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筋トレのコツ41:筋肉の成長を阻害する「ミオスタチン」

これも前回の『筋トレのコツ40:筋肉に糖を取り込むために必要な「インスリン感受性」』に引き続いて「個人的なメモ」です。決して鵜呑みにしないようにして下さい。


「ミオスタチン」とは?

「ミオスタチン」は蛋白質(遺伝子)の一種で、これには「筋肉の細胞の成長を制御する」役割があると言われています。

特にこのミオスタチン、実は「筋肉が必要以上に成長する事を防ぐ」という作用を持っています。そのためこれが強く活性化されてしまうと、筋肉の成長が望めなくなり、分解の方が上回ってしまいます。

よって筋肉を鍛え、効率良く大きくしていくためには、この「ミオスタチンの働きを抑える」という事が重要になります。


「ミオスタチン」の働きを抑えるには?

このミオスタチンの働きを抑えるためには、「高強度のウェイトトレーニング」によって、「筋肉に大きなストレスを与える」という事がまず重要になります。つまり単純に言って「筋肉の成長が必要な状態にしておく」という事ですね。

またミオスタチンの働きを抑えるには、「抗酸化(紫外線対策、内外のストレス対策、加齢等による細胞の老化対策、抗酸化物質の摂取など)」や、「管理された食習慣(運動量に見合った食事内容やその量、頻度、タイミングを管理する。制限するという事ではない)」、そして「十分な休養(運動量に見合った睡眠)」なども重要になると言われています。

まぁこれらは当たり前の事なのですが、要は『それらの「内容や質」が「トレーニングの効率化」に大きく繋がっている』という訳ですね。つまりそれらが積み重ねっていけば、いずれ大きな「差」になっていきます。

尚、ミオスタチンはそのように「遺伝子」であり、親からの遺伝による影響を強く受けています。人によって「筋肉がつきやすい」「筋肉がつきにくい」という体質がありますが、それにはこのミオスタチンが大きく関係していると言われています。

ただし、全てがこの「ミオスタチンだけ」で決まってしまう訳ではありません。何故なら、筋肉が付きづらいのは、そのように「ミオスタチンを抑制できないような、生活習慣を積み重ねているだけ」という可能性があるからです。

また何より、ミオスタチンに限らず「遺伝子」というのは、その全てが見た目に分かりやすい形で現れる訳ではありません。例え両親あるいは親族がみんな痩せ型で、筋肉の量が少なくても、貴方自身がそうであるとは限らないのです。

見た目だけで「自分は筋肉がつきにくい」などと考える必要は全くありません。


「ミオスタチン関連筋肉肥大」とは?

遺伝子的にこのミオスタチンに異常があり、遺伝子として上手く機能しなかったり、遺伝子そのものがない場合があります。

その場合、幼少期から大人並み、あるいはボディビルダー並みに筋肉が成長しやすくなる事があり、それを「ミオスタチン関連筋肉肥大」と言います。

これは世界でも数百人程度しかいないと言われている非常に珍しい症状のため、研究はあまり進んでいません。しかし、もし人為的にこのミオスタチンを抑制する事ができれば、それによって効率良く筋力を上げる事ができ、様々な病気の治療や老化への対策として応用できる可能性があります。

一方、おそらくまだ技術的にはできないと思われますが、そうしてミオスタチンを人為的に抑制する事ができれば、スポーツ選手のパフォーマンス向上のための「ドーピング」の手段としても、利用する事ができてしまいます。

ちなみにこの「ミオスタチン関連筋肉肥大」は、人間以外の動物でも稀に見られる事があります。特に食用にされる動物では、敢えてそのように品種改良する事で肉質を上げる・・・という事も研究されているようです。まぁそれこそ本当に倫理的にはどうかと思いますが、そういう研究が良い形で人間に活かされれば・・・という期待はしています。



以上です。メモとして残しておきます。

「サポート」とはチップのようなものみたいです。頂いたチップは食品やサプリメントなどの検証に活用させていただき、後日記事にしたいと思います。