田舎の台所で、煮物の見張りをしながら思ったこと
実家は、すごく田舎です。
昨年やっとGoogleマップに道が表示され、なんとストリートビューまで見られるようになりました。
ほとんど、ぽつんと一軒家です。
久しぶりに帰省してみた日、出迎えてくれたのは青々とした田んぼと、たくさんのセミの声。
荷持を起き、母とひとしきり話し込んでから散歩に出ます。
今朝は雨が降っていたので、そこかしこに生えている草たちに、露が乗っていました。
宝石みたいに、きれい。
納屋の中には、たくさんの玉ねぎ。
と、なぜか納屋から出られなくなっているオニヤンマ。
戸が開けっ放しになっているにも関わらず、閉まっているすりガラスの戸の方からの脱出を試みているようで、何度もアタックをかけていました。
目の前を蜂が通り過ぎ、そのまま蜘蛛の巣に引っ掛かる、という、自然界の厳しさを垣間見たりもして。
朝から来ていた植木屋さんが帰ってから、母は買い物に行きました。
その間、私は台所で煮物の見張り。
私のひいおばあちゃんは、小さなビールグラスに注いだビールにお砂糖をたっぷり入れて飲む人だったのですが、その頃からずうっとうちにある砂糖入れが健在で、嬉しくなりました。
「ザ・金物」といったぐあいのお鍋とおたまもたまらなく好き。
両親がきれい好きだからか、実家は古いながらも、どこもかしこもきれいです。
ちなみにこちらは、我が家の神棚。
迫力があります。
私の実家はものすごく田舎で、Wi-Fiがなければ圏外です。
周りは山と田んぼだけ。
だから、すごく静かで、すごく心が休まります。
「いつまか泊まりに行きたいな」と思っていたから、本当に久しぶりに来られてよかった。
前の実家(以前は社宅住まいでした)はあまり落ち着かなかったけれど、父が定年退職後に引っ越してきた、父の実家は、とても好きです。
これは、もっと先の話だと思うのだけれど、この家を、可能ならば、なにかの形で残したい。
来るたびに、いつも、田舎に住みたい人、静かに暮らしたい人が、いつか住んでくれたらいいな、と、遠い先のことに思いを馳せてしまう、私なのでした。
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