と孫の関係は死をもって遅からず終わりを迎えるであろう。 という思いはずっと片隅にあったが、現実的に実感しはじめたのは祖母がパーキンソン病になった2年前からだろうか。 そこ

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          コロナで救われたモンゴル料理家の一歩

          無職生活に入った途端にコロナが本気を出し始め、時間が出来たら一人で行きたいと思っていた文化施設やスパなどが軒並み休業状態となってしまった。 世間では子どもの預け先に苦心している共働き世帯の話題や画期的な対策がニュースで流れてくるが、在宅ワークをするわけでもない、行き先のなくなった無職が困っているという話題はもちろんない。あるわけがない。 そんな数少ないコロナ被害者である私だが、実は昨日、コロナに救われたことがあった。 さかのぼること2か月前、高校時代の同級生5人と「寒い

          コロナで救われたモンゴル料理家の一歩

          体験型カタログギフトで思うこと(体験前)

          退職のプレゼントに会社のみんなから体験型カタログギフトをもらった。 私がいた会社では退職時に一言メッセージの寄せ書き色紙と何か記念品を 渡す習慣があるのだが、断捨離中だから寄せ書きをもらっても速攻で捨ててしまうので先に辞退してみた。あれはいらんと。 日本の伝統ともいえる色紙文化については言いたいことは山ほどあるのだが それはまた別の話として、気の利く後輩たちは記念品の方でもグッジョブな仕事をしてくれた。 ちなみにこれまでの記念品は、コスメやバスグッズ、食器類など。 「笹煮

          体験型カタログギフトで思うこと(体験前)

          漢方薬局で本心を伝えるのに3時間かかった話(ニキビ人生編 part.2)

          さてさて、ニキビに長年悩まされていた私がピルによって救われたと思ったらまた突き落とされた話の続きです。 【part.1はこちら】 ピルでは根本的な解決にはならない。 また皮膚科通いするのは嫌だし、エステや美容クリニックも搾取感が半端ない(何度か行った)。 これまでの「ニキビを治す」というアタックではもう無理だと痛感した私は、「体質を変える→ニキビが治る」という、一見遠回りな方法で腰を据えてニキビと、否、体質と向き合うことを決めた。 それが漢方だったのである。 といっ

          漢方薬局で本心を伝えるのに3時間かかった話(ニキビ人生編 part.2)

          漢方薬局で本心を伝えるのに3時間かかった話(ニキビ人生編 part.1)

          退職→無職 の間にやるべきことの一つとして、自分の体に向き合うことを課した。 自分の体を疎かにしないというのは、現代の私たちにとっては割とハードルの高い「当たり前」のことだ。 私の体の問題は10代の頃からただ一つ、「ニキビ」である。 思春期ニキビから順調に大人ニキビに移行する過程で、ニキビ発生の原因は複雑に変わっていったのだろうが、定期的に掛かる皮膚科代や、突発的に買ってしまうニキビ用基礎化粧品などにかける労力はこの15年ほど変わることなく、良くなったり悪くなったりを繰り

          漢方薬局で本心を伝えるのに3時間かかった話(ニキビ人生編 part.1)

          マウスピースを作ったら小顔化という副産物を手に入れた。

          いつのころからだろうか。 朝方、上下の歯をこれでもかと噛み合わせてしまうことが習慣になっていた。 苦しかったしとっても嫌な感じだったけれど、その問題に向き合う以上に日常のちょっとしたタスクが多すぎてほったらかしにしていた。 しかし、いよいよその朝方の噛みしめは見過ごせないところまで迫ってきた。起きた時に明らかに顎が疲れているのである。 寝ているのに、自分で自分を疲れさせている・・・ この状態にホトホト嫌気がさし、近所の歯科クリニックに相談しに行った。 お馴染みの可愛い系

          マウスピースを作ったら小顔化という副産物を手に入れた。

          「仕事辞めたらヤリス買ってあげる」そんな旨い話がうちにはある。

          「仕事を辞めようと思う。というか辞める」 そう夫に宣言したのは、ほんの1か月前だったと思う。 昨年下半期から続く私の体調不良に夫の仕事でのやるせない出来事が重なり続け、たった二人の笹煮家だが「いろいろ上手くいかない感」がとぐろを巻いていた。 二人きりだからこそ、お互いの影響がもろに出てしまうというのはあるかもしれない。 先に退職という割と大き目な現状打破を宣言したのは私だ。 いや、「女だ」と言おう。 女は動いた。 そして男はお風呂を壊した。 (゜レ゜) マジか・

          「仕事辞めたらヤリス買ってあげる」そんな旨い話がうちにはある。

          ほうれい線が深くなったので退職します

          今日、約3年続けた会社を退職した。 新卒から14年弱、4回目の転職で入社した会社ということで、フラフラした社会人生活を送ってきた身としては、別段勇気のいる決断ではなかった。 私も今年で3●歳。 本当なら腰を据えて長く働き、願わくば産休・育休を取り、女性の活躍を推進したい会社の意向に沿ってここでキャリアを積んでいきたかった。 昨年結婚した心配性の夫にも、「一生共働きで頑張るから大丈夫!」と言ったのはどこのどいつだ問題をたった一年で勃発させた。 仕事を辞めたいと本気で思い始め

          ほうれい線が深くなったので退職します