メンバーの雰囲気の変化

ゆっくり書く時間がないので、長い走り書きになりますがご容赦ください💦
後半の方が書きたいことが書かれているので、飛ばし飛ばしでも最後まで読んでもらえたら嬉しいです☺️

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今日はいちばん大きな年に一度の冬の大会議がありました。

メンバーは全員参加で、普通に提案される総会規模で話し合う必要がある大きな議題以外にも冬は来年度の全体予算、人事、スケジュール、学費など大枠を全て話し合います。

デモクラティックスクールの特徴の現れでもあるミーティングですが、大会議はその性質ゆえに、難しいレジメがあったり、よく分からない話し合いが長くなったり、人数が多かったりで、中々みんなで充実した話し合いをするのが難しいと昔から感じていました。

「レジメがあっても難しくてよく分からない」、「大勢の前で発言するのが緊張する」、「ちゃんとした意見を言わないといけないような空気感がある」などの声を聞いたこともあります。

この話し合いがなければ大人に決めるのを任せることになり、デモクラティックスクールではなくなってしまうので、みんな参加はするのですが、上手く話し合えるかはまた別の話。

決まった子だけが発言するか、意見が出ず話が進まないかの場面はよく見てきました。

私はこれがずっと悲しくて、もっとみんなで話し合いをしたいし、大勢いるからと緊張せず、気軽にみんなで意見を言い合って決めていきたいと思っていました。

そんなことを何年も思いながら、自分ができることは工夫を凝らしながら、何度目かの大会議でしたが、なんだか今日の大会議は「以前とは少し違う」と感じました。

違う、というか、徐々に会議の中でも空気が変わっていったというか。

司会の子の采配もあり、和やかな雰囲気で話が進み、みんなのイメージが湧きやすい議題では割といろんな子が意見を出し、充実した話し合いが出来たなと感じました。

大勢だけど堅苦しくない、でも雑談のような雰囲気でもない。

そんな丁度いいバランスで進行できたことが、数年前では有り得なかったような光景で、言葉には表せない不思議な感情になりました。

感動のような、嬉しさのような、驚きのような。

デモクラティックスクールってこんな場所だよね、と。
私がしたかったのはこういう話し合いかも、と。

夢が具現化したようなとても楽しい気持ちでした。

全員が意見を言うのがいいとか、全てのことへ自分事のように関心を持つべきとか、そんな理想は必要としてなくて、ただ、みんなが空気感とか緊張という壁で意見を表明せず、長くつまらない話し合いになってほしくなかった。

意見を言う子は言うし、言わない子も仮投票で挙手をする時には手を挙げたりとか。

みんなで協力し合って、いいと思うアイデアを出し合って、進めていくことができて、会議の感想とは思えないけど、とても嬉しかったんです。

それからもう1つ。

今回、話し合いの結果かなり大きな長期プロジェクトになりそうな話があったり、来年度の係募集(一部)があったのですが、その中でも。

長期プロジェクトの方は調べたり、人に聞いたりして情報を集め、みんなでどういう方針にするか決め、そこから進行して完成まで持っていくことにしたのですが、まぁ長く大変な作業です。

みんな良いとは思ってるけど、自分がやりたいかと言われたら大変そうだからやりたくない…という空気でしたが、1人の子が「自分がやる」と立候補してくれて、その瞬間みんな驚きと感謝(?)のざわめきが。

そこから、「みんなで話し合ってやりたいって決めたんだから自分たちもできるところは少しずつでも分担してやろうよ」という声が上がり、少し役割を分担したり、呼びかけたりして、他にも何人かやってくれる子が増えました。

そして、係の募集の方でも、冬の大会議では次年度の子ども代表(総会の準備や保護者との連絡窓口が主な仕事)と法人の理事・社員を募集するのですが、全てやりたい子が立候補してやっています。

そして、子ども代表には今年7人の子が立候補してくれました。

そのうち2人は今年度からの継続、2人は過去に経験ありの2回目、3人は初めてといった面々なのですが、その中でも小学生の子が2人いたり、何かと女子の方がこういったことは積極的になりがちな傾向にありますが、ほとんどが男子だったり。

更には普段ミーティングにあまり出ていなかったり、はたから見ていると運営や自治への関心が薄いのかなと思っていた子が立候補したり、いろんなタイプの子が立候補しました。

何故それが嬉しいかと言うと、私が入った頃やその後数年は立候補の子があまりいなかったり、いても3~4人が普通で、高校生くらいの自治に関心の深い子たちがよく立候補していました。

きっと「大きいお兄さんお姉さんたちがやってくれてる難しそうな仕事」というイメージがあったのかなと思います。

ですが、3,4年前くらいからは毎年立候補の子が6~7人に増えたんです。

しかもみんなが連続でやっているわけではなく、新たに挑戦する子が半分以上。

その風潮の変化というか、「ちょっと挑戦してみようかな」とか「長く通ってるし1回くらいやってみようかな」と思ってもらえるくらいまでハードルまで下がっているのかなと思って、その流れの変化がデモクラティックスクールとしてあるべき形を見ているようで、自分が昔から理想としていた夢が現実に現れたような気持ちになって本当に嬉しかったんです。


「私がやめるとき、私という“大黒柱”ではなく、“1本の柱”が抜けるくらいの存在であれますように」と昔から願っていました。

誰か積極的な子が引っ張っていって、遠くに感じられるのが悲しかったから。

私だってみんなと同じ。少し違うとすれば、ただ人より少し挑戦への恐怖心がなかっただけ。

最初の一歩は怖いけど、踏み出してみたら楽しいことがいっぱいできるよって。みんなに知ってほしかった。

私が何かを大きく動かしたりしたわけじゃないけど、私は私という存在を遠くに見せないようする努力はたくさんしてきた。

その想いが少し報われた光景を見れた気がして、なんだかとても幸せな1日でした。

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