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「商品の向こう側」を知って欲しい

最近なぜか「商品を売ってはいけない」という言葉をよく目にします。

積極的にそういうことを調べている訳でも無いのですが、なぜかよく出会うこのフレーズ。

ハンドメイド作家をしているので、「天然石アクセサリー」という商品を売ってはいます。

また、ハンドメイド作家活動に関するコンサルや、SNS運用方法に関するコンサルもしているので、「サービス」という商品も売っている。

でも「商品を売ってはいけない」というフレーズに対して、「確かにそうだよね」と思います。

今回のテーマは「商品の向こう側」について。

何かお役に立てたら、嬉しいです。

「作品の向こう側」を好きになって欲しい

私がハンドメイド作家を始めたばかりの頃、「こうなったらいいのに」と思っていたことがありました。

「作品の向こう側を知って欲しい」
「私(sarari)から買いたい、と思って貰えるようになりたい」

突然ですが、私はスターバックスが大好きです。

大好きな「場所」でもあり、憧れのブランドでもあります。

ドリンクも美味しいし、オシャレな音楽と内装で居心地も良い。(ちなみにいつもカプチーノをウェットでいただいてます。大好き。)

店員さんも優しくて、何時間でも居たくなる。

スターバックスのドリンクだけではなく、「場所」にも価値を感じているのです。

そしてスターバックスに関するビジネス書をあれこれ読んだ結果、人材育成のことや、家でも会社でもない第三の居場所をであるというコンセプト「サードプレイス」にも影響を受けました。

結果的に、私は「スターバックスみたいになりたい」と思うようになったんです。

ハンドメイド作家なのに。

順番が逆だった

これはハンドメイドを始めたばかりのころのお話です。

スターバックスに憧れた私は、「ブランドとして覚えてもらわなくてはいけない」と思っていました。

なのでブランディングのことを私なりに学んで、実践したのですが…小手先の知識では、どうにもならなかった。

当時の私は特にノウハウやテクニックに頼りきりで、「私がどうしたいか」がとてもあいまいだったんです。

それなのに「ブランドとして覚えてもらわなくては」と焦って行動していた。

いま思うと、それはまるで木の幹が無いのに、葉を茂らせ、果実を実らせようとするようなものでした。

順番が、逆だったんです。

「ブランドとして覚えてもらう」にはまず、「そのブランドを介して何を届けたいのか」を考えなくちゃいけなかった。

当時もそれなりに考えてはいたと思いますが、動機が不純で。

「売れるためには、こういうことをコンセプトにすればいい」

そういう基準で選んだ「やりたいこと」だったので、うまくいきませんでした。

根っこをはやす

私が最初に掲げていたやりたいこと(コンセプト)は「出かける前にバタバタしても、パッと身につけるだけでオシャレを楽しめるシンプルなアクセサリー」ということでした。

私は出掛ける前になってバタバタしてしまうタイプで、いつもアクセサリー選びにまで気が回らなかったんです。

なのでそれを解決するようなアクセサリーを作ろうと思った。

でも、そのコンセプトで進んでいく中で、気付いたんです。

「私、別にオシャレじゃない」って(笑)

当時のコンセプトを決めた理由は、ビジネス書で「誰かの悩みを解決して、『不快』を『快』にするのがビジネス」と知ったこと。

「それならば、自分の悩みを解決するような作品を作ろう」という結論に至ったのですが…私には、その方法は合いませんでした。

だから、それはやめたんです。

当時のコンセプトには、もうひとつ組み合わせていた「思い」がありました。

それが「アクセサリーをお守りのように身につけることを、楽しんで欲しい」というもの。

それは私にとっては当たり前のアクセサリー観だったんですが、当たり前すぎて「これはコンセプトじゃない」と思っていたんです。

でも「私はオシャレじゃない」と気付いたこともあって、勇気は必要でしたが「コンセプトを変えよう」と決意できました。

それが今掲げている「amulet accessory」、つまり「お守りアクセサリー」というコンセプトです。

「自分を偽る」から「そのままの私を魅せる」へ

「sarari」というブランディングは、私にとっての当たり前をコンセプトにしたことから始まりました。

それ以前のブランディングは、スターバックスに憧れるあまり、とにかく偽りの自分を取り繕うばかりだった。

ただただ「キラキラしてるように見せたい!!」と突っ走っていたんです。

でも、自分のアクセサリー観をコンセプトにしたことで「私のままで」ブランディングが出来るようになりました。

だから今、ハンドメイドも、発信も、とっても楽しい。

それは、いつだって「そのままの私」で居られるからです。

もちろんブランディングなので、「魅せ方」は工夫します。

作品の写真の撮り方を試行錯誤したり、ネーミングや作品の紹介文で私の世界観を爆発させたり、SNSのアイコンやヘッダーを美しくしたり、プロフィールを整えたり、毎日note、Twitterなどを更新したり…。

でも、かつての私のように「キラッキラに輝いているように見てもらわなくては!!」とガムシャラにはなっていません。

どれも「楽しいから、やっている」ということばかりなのです。

「私は何がしたいんだろう?」から始める

「キラキラしてると思われたいから、ブランディングをする」のでは、ありませんでした。

私は「伝えたいことがあるから、ブランディングをする」のです。

「アクセサリーをお守りのように身につけることを楽しんで欲しい」
「天然石の持つ『意味』という言葉の力で、誰かの毎日をもっと幸せにしたい」

最初は、その気持ちがブランディングの根っこになりました。

活動を進めるうちに伝えたい思いはどんどん膨らんで、

「自分が苦労したらから、同じような思いで苦しむハンドメイド作家さんのお手伝いがしたい」
「作家活動は十人十色の方法があって良いと伝えたい」
「ハンドメイド作家さんを含め、SNS運用で困っている方のお手伝いもしたい」…

などなど、今は沢山の「これがしたい!」という思いを持っています。

「思い」が増えたので、「sarari」としてやりたいこともどんどん増えていくばかり。

それが冒頭の「ハンドメイド作家活動コンサルタント」としての活動や、SNSコンサル、note・Twitter添削などのサービスのスタートです。

「商品を売ってはいけない」

ここで冒頭の「商品を売ってはいけない」というフレーズに戻りますが、結論から言うと、売るのは「商品の向こう側」だと私は思っています。

売るためには「知ってもらう」ことがまず必要となる訳ですが、その時に伝えることは「商品単体のこと」ではなくて「その向こう側」。

ここまでお伝えしてきた、「私の持つ思い」だと考えているんです。

「作品(サービス)の向こう側を知って欲しい」

私はハンドメイドを始めてから、ずっとその気持ちを持ち続けてきました。

だから今日も、noteを書いています。

「向こう側」は、表に出さなければ伝わらない、私だけが持っている「思い」なのですから。

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