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漢方薬局で本心を伝えるのに3時間かかった話(ニキビ人生編 part.2)

さてさて、ニキビに長年悩まされていた私がピルによって救われたと思ったらまた突き落とされた話の続きです。

【part.1はこちら】


ピルでは根本的な解決にはならない。
また皮膚科通いするのは嫌だし、エステや美容クリニックも搾取感が半端ない(何度か行った)。

これまでの「ニキビを治す」というアタックではもう無理だと痛感した私は、「体質を変える→ニキビが治る」という、一見遠回りな方法で腰を据えてニキビと、否、体質と向き合うことを決めた。


それが漢方だったのである。


といっても、漢方は皮膚科でもよく処方される薬の一つで、粉末タイプのものは数種類今までも試していたが漢方の特徴である「長い期間かけて効果を出す」という性質上、ニキビに効いているのかいないのかさっぱり分からなかった。
そして飲んではいたが、「漢方なんて効くわけない」とバカにしつつも、どこかで「本当の漢方はこれじゃない」とも思っていた。


漢方は中国のものである。


中国は凄い。
なんて言ったって歴史が凄い。
何千年もかけて研究された医術として漢方を生み出しているのだから、
ピルという西洋の薬では変えられなかった私の体質も変わるかもしれない。


本気のやつはめちゃくちゃ期待できるはずだ。


本気の漢方を求めて私は漢方医を探した。


でもよくわからなかったので、家から一番近い漢方薬局の扉を叩いた。


駅前にあるその漢方薬局は意外と綺麗な外観と手作りの怪しいポップが混在する「別に個人の自由でいいんだけど、体調悪い時にあえてそこ入らないよね。普通病院行くよね」感はあった。

白衣を着た地味目の日本人女性が迎えてくれたので「ちょっと相談したいことがあるんですけど」と言ったら、「予約はされていますか?」ときた。

予約するレベルとは思ってもいなかったので(フラッと行ったらサクッと良い感じの漢方をくれると思っていた)、反対にこっちが怪しまれつつ、今は先生がいないので今日の夕方に来てくださいと予約を取って帰ってきた。


そして夕方5時。


念願の漢方医はフレンドリーな中国人のおじさんだった。日本語堪能。
そしてなぜかまず、性格診断テストのようなものをさせられた。

「自分は好意的な人間だ。 はい どちらでもない いいえ」みたいな。

就活やセミナーなどの仕事関係以外でこのテストをやるのは?
っていう問題が出たら、私だけが「漢方薬局!」と答えられるであろう。


その他にも、普通の病院より詳しめの「問診表」を書き相談スタート。

で、スタートから私は失敗してしまったのである。
最終ゴールである「ニキビを治す」というのを、力強く言ってはいけない。
なぜなら私の目的は「体質改善」なのだから。

という思いが強く出てしまい、婦人科系の病気をしたことや生理不順なことをメインに「で、ニキビにも長年困っているんです」とサブ的な感じで伝えてしまったのだ。

そこから漢方医は普段の私の生活の様子をかなり詳しく聞き出しはじめ、
漢方の基礎知識についても丁寧に説明してくれた。

話始めから「今日はこの後、予定ある?」と聞かれたので、多少長くなることは予想していたが、甘かった。

全然、ニキビの話にたどり着かない・・・・


繰り返される質問と応答。

その中でふと沸いた疑惑・・・・
私・・・不妊の相談しにきたと思われている・・・・?


思い返してみれば、この漢方薬局の店頭にデカデカと張り出されているポップはすべて「不妊」についてのものだった。

私が言っているのも、

「生理不順でホルモンバランスが悪いと思う(のでニキビができる)」

「前はピルを飲んでいたけど辞めた(のでニキビができる)」

と、漢方で体質を改善して子どもができるようにしてください!と言っているようなものだった。
漢方医、全然悪くない。まとも。

さらにその漢方医はかなりフランクな話しやすい人で、夫婦の夜の生活の改善方法やよくある問題なんかもオープンに話してくれ、ある意味、この年代のおじさんとセックスについていやらしくなく話せたのはとても新鮮でためにはなったのだけど、本来の目的は違う!

しかし楽しくなってきて盛り上がった私は「っていうか本当は子どもはどっちでもいいんですよね」と言ってしまった。

そこで「??」な漢方医。

「旦那さんは何て言っているの?周りが早く産めってうるさいの?」と、自分の意志よりも周囲からのプレッシャーでここに来ていると判断され、実体験を交えながら親子関係についてまた次のステージへ話が移った。

さらにここで先ほどの性格診断テストの結果が発表され、「あなたの性格的には子どもがいなくても、その場その場で楽しめる性格だから無理して産むことはない」と励まされた。


「そうなんですねぇ」と納得顔だけど、あまり食いついてこない私に漢方医はまた「??」。


その後もムニャムニャといろんなことを話し、どんどんニキビというキーワードを出しづらくなった私。

「ニキビ→実は不妊」の相談はできても「不妊→実はニキビ」は言いにくい! 前者もなかなかだが・・・

これはニキビという症状が一般的に低く見られているからだと思うが、じゃあ不妊は高尚な悩みなのか?とも考える。

すでにこの時点で2時間は超えていた。
外はもう真っ暗。そろそろ帰りたい。お腹すいた。


そう思っていたのはお互い様だったのだろう。


とうとう言ってもらえた。

「一番の目的は何?」と。


ニキビを治したいです!!( ;∀;)


そんなこんなで私に合う本気の漢方を配合してもらえ、今日で飲み始めて5日目である。

本気の漢方は、まず粉末なんかじゃない、30分間の煮出しだ。
めちゃくちゃ手がかかる。
退職しないと無理だ。(不妊問題とリンク!)

独特な匂いや味、保険が効かない価格のことなど、本来書きたかったのはこっちなのだが、長くなりすぎたのでそれはまた効果を感じられ始めたら改めてご紹介したい。

不妊の問題がメディアや政策でも多く取り上げられるようになったが、その陰でいまだニキビについても悩んでいる人がいるということを知ってもらいたい。

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