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Grade 9: Getting to know each other better

多分、恐らくきっと、
Iちゃんがスターフィッシュ君と付き合い始めたのをきっかけにIちゃんはE君とも頻繁に話すようになる。
彼女はいち早く彼のMSNと携帯電話番号をゲットしていて、よく帰宅後に話してたんじゃないかと思う。

Iちゃんはかっこいい日本人の彼氏ができたことで鼻も高かったし、他の人を手伝う心の余裕もその頃あった。
どうせなら親友のSarryも彼氏ができればきっと楽しい!多分そういうところだと思う。

「ねえ、EってSarryが好きなんでしょ?」

Iちゃんが単刀直入にぶっ込んだ。

えええええ〜〜〜〜!!How do you know?😅

Because you said you like someone from our grade, and the prettiest Japanese girl in our grade is Sarry :P 

Prettiestかどうかはさておき、図星だったらしい。
あとちなみにこの一言はIちゃんが実際に言った会話を見せてもらったことが当時あって記憶に鮮明に残ってる。
最初はE君はGrade9の子が好きらしいよ、って聞いてて、私は日本人が好きそうなタイプだからSちゃんとかなんじゃない?ってしらばっくれてた気がしてきた。

Iちゃんの協力(?)もあって、E君は私のMSNアドレスを入手する運びになる。
E君からMSN追加されて、最初にチャットをした日のことはもう流石に覚えてない。
E君はSarryのことが好きみたいだからさ、っていう事前情報をもらってたかどうかさえも。知ってたような気がするけど。

けどきっとE君のことだから
「こんにちは😃
あの、えっと、僕が誰か分かるかなー?」
って言ってきたんじゃないのかなあ。

UN楽しかったなーw とか。当たり障りのない会話なんかしちゃって。

私の手元に残ってる会話のログは17年前の10月22日から。
きっとUNも全て終わって、イベントがひと段落した頃なのかな?

覚えてるのは、MSNを追加してもらった日からお互いオンラインが被れば毎日真っ先に話しかけてもらってたってこと。

宿題が大変だよー、あー今の時期やとあの課題が出てる頃かー。G10はもっと大変なるでーw、でもSarryちゃん英語できるから全然余裕でしょー とか。

学校で全く話さない代わりに、MSN上ではいつもいつもペラペラお話ししてた。

この頃の彼のMSNの名前は

バスケットボール×籠球×Basketball+study+and I ■ U

彼の心情がよく現れるのがMSNの名前でのちにSugarちゃんと
E君語録としてめちゃくちゃ話のネタにしていた。この話はまた追って。

彼にとっては留学二年目の年、前年よりもっと気合を入れて成績を上げて部活も頑張ろうと意気込んでたんだろうな。
そして、そこに、下級生が来て出会ってしまったんだろうな。
いや、そんな書き方はおこがましすぎるかな。今年は恋愛もしたいなって意気込んでる中にたまたま私がいただけなのかもしれない。

ちなみに彼の当時のMSNプロフィール画像は当時リリースされたばかりのミスチルの「I ■U」のアルバムジャケット写真。
ニックネームにあるand I ■ Uは5番目の収録曲であるand I love youのこと。

Mr. Chilldren 「I■U」

このアルバム、この曲が、後に私にとってかけがえのない思い出が詰まりすぎものになるということは、この時の私はまだ知らない。
私の中でこのアルバム・曲は今でもミスチル史上最高傑作だと思ってる。彼のMSNに追加された日が私のミスチルとの出会いでもある。

お互いのことも何も知らないから、私がミドルスクールのG6以前にもこの国にいること、英語のクラスはネイティブクラスにいること、彼は最初何も知らなかった。
私は私で、彼が一人でGrade9から留学しにきていて、下宿先で暮らしていることを知らなかった。

きっとどうやったら私と仲を詰めれるか彼なりに考えてたんだろうと思う。

10月22日のログを読み返すと、普段は「俺」って言ってるはずが私に対しては「僕」と言ってて、会話の中で一人称がごちゃ混ぜになってた。
私は私で、「可愛いSarryちゃん」を演じて文の書き方が普段とは違うのんびりした書き方だった。
お互い、嫌われたくなくて繕ってたんだろうね。

MSN上での世間話が続く間、きっと携帯電話番号も交換していて。
なんとなく携帯の番号もIちゃん経由で渡ってた気がすごくするんだけど。。。

MSNで話してない間はSMSでメッセージを送り合ってたんだと思う。
ある時期からずっとSMSをしてた記憶はあるけど、時系列的にはもうちょっと後の話。

何がどういうきっかけで、E君との距離が縮んだのか覚えてないけど、もうちょっと後のタイミングでHageとFちゃんにもE君が私を好きなのが広まっていて、日本人の先輩や同級生の一部たちにはE君と私がずっと連絡を取りあってることがなぜだか知れ渡ることになる。

きっと「あの可愛い」くてみんなに愛されてたE君がどっぷり恋をしちゃってるということで冷やかし半分、応援半分で興味を持ってた人が多かったんだろう。


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