「やりたいことがない」のは…
「やりたいことはあるんだけど、始めるまですごく迷った」みたいな人は、私の知る限り「他者からのの承認」がネックになっていたと思う。
歌を習ってみたいけど、私なんかが上手にできるかしら…迷惑じゃないかしら…
英会話ができるようになりたいけど、クラスについていけなかったらどうしよう…といった具合に。
他人の目を想像して、自分の心にその目を住まわせるスペースを作ると、やりたいことに飛び込むためのハードルが高くなる。
「やりたいことがない」という人は、自分のお家を他人の目でいっぱいにした人かもしれない。
どんな「やりたい」が心に浮かんでも、たくさん種類のある他人の目のどれかが、その心を否定してくる。
生まれてこのかた、やりたいことがなかった人はきっといない。
赤ちゃんの目は「やってみたい」の視点であふれてる。
だから「これじゃなきゃ!」みたいなこだわりが強くない人でも、「こっちのがいいかもなぁー」くらいはあったはずだと思うの。
それでも「やりたいことがない」大人は毎日毎日、ふえている。
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「やりたいことがない」人は「否定されないために、やらない」を、たくさんやってきた人かもしれない。
否定されないために○○しない
バカにされないために○○しない
怒られないために○○しない は、「やる」力をそぎ落として「やれる」自分を信じられなくする。
「しない」を増やすことは、禁止・抑圧のルールを自分の中に増やすことで、「自分で動いていい」と思える世界を小さくしていくこと。
増えれば増えるほど動けなくなって、比例するように、他の人が「動けている」ことも気になっていく。
ほんとは、つまんない。やってもいいことがほしい。好きなことをしたい。
だけど私は、ずっと我慢してきた。
それなのにどうして、みんな勝手なことしてるの?私の我慢ルールと違っても怒られないの?
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「やらない」努力で「嫌われない」の獲得ポイントを増やすと、抑えこんだ「やる」への憧れも大きくなっていく。
とはいえ「やる」は今までの努力とポイントを否定する気がして、実績の否定を避けるために「誰か」の否定できる言動を探し始める。
あの人はどうせここができない。下手。無駄。バカ。間違い。正しくない。違う。(無限増殖…!
そして、世界は敵だらけになる。
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敵だらけの世界で、やりたいことなんて、見つかるわけがない。
だって、危険だもん。
危険な中で自由にすることなんて、できないよね。
もしだれかに「なんでもやっていいんだよ」って言われたとしても、ストックしてきた「ダメ」で心がいっぱいだったりする。
お部屋の床に分厚くたまったホコリみたいに、「やりたい」を見えなくしてる。
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「やりたいことがない」人は、だれかの目線を観察するのが得意な人だったのかもしれないよね。
得意だったから、他人の目をたくさん、自分のお家に住まわせた。
だれかが決めてくれるのは、ある意味「やさしい世界」なのかもしれない。
私に責任がないから。だれかがほめてくれるから。
やりたいことがないのは、ちっとも悪いことじゃない。
ただもし、「やりたいことがあったらよりよく生きれるかもしれない」「やりたいことがあったらいいかもなー」と思うなら、目的を「自分の中」に探したらいいと思う。
たとえば、誰かに認めてもらうためにやる音楽は、実力があっても「やりたい」の目的が2段階なのが、見る人が見ればわかってしまう。
「音楽をやりたい」と「認めてもらいたいから音楽がやりたい」は、どこかが別のもの。
他人の中に探した目的を自分の目的にすり替えると、結果的に「他人の目」にどう映ったかに悩まされるでしょ。
だから、自分の中にだけあることで、目的を探したらいいと思うんだ。
でもまず、「やりたい」を覆い隠してきた「他人の目」をお掃除するには、どうしたらいいんだろう?
ということを時々考えているよ。
ひょっとすると「絶対に誰にも見られないし誰にも評価されないし誰にも否定されないならやってみたい?」を妄想してみたらいいかもしれない。
誰にもミーハーって言われなかったら、流行のエクササイズをやってみたいかな?とか
誰にもさえぎられなかったら、あの会議で発言してみたいかな?とか
誰にも音痴って言われなかったら、歌をうたってみたいかな?とか
妄想してるうちに、「あーここにいたのねー」って、心の中の他人の存在に、気付いていけるかもしれないよね♪
ところで、これはちょっと別の話だけど、「好き」と「やりたい」は別モノのことがあるよ。
たとえば音楽なら、音楽を聴くのが好きなのか音楽をやりたいのかは、同じだったり違ったりする。
だから「好き」を一所懸命さがしても「やりたい」が見つかるとは、限らない。
読んでくださりありがとうございます☆サポートで美味しいコーヒーショップのミルクティを飲んで、またよい記事が書けるようにお勉強します!